外車(輸入車)の買取
「外国車」と「国産車」で査定ポイントに違いはある?
その1つがメンテナンスの状態です。例えば、湿度の低い国から湿度の高い日本に輸入した外国車の場合、電気系統などの造りが違うため、オイル漏れや冷却水漏れが多くなることがあるようです。そのため、メンテナンスには国産車以上に気を付けておくほうがよいでしょう。エンジンルームにオイル漏れによるベタつきが残っていたり、水漏れの跡があったりすると査定ではマイナスの評価ポイントになってしまいます。
また、売ろうとする車が「ディーラー車」なのか、「並行輸入車」なのかも国産車にはないポイントです。「ディーラー車」とは、正規輸入代理店やメーカー直営店から購入した外国車です。「並行輸入車」は、正規ルートではなく海外仕様のままの輸入した車を指します。両者では「並行輸入車」のほうが買い取り査定では評価が下がります。その理由は、店やメーカー直営店で修理してもらえない、取り扱い説明書が、外国語表記が多いので国内の整備工場では点検・整備を断られるケースがあるからです。
さらに「カラー」も、国産車とでは好まれる傾向が違います。国産車の場合、清潔感を感じるホワイトや、高級感が漂うブラックが人気のカラーです。高級車になるほど、この傾向は強くなり、メーカーや車種を問わず、ホワイトまたはブラックが高い価格で買い取られます。
一方、外国車の場合は、ブランドによって人気の色が異なります。例えば、外国車で有名なブランドにフェラーリやベンツがありますが、フェラーリは「レッド」か「イエロー」、ベンツでは「シルバー」が人気です。
実は、外国車と国産車ではボディの塗装に使われている塗料に違いがあります。海外の自動車メーカーは、ほとんどが環境問題への取り組みで、環境に配慮した塗料を使用しているのですが、国産車に比べると傷が付きやすい傾向があります。大きなキズでなければ査定には影響はないのですが、念のため気をつけておくようにしましょう。
査定の前には車体の洗浄をはじめ、小さなキズは修復するなど、見た目を良くすることも高額査定につながる可能性があります。ただし、外国車は熱烈なファンからの評価が高い一方、高額なこともあって、一般の人からの評判はそれほど高くありません。正しく評価してもらうためにも、外国車専門の中古車買い取り店に持ち込むとよいでしょう。