水の種類〜バナジウム天然水とは〜

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 スカンジナビア神話の女神「バナジス」にちなんだ名前を冠するバナジウム天然水。ウォーターサーバーには様々な水の種類がありますが、特にバナジウム水は人気のようです。バナジウム天然水のバナジウムとは一体どんな成分なのか、どのような効果があるのか紹介します。

バナジウムとは

 バナジウム天然水の「バナジウム」とは微量金属の金属元素のこと。カルシウムやマグネシウムなどと同様、必須ミネラルの一種です。植物や動物、ヒトの体にもナノグラム単位で存在すると考えられています。海水中にもバナジウムは含まれていますが、その濃度は1ml当たり2〜25ナノグラムときわめて微量です。しかし、1911年、ドイツの研究者ヘンツェによってホヤの中に高濃度のバナジウムが発見されました。そして、近年にはバナジウムにはある重要な効果があることも判明しています。

バナジウムの効能

 バナジウムにはインスリンのように血糖値を下げる作用があることが報告されています。1999年の第73回日本生化学会において、奥田拓道医学博士が天然水中のバナジウムがインスリン作用を示すことを解明。また、バナジウムにはインスリンにはない「脂肪の自然分解」という糖尿病の原因を抑制する作用も見つかります。

 そのため、バナジウムには薬に頼らない糖尿病対策としてにわかに注目を集めることになりました。さらにバナジウムは糖尿病の他にも高血圧や痛風、動脈硬化などの生活習慣病の治療や予防に期待されています。

 ちなみに、バナジウムは必須ミネラルのひとつですが、ヒトの場合はバナジウム欠乏症などの報告はありません。ただし、動物の実験ではバナジウムが欠乏すると成長不良や生殖機能の低下、脱毛などが見られました。

バナジウムを多く含んだ食品

 バナジウムはわかめやこんぶ、パセリやディル、黒胡椒、マッシュルーム、貝類やエビ・カニなどの甲殻類、乳製品や野菜など様々な食品に含まれています。
 そして、バナジウムを含んだミネラルウォーターも注目されています。なお、バナジウムは浸透性に優れているという特徴を持つため、バナジウム温泉で体の外からケアすることも可能です。

日本でバナジウム天然水が採水できる場所

 実は、日本でバナジウム天然水が採水できる場所は一つしかありません。それが富士山。富士山は玄武岩でできた世界でも珍しい火山ですが、バナジウムはこの玄武岩に多く含まれています。富士山に降る雨や雪が数十年という長い歳月をかけて玄武岩層に浸透し、バナジウムを含んだ天然水として変化するわけです。他の火山でもバナジウムを含んだ天然水は確認されていますが、富士山のバナジウム天然水の含有量には遠く及びません。

 富士山の天然水は口当たりが優しく、ほのかな甘みが感じられることが特徴です。常温でもおいしく飲めます。バナジウムだけでなく、カルシウムやマグネシウム、カリウムなどミネラルのバランスがいいため、多くの人に好まれています。
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