2017年09月29日 09時20分

自動車保険はどうなる? 友人の車を運転するときに気を付けたい事

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他人の車を運転する時に知っておきたい事(写真はイメージ)

 紅葉狩りなど行楽にぴったりな季節に突入。自動車での外出も増えるこの時期、友人など他人の車を運転する場面もあるだろう。慣れない車には気を使うが、万一の事故のことも考えてほしい。そこで、他人の車を運転する時に知っておきたい事についてお伝えする。

■運転する車の契約条件によっては適用外に

 他人の車を運転する時に気を付けたいこと、それは運転する車の保険加入条件だ。実は、保険の加入条件によってはもしもの補償が支払われないからだ。家族限定の条件を付けている場合、友人などは保険の適用外となる。また、実家に帰省したときも注意が必要だ。実家の車が家族限定となっている場合、同居の親族や別居の未婚の子なら保険が適用される。しかし。別居の既婚の子は適用外となる。

 また、年齢条件が付いている場合は、記名被保険者や配偶者の知人・友人がたまに借りたという設定になるため、保険の適用となる。

■他車運転危険補償特約があれば安心

 自動車事故の損害賠償の補償は、一般的には運転する車の保険、つまり友人の自動車保険で補償をする。友人の自動車保険を使えば、更新後の等級が下がり保険料がアップしてしまう。友人もこれでは腑に落ちない。

 そこで、他車運転危険補償特約が付いているかどうか確認したい。友人の自動車を運転したときの事故の補償を自分の保険でカバーできるからだ。一般的には自動付帯特約とされているこことが多く、内容は自動車保険会社によって異なる。

 また、補償の範囲外となる事故のケースがあることも知っておきたい。

<他車運転危険補償の適用外となるケース>
・相手の承諾を得ないで他人の自動車を使用した場合の事故
・他人の自動車を運転し、高速道路のサービスエリアで休憩中ぶつけられた場合の事故
・酒気帯び運転で他人の自動車を使用していた場合の車両損害事故
・臨時の借用ではなく、いつでも自由に借用できる状態で起こした場合の事故

 自動車保険の他車運転危険補償特約により、友人などに迷惑をかけることなく事故の対応ができる。しかし、保険適用外となるケースもある。普段慣れない車での運転だからこそ十分に気を付けて、秋の行楽シーズンを満喫してほしい。

【文/稲森真美】
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。相続や年金、教育費など、生活に密着したお金に関する話をわかりやすく伝えるためにライターとして活動中。
【監修:SAKU】

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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