2015年10月06日 09時40分

【タクシー事故】“乗客トラブル”が惨事に… 防げた2つの原因とは?

“乗客トラブル”により歩行者が犠牲に……。タクシードライバーは何に注意すべきだったのか? [拡大する]

“乗客トラブル”により歩行者が犠牲に……。タクシードライバーは何に注意すべきだったのか?

 基本的には快適に利用できるものの、まれに嫌な思いをすることもある「タクシー」。運転手とトラブルになったり、ほかの乗客とのもめ事を目にしたことがある人もいるだろう。これらが原因で運転手に精神的な焦りが生まれると、時として重大な事故を引き起こすため、周囲にいる場合は注意が必要だ。実際に起きた事故事例があるので紹介しよう。

<事故内容>
 あるタクシーが乗客を乗せた際、目的地及び経路の確認を怠ったまま走行を始め、途中寝ていた乗客を起こしたことで怒りを買ってしまった。交差点に差し掛かると、乗客に「早く行け」と言われ、信号が赤であったにもかかわらず進入。その結果、左側から青信号で走行してきた車両と衝突、さらに前の横断歩道を渡っていた歩行者をはね、重症を負わせた。

<事故原因>
 この事故の主な原因は2つ。1つ目は、運転手が運転中に精神的な焦りを抱えたこと。2つ目は、運転手に“交通規則は守らなくてはならない”という意識が欠けていたことだ。

 今回の事故は、目的地及び経路の事前確認と交通規則に対する意識を持つことを日頃から習慣づけておけば防げたはず。重症を負った歩行者は、当たりどころが悪ければ最悪の事態になっていたかもしれない。また、事故対応に時間をかけることで、乗客の怒りが増す恐れもある。運転手は、例え乗客に煽られたとしても強い心を持ち、赤信号で交差点に進入するのは危険極まりない行為だと、拒絶するべきだ。

 今回紹介した事例のように、歩行者にケガを負わせた場合、運転手側に賠償責任が発生するケースがほとんど。被害側との交渉や賠償金の支払い手続きなどは、自動車保険会社のプロにまるっと任せるのが得策だ。

参照:国土交通省 関東運輸局HP

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