ウォーターサーバーは水種類で選ぼう!メーカーごとの産地や特徴もチェック

ウォーターサーバーは水種類で選ぼう!メーカーごとの産地や特徴もチェック

ウォーターサーバーを選ぶ際、デザインやコストだけでなく、「水の種類」にも注目していますか。

ウォーターサーバーで使われる水には、ミネラルウォーターやRO水などさまざまな種類があり、それぞれ味わいや成分などが異なります。また、メーカーによって取り扱う水の産地も変わります。

本記事では、水の種類ごとの特徴からウォーターサーバーの主要メーカーが提供する水の違いまで詳しく解説します。ウォーターサーバーの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

mokuji目次

  1. 水の種類はどのくらいある?水の種類一覧
    1. 水道水
    2. ミネラルウォーター
    3. 炭酸水
    4. アルカリイオン水
    5. RO水
    6. 精製水
    7. 海洋深層水
  2. 軟水・硬水・鉱水の特徴
    1. 軟水と硬水について
    2. 鉱水について
  3. 水の選び方
    1. 使用用途で選ぶ
    2. 産地で選ぶ
  4. メーカー別:水の種類
    1. ジャパネットウォーター
    2. アクアクララ
    3. クリクラ
  5. 成分や使用用途から自分に合った水を選ぼう!

水の種類はどのくらいある?水の種類一覧

水の種類はどのくらいある?水の種類一覧

私たちの生活に欠かすことのできない水ですが、その製法や特徴をもとに、さまざまな種類に分類することができます。主な水の種類は以下のとおりです。
以降で、それぞれの特徴について解説します。

水道水

私たちが日常的に使っている水道水は、雨水や雪解け水がダムや井戸に集まったものを原水として利用しています。この水は、そのままでは飲めないため、浄水場でろ過や消毒を行い、各家庭に届けられます。

水道水には厚生労働省による厳しい基準があり、例えば消毒に使われる塩素は0.6mg/L以下と定められています。ただ、古い水道管や貯水槽を通ることで、家庭ごとに水質に差が出る場合もあります。安心して飲むためには、活性炭と中空糸膜フィルターを組み合わせた浄水器を使うのが効果的です。

ミネラルウォーター

地中深くで天然のミネラル成分を取り込んだ地下水を原水とするミネラルウォーター。単なるろ過や殺菌にとどまらず、水源の組み合わせやミネラルバランスの調整など、様々な工程が加えられています。

日本国内には、国産・輸入を合わせて約1,000種類ものブランドが存在するといわれており、その多様さには目を見張るものがあります。

炭酸水

喉ごしの爽やかさが特徴の炭酸水。これは、水に二酸化炭素が溶け込んだもので、日本の農林規格(JAS)では「二酸化炭素を圧入した飲料水」、または「それに甘味料や風味を加えたもの」と定義されています。

炭酸水には、天然の湧き水に自然と炭酸ガスが溶け込んだ「天然炭酸水」と、人工的に二酸化炭素を注入した「人工炭酸水」の2種類があります。

アルカリイオン水

通常の水をpH9〜10の弱アルカリ性に電気分解して作るアルカリイオン水。専用の整水器があれば、家庭でも簡単に作ることができます

この整水器は、まず活性炭フィルターで水を浄化し、その後、電気分解によって陰極側でアルカリ性の水を生成します。健康志向の高まりとともに、家庭用として卓上型や据置型など、さまざまなタイプが普及しています。

RO水

極小の穴しかない特殊フィルター(逆浸透膜)を使ってろ過したRO水。このフィルターは、0.0001ミクロンという超微細な孔を持ち、不純物はもちろん、ミネラル成分まで取り除きます。

その結果、ほぼ純水に近い状態になるのが特徴です。さらに、この水にあえてミネラルを加えて調整したものは「デザインウォーター」と呼ばれ、独自の味わいを持たせています

精製水

蒸留や高度なろ過技術によって、不純物やミネラルを徹底的に除去した精製水。この水は、一般的に飲用ではなく、化粧品やコンタクトレンズ用洗浄液などの製造に使われることが多いです。

ミネラルが含まれていないため味にクセがなく、細菌も繁殖しやすいことから、日本では飲料用には適していないとされています。ただし、海外では水質基準が異なるため、飲料用として販売されている場合もあります。

海洋深層水

太陽光が届かない、水深200m以上の深海から採取される海洋深層水。年間を通じて低温が保たれ、表層の海水とは性質が大きく異なります。

この水の最大の特徴は、カルシウムやマグネシウムに加え、生命活動に欠かせない窒素やリンなど、多様なミネラル成分をバランスよく含んでいることです。そのため、さまざまな健康食品や化粧品にも活用されています

軟水・硬水・鉱水の特徴

軟水・硬水・鉱水の特徴

水には硬度という基準があり、その硬度によって軟水と硬水に分類されます。また、ポンプ等で取水した地下水のなかでも、溶存鉱物質(水に溶け込んでいるミネラル)などで特徴づけられる地下水のことを鉱水と呼びます。

これらの違いを理解することで、使用用途に合った水を選ぶことができます。

軟水と硬水について

水の口当たりは、硬度によって大きく異なります。硬度とは、水に溶け込んでいるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の含有量を表す指標です。
WHOが定めている硬度の基準値は以下のとおりです。

区分

硬度

軟水

60mg/L未満

中硬水

60mg/L以上120mg/L未満

硬水

120mg/L以上180mg/L未満

超硬水

180mg/L以上

参考:清涼飲料水評価書 カルシウム・マグネシウム等(硬度)|厚生労働省
日本では明確な基準は定められていませんが、一般的な基準は以下のとおりです。

区分

硬度

軟水

100mg/L未満

中硬水

100mg/L以上 300mg/L未満

硬水

300mg/L以上

このように分類される硬水と軟水は、味わいや飲みやすさにも大きな違いがあります。

硬水はカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれており、食事だけでは摂取しにくいミネラルを効率的に補うことができるのが特徴です。しかし、そのミネラル成分が多いことから口当たりが重く、飲みごたえはあるものの苦味を感じたり飲みにくさを感じたりする方も少なくありません。また、ミネラル成分が腸を刺激することがあるため、摂り過ぎるとお腹がゆるくなる場合もありますので注意が必要です。

一方、軟水はミネラル成分が少ないため口当たりがやわらかく、すっきりとした飲み心地で飲みやすいのが特徴です。日本の水道水のほとんどは軟水であるため、私たち日本人にとっては最も馴染みのある味わいといえるでしょう。ただし、ミネラル成分の含有量は硬水に比べて少ないため、水からの積極的なミネラル摂取を希望される方には不向きかもしれません。

鉱水について

鉱水とは、ポンプで取水した地下水で、溶存鉱物質などのミネラル成分が含まれている水のことを指します

地下水脈から汲み上げられた鉱水は、その土地の地質によって含まれるミネラル成分が異なるため、地域特有の味わいを持っているといえるでしょう。

水の選び方

水は種類によって、口当たりや適した使用用途が異なるため、目的に合わせて選ぶことが重要です。口当たり、使用用途、産地という3つの観点から、最適な水の選び方をご紹介します。

使用用途で選ぶ

お茶や料理などは、使用する水によってその出来上がりが変わってきます。硬水が合うメニューもあれば、軟水のほうが美味しく仕上がるメニューもあるため、使用用途によって選ぶ水も変えるとよいでしょう。

〈赤ちゃんのミルク〉
赤ちゃんは胃腸が未発達なため、ミネラル分が多く消化器官への負担が大きい硬水はおすすめできません。赤ちゃんのミルクは、ミネラル分の少ない軟水で作るようにしましょう。また、ミルクだけでなく水分補給として与える麦茶を作る際も、軟水を選ぶと安心です。

〈お茶〉
お茶を入れる際は、軟水を使用するとうまみ・苦味・渋みがバランスよく抽出されます。硬水を使用すると、硬水に含まれるカルシウムとお茶に含まれるシュウ酸が結合することで渋みが和らぎ、まろやかな味わいになります。

〈お酒〉
焼酎を割る場合、軟水で割ると芋や麦などの原料由来の甘みが引き立ち、まろやかで飲みやすくなります。一方、硬水で割るとピリッとした口当たりになり、甘さのある食事との相性がよくなります

〈炊飯〉
お米を炊く際、国産米には軟水がおすすめです。ふっくらと甘みのあるごはんに仕上がるでしょう。一方、パエリアやピラフなど、お米の歯ごたえを残したい洋風料理には硬水が適しています

産地で選ぶ

ウォーターサーバーやペットボトルで使用されているミネラルウォーターは、メーカーによって採水地が異なります。日本ミネラルウォーター協会が調査した主な都道府県別の生産数量は以下のとおりです。

都道府県

生産数量(KL)

割合(%)

山梨県

1,735,275

35.9

静岡県

450,701

9.3

長野県

343,608

7.1

熊本県

296,555

6.1

参考:ミネラルウォーター類各種統計 都道府県別生産数量の推移|日本ミネラルウォーター協会
山梨県と静岡県の生産数量が全体の約半数を占めています。これは、南アルプスや富士山といった良質な水源を有しているためです。

富士山の湧水は、玄武岩が多いという地層の特徴から、バナジウムが豊富に含まれています。バナジウムは人間の体内で合成できないため、ミネラルウォーターでの摂取が有効です。

南アルプスの水は、自然のろ過作用により浄水性が高く、硬度30前後のまろやかな味わいが特徴です。また、阿蘇には名水100選に選ばれた水源が点在し、熊本市の水道水もこの地下水で賄われています。

このような良質な地下水を使用したミネラルウォーターは人気が高く、多くの人に支持されています。

メーカー別:水の種類

メーカー別:水の種類

国内にはたくさんのウォーターサーバーメーカーがありますが、使用している水の種類や特徴は各社で異なります。ここでは、主要なメーカーの水の特徴を見ていきます。

ジャパネットウォーター

ジャパネットウォーターは、富士山麓の深井戸水を使用しています。

地下253mという深い場所から汲み上げられた天然水は、富士山特有の玄武岩層でろ過される過程で、カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、バナジウムといった豊富なミネラル分を含むようになります。胃腸に負担をかけにくい軟水のため、赤ちゃんのミルク作りにも適しています

アクアクララ

アクアクララは、RO膜(逆浸透膜)でろ過した水を使用しています。

4種のミネラル(カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム)をバランスよく配合し、厳しい自社基準を設けて品質管理を徹底。美味しく飲みやすい水に仕上げています。硬度29.7mg/Lの軟水はまろやかな口当たりが特徴で、その品質の高さは、モンドセレクション優秀品質最高金賞を連続して受賞していることからもわかります。

クリクラ

クリクラは、世界最高レベルの水質基準を満たす日本の水道水を原水として、RO(逆浸透膜)フィルターで微細な菌や化学物質などを取り除いた高品質な水を使用しています。

クリクラの水もカルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウムの4種類のミネラルを含んでおり、まろやかな口当たりと美味しさを実現しています。

成分や使用用途から自分に合った水を選ぼう!

水の種類は、水道水やミネラルウォーター、アルカリイオン水やRO水などさまざまなものがあり、使用用途によって最適な水が異なることがおわかりいただけたかと思います。

また、ウォーターサーバーの水の種類も、水源が異なったり、RO水を使用していたりと、各社ともそれぞれの特徴を活かした製品づくりを行っています。用途や好みに応じて最適な水を選ぶことで、より快適なウォーターサーバーライフを実現できるでしょう。

オリコン顧客満足度ランキングでは、ウォーターサーバーの利用者へのアンケート調査をもとに算出した「ウォーターサーバー 顧客満足度ランキング(外部リンク)」を発表しています。ウォーターサーバーの契約を検討される際はこちらもぜひご参考いただき、自分に合ったより良い選択肢を見つけてみてください。
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