2013年12月27日 09時00分
総理大臣に西遊記…スマホCMのトレンドは“なりきり”や“パロディ”もの
イー・モバイル「ヤザワ総理 国会答弁 Wi-Fiセット割」篇
スマホ普及率の上昇に伴い、携帯電話各社によるユーザー争奪戦はヒートアップ。低価格訴求のため、綿密な戦略が練られた上で、ストーリー性のあるCMが次々とオンエアされている。なかでも意外な配役、ビジュアルのインパクトで目を引くのが、歌手・矢沢永吉が総理大臣に扮しての国会答弁風CMや、三蔵法師となった女優・佐々木希が、高田純次とバナナマンを従え砂漠を旅する西遊記のパロディものなど。このほかにも俳優や歌手が、まったく異なる職業になりきって登場する作品が多く、スマホCMの今期のトレンドのようだ。
■“矢沢総理大臣”が日本の未来を変える!? スマートな国会答弁を展開
矢沢永吉が総理大臣に扮し、答弁を繰り広げながら料金をPRするのは、イー・モバイルのCM。どこかで見たことのあるようなショートカットの野党女性議員・土井きよ美とのやり取りも見所のひとつだ。国会議事堂を模したセットで行われた撮影では「本物そっくりの雰囲気に、矢沢さんの演技にも熱が入っていました」と広告担当者。現場は国会に負けないほどの熱気に覆われていたようだ。
■バナナマン・日村の当たり役!? 猪八戒姿を演者一同が絶賛!
ウィルコムのCMは、“スマホを持てずに困っている人々を救う”をコンセプトとして「西遊記」一行が旅をするというストーリー。佐々木希は三蔵法師、高田純次は孫悟空、バナナマン・設楽統は沙悟浄、日村勇紀は猪八戒に。現場では、佐々木をはじめ共演者一同が日村の“はまりっぷり”を大絶賛していたという。
■哀川翔は社長に就任! 女芸人・森三中をもうならせる“切り返し”で圧倒
「掃除のおじさんが実はグループ会社の社長だった」というオチ付のCMを放映するのはKDDI。その社長になりきっているのが哀川翔だが、劇中でみせる軽快なトークは現場でも健在。収録中の切り返しでは、共演の女芸人・森三中に笑いをこらえさせたという強者エピソードが飛び出した。
このほか、ソフトバンクモバイルでは国民的ドラマとなった『半沢直樹』風の堺雅人の登板や、auは同ドラマでライバル役を担った“机バンバン”の小木曽次長(緋田康人)の起用など、パロディものが目立つこの冬。いずれのCMも、現場における笑いや意気込みが、そのまま表れているかのような仕上がりだ。今後、より増えるであろうスマホユーザーを多く獲得するにあたりCMを製作する際は、ストーリー性のほか「誰」に「何」を演じさせるのか? 思いもよらぬ“飛び道具”の出現にも期待が高まる。
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