2018年04月29日 11時00分

「痛車」は自動車保険に入れる? 補償対象外になりうるケースと注意点

ボディにステッカーやラッピングを施した「痛車」。自動車保険への加入はできるのだろうか(画像はイメージ) [拡大する]

ボディにステッカーやラッピングを施した「痛車」。自動車保険への加入はできるのだろうか(画像はイメージ)

 自動車に、アニメやゲームなどに関連した装飾を施すなど、好きなようにカスタマイズをする通称「痛車(いたしゃ)」。ボディにステッカーやラッピングを施したり、なかにはエアロパーツなどを取り付けたりするものもあるようだ。愛車を痛車にカスタマイズするときに気になるのが「自動車保険」。そもそも痛車は自動車保険に加入することはできるのだろうか。

■痛車でも自動車保険に入れるケースが多い

 自動車保険はカスタマイズの有無にかかわらず、基本的に「自動車検査証(車検証)」があれば加入自体は可能なところが多いようだ。ただし、車が「不正改造」された場合は、そもそも車検に通らない。整備不良車両として取り締まりの対象となり、当該の付属品、改造部品については自動車保険での補償も受けられない。

 不正改造と聞くと、マフラーの取り外しやホーンの取り付けなどを想像しがちだが、痛車でよく見られる「ステッカー」や「ラッピング」も、貼り付ける場所によっては「不正改造」に当たる場合もある。特にフロントガラスや運転席・助手席の窓ガラスへのステッカーや、光を通す割合を示した「可視光線透過率」が70%未満の着色フィルムなどの貼り付けは、不正改造とみなされるので注意が必要だ。

■愛車のカスタマイズは事前に保険会社に相談を

 合法的にカスタマイズした痛車でも、自動車保険の補償対象外になる可能性もある。たとえば、自動車保険には車の「付属品」も補償対象に含まれる場合が多いが、アニメキャラクターのラッピングやステッカーなどは付属品とみなされないケースは少なくない。そのため、事故で装飾部分が傷ついても、その装飾の修復費用を自動車保険で賄うことは難しいようだ。一方で、合法的なエアロパーツなどの装備品を取り付けている場合、それが自動車にナットやボルトで固定されており、“容易に取り外せない状態”であれば、基本的には自動車保険の補償対象になることが多い。

 なお、保険会社によっては、装飾部分を補償できる保険商品を別途紹介してくれることもあるという。気になる人は、事前に代理店や保険会社に相談してみてはいかがだろうか。

 愛車のカスタマイズが十人十色のように、保険の補償や検討事項にもさまざまなケースが考えられる。万が一のときに大切な愛車を守るためにもカスタマイズする場合には、必ず前もって保険会社や代理店に相談しておこう。

(文・藤あまね)

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