将来「キャッシュカード」はなくなる? 銀行が取り組む「生態認証」最新動向

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キャッシュカードは将来不要に? 「生態認証」の最新動向を紹介(写真はイメージ)

 近年、銀行各社が導入している「生態認証」の技術。この新たなテクノロジーは、取引をより簡略化し、利用者に様々な恩恵をもたらしてくれる。たとえば、現在、銀行で取引を行う場合は通帳かキャッシュカードが必要になるが、ゆくゆくは「手ぶら」で預金の引き出しや預け入れができるようになり、カードやIDすらも不要という時代がやってくるかもしれない。

 現在、イオン銀行やみずほフィナンシャルグループは、ICカードの読み取りなどを要さず、指紋センサーに指をかざすだけで銀行取引ができるシステムの実証実験をそれぞれ独自で実施している。株式会社Liquidが開発した「手ぶらで決済(Liquid Pay)」というシステムを用いた試みで、生態認証で本人確認を行い、決済ができるという内容だ。

 銀行のように利用者が多い店舗の決済でも高速で認証できる技術が開発されたことにより、実現性が見えてきているという。

 また一方で、昨年2016年、りそな銀行、三井住友銀行などは口座開設をはじめとする諸手続きの際に「印鑑」を押すことを取りやめる方針を示した。今後は新たな認証システムとしてICチップ付きのキャッシュカードや、指の静脈で本人確認する生態認証を導入。りそな銀行では2019年3月までに、埼玉りそな銀行を含む全400店舗で「印鑑レス」を実施する予定だ。

 じつは、こうした生態認証(指静脈認証)の技術自体は、すでに各銀行に導入されているが、現在のところ「生態認証のみ」で取引を行うことはできない。預金の引き出しや残高照会の際には原則としてICキャッシュカードもしくは通帳が必要となるため、現状の生態認証は、あくまで「暗証番号」+「静脈パターンの情報」の二重確認を行い、セキュリティを強化するのが目的だ。

 実証検証は進んでいるものの、実現にはもう少し時間を要する「手ぶら」での銀行取引。ユーザーとしては“手ぶらでOK”の生態認証サービスの早期実現と普及を期待したいところだ。

(前田智行)

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