健康や美容など様々なメリットで、今、注目を集めているミネラルウォーター。ミネラルウォーターの飲みやすさを図るポイントには「硬度」がよく知られていますが、今回は「pH値(ペーハー値)」に注目してみました。pH値とはいったい何を示している数値なのでしょうか。
pH値とは何か
pH値(potential Hydrogen、またはpower of Hydrogen)は酸性やアルカリ性を示す数値のこと。読み方は「ペーハー値」または「ピーエイチ」です。リトマス試験紙の色が変わるのを見て「酸性だ、アルカリ性だ」と判断する実験を経験したことはないでしょうか。
pH値の基準となる数値は中性となるpH7です。pH値が少なくなるほど酸性が強くなり、大きくなるほどアルカリ性が強くなります。
水素水やミネラルウォーター、水道水のph値
酸性値やアルカリ値が大きいものは皮膚への強い刺激などが心配され、人体に有害です。味覚的にも「おいしい」とはいえません。このため飲用水として適しているのはpH値が5〜8程度だといわれており、ミネラルウォーターもこの範囲のpH値に収まります。ちなみに日本の水道水の水質基準は5.8〜8.6と定められています。
ORP値
水素水を選ぶときはph値の他にORP値を指標にするといいでしょう。ORP値とはOxidation reduction Potentialの略で、日本語にすると「酸化還元電位」といいます。水素水を取り入れると活性酸素と結びつき、水に変え、アンチエイジングや美肌によい効果をもたらすことが期待できます。この活性を表す尺度を酸化還元電位といい、mVという単位で表します。マイナスの値が大きいほど体内の活性酸素を中和してくれるといわれており、水素水を選ぶときはORP値が−420mV以上のものを求めたいところです。
身近にある様々なもののpH値
ヒトの体内pH値は血液が7.4、体液は7.3〜7.8の弱アルカリ性で成り立っています。ただし、ヒトの皮膚や髪の表面のpH 値は弱酸性です。
pH7を切る、つまり酸性になると呼吸困難になり、pH6.8を下回ると死に至ります。ちなみに、ヒトのpH値にはある秘密が隠されており、ヒトのpH値と人類の祖先が生まれた太古の海のpH値は非常に近いことが分かっています。また、身近なもののpH値としては以下のようなものが挙げられます。
【酸性】
pH値0 バッテリー溶液
pH値1〜 5%塩酸
pH値2〜 胃液・レモンジュース
pH値3〜 食塩・アルカリ飲料
pH値4〜 ワイン・オレンジジュース
pH値5〜 ビール・コーヒー
pH値6〜 雨水
【中性】
pH値7 牛乳・純水
【アルカリ性】
pH値7〜 血液・海水
pH値8〜 ベーキングパウダー
pH値9〜 ホウ素
pH値10〜 石鹸
pH値11〜 石灰水
pH値12〜 油汚れ用洗剤
pH値13〜 濃縮灰汁
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