水の種類〜海洋深層水とは〜
海洋深層水はグリーンランド沖や南極海などで冷やされた海水が底に沈み、約2000年の年月をかけて地球の海域を一巡しながら広がってきました。その大規模な循環によって、水そのものがきれいに浄化され、豊富なミネラルを含み、深みのある味を形成したと考えられています。
世界で初めて海洋深層水が汲み上げられたのは大正時代後半〜昭和初期にかけて、フランスの科学者がキューバで行った海洋温度差発電実験が最初だと言われています。
・清浄性
海洋深層水は人間の活動で汚染された河川水の影響を受けません。太陽光が届かないためプランクトンは成育せず、有害な雑菌は表層水の千分の1です。このため、海洋深層水は表層水と比べてはるかに清浄な水といえます
・豊富な無機栄養塩類
海洋深層水は植物プランクトンが少なく、無機栄養塩類が植物プランクトンに分解されない状態で残されています。沈降した魚類の死骸が分解されないまま残ります。そのため、NO3-ショウ酸態窒素、PO4-リン酸態リン、Si ケイ素などの無機栄養塩類が豊富に含まれています。
・低温安定性
表層水とは異なり、海洋深層水は水温をはじめとする環境が一定しています。そのため、成分もまた年間を通して一定となり、水質の安定性が高くなります。
・多種多様のミネラルがバランスよく含まれている
ミネラルは細胞や神経の働きに重要な役割を果たす栄養素です。海洋深層水はカリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、セレン、亜鉛、鉄など、様々なミネラルがたっぷり含まれています。