【物損事故・高額賠償(3)】“事故原因”によって億単位の賠償も! 2つの高額判例とは?

1億円以上の賠償金が科せられたのは、踏切で列車と衝突したダンプカーの運転手たち [拡大する]

1億円以上の賠償金が科せられたのは、踏切で列車と衝突したダンプカーの運転手たち

 人身事故と比べると、物損事故の場合、損害賠償額はそこまで高額にならないと考えるドライバーもいるかもしれない。だが、壊したものや事故の相手、また事故原因によっては、物損事故においても億単位の賠償金額を命じられるケースもある。では、どのような事故が該当するのだろうか? 過去実際に起きた判決例を見ていこう。

■整備不足でタイヤが脱落、複数車両を巻き込んだ事故――賠償金額3002万8797円

<事故内容>
 1991年12月25日未明、静岡県内の東名高速道路上り線を走行していた大型トラックから、左後輪(車体左側面の最も後ろの車輪)の内側と外側のタイヤがハブごと脱落。反対車線に飛び出し、別の大型トラックのフロントパネルに衝突したほか、タイヤを避けようと急停止した後続車両に、別の後続車両が追突。外れたタイヤに乗り上げて破損するなど、複数の車両が巻き込まれた。

<判決>
 裁判の結果、事故の原因はタイヤが脱落した大型トラックを担当した整備士が規定通りの方法で整備を行っていなかったこととなった。この事例は、保険金を支払った保険会社が、その整備会社を提訴したもので、損害賠償金額は3002万8797円となっている(2011年9月27日横浜地裁判決)。

■過積載ダンプカーが踏切で列車と衝突――賠償金額1億1347万6892円

<事故内容>
 1992年9月14日、千葉県のJR成田線大菅踏切で、ダンプカーの側面に列車が衝突。原因はダンプカーの過積載運行で、最大積載量の4倍という大量の山砂を積載していたため、現場付近の下り坂でブレーキが効かなくなり、停止できず踏切に突っ込んだ。列車の運転士1名が亡くなり、乗客67名が重軽傷を負った。

<判決>
 事故を受け、JR東日本はダンプカーの運転手などを相手に物損に関する民事訴訟を起こした。その結果、運転手や山砂の運搬を依頼した荷主、山砂を積み込んだ砕石会社などに損害賠償金1億1347万6892円の支払いが命じられた。内訳は、列車車両廃車費用約3400万円、列車車両修繕費用約3770万円、線路・通信設備修繕費用約1710万円、事故に関する人件費約1660万円、乗客の代行輸送費用270万円等となっている(1998年10月26日千葉地裁判決)。

 1億円以上という高額の賠償金が科せられることもある物損事故。適用される任意保険には加入しているか? 対物賠償保険の保険金限度額は無制限にしているか? 万が一に備え、自身が加入している自動車保険の契約内容を見直しておこう。

法律監修/新橋IT法律事務所 弁護士・谷川徹三氏
制作協力/株式会社マイト

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任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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