2017年06月03日 11時40分

近畿圏の高速料金システムが対距離制に統一

【図表1】システム改定前後の高速料金イメージ(NEXCO西日本ホームページ) [拡大する]

【図表1】システム改定前後の高速料金イメージ(NEXCO西日本ホームページ)

 NEXCO西日本と阪神高速道路は、今日3日午前0時より、管轄する阪神高速や近畿道、阪和道など近畿圏の高速道路の利用料を、対距離制の新料金体系に統一した。今までは均一料金制を採用している区間もあったが、これにより、京滋バイパスを含む近畿圏の主要な高速道路では、走行距離によって利用料金が決まる。

 該当区間は、京都線を除く阪神高速や近畿道、長原IC〜岸和田和泉IC間の阪和道、第二京阪道路、西名阪道で、対象はETC搭載車のみ。ETCを搭載していない車は、走行区間が判別できる場合に限り、距離に応じた料金体系が適用される。そのほかの区間は、原則として各道路の最大料金を負担することになる。新システムでは、短距離を利用する場合の料金は従来よりも安くなるが、長距離では利用者の負担が多くなる(図表1,2参照)。ただし、一部道路では、物流への影響やETC非搭載車の負担増など混乱を考慮して、利用料金の上限を設けるなどの措置を当面続ける予定。

 近畿圏の高速道路は、NEXCO西日本や阪神高速道路など道路によって事業者が違うため、もともと各道路で料金体系が異なっていた。ところが、ネットワーク向上のため、高速道路の整備が行われて多くの道路がつながったことで、区間によって料金設定が均一料金、または走行距離制が混在し、ドライバーにとって非常にわかりづらかった。NEXCO西日本は「今回の変更により、料金システムをわかりやすくすることで、利用者の利便性を向上させる」としている。

 また、出発地や目的地が大阪、または神戸都心部の場合、ETC搭載車ならば、2032年3月31日(水)まではルートに関わらず、最短の経路を選んだ時と同じ料金で利用できる。対距離制を導入したことで、最短距離ルートに利用者が集中することが懸念されるなか、都心部への流入ルートを分散させ渋滞緩和につなげる狙いがある。

 料金システムの改定と同時に車種区分の変更も行われた。従来2車種であった阪神高速も、4車種であった近畿道・阪和道・西名阪道も、全て、軽自動車等・普通車・中型車・大型車・特大車の5車種に統一する。

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