自転車保険ってどんなもの? 気になる「中身」を解説
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・自転車には、自賠責保険のような公的な保険がない
・現状として、自転車向け保険などに加入し、自助努力で事故などに備えることが必要
・現在発売されている自転車向け保険は、交通事故傷害保険と個人賠償責任保険とのセットプランがほとんど
・自転車には、自賠責保険のような公的な保険がない
・現状として、自転車向け保険などに加入し、自助努力で事故などに備えることが必要
・現在発売されている自転車向け保険は、交通事故傷害保険と個人賠償責任保険とのセットプランがほとんど
自転車は「軽車両」だが、自賠責保険のような公的な保険がない
ところが、自転車には、自動車で加入が義務化されている「自賠責保険」のように、被害者救済のための公的な保険制度はない。このため、自転車運転に際しては、事故に対する備えを自助努力で行う必要がある。
こうした中、損害保険各社が近年提供を始めているのが、自転車事故に備える損害保険商品。かつては、自転車事故によるけがや賠償責任に加えて、自転車本体の損害や盗難まで補償する純粋な「自転車保険」が発売されていた。だが現在の保険は、自転車事故を含めて交通事故によるけがや、日常生活における被害者からの賠償責任請求など、幅広く補償するタイプがほとんどになっている。
「交通事故傷害保険」と「個人賠償責任保険」のセット
ただ、自転車向け保険は発売されてから3?4年程度と日が浅いこともあり、意外に知られていない。最近ではテレビCMなどで紹介されていることもあり、認知度は拡大しているが、普及率はまだわずか。自動車保有台数に占める自動車保険の加入率が7割を超えているのに対し、自転車の保有台数7000万台のうち、自転車向け保険への加入率は1%に満たないと推測されている。
自転車は手軽で便利な乗り物だが、時には自動車事故と同程度の被害をもたらすことを考えると、保険の普及がもっと広がるべきだろう。
取材協力/エアーリンク総合保険センター
文/高見和也