車を売るにはどんな方法がある?査定金額をアップさせるコツもご紹介

車を売るにはどんな方法がある?査定金額をアップさせるコツもご紹介

車を手放すとき、ほとんどの人が「できるだけ高く売りたい」と考えることでしょう。しかし、売り方を誤ると損をしてしまうこともあります。

この記事では、車を賢く売るための方法や、査定額をアップさせるコツ、売却を確実に進めるための手順などを詳しく解説します。さらに、売却時の注意点や必要な手続きについても説明しますので、初めて車を売る方でも安心です。

車の売却を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

mokuji目次

  1. 車を売る方法は3種類
    1. 新車購入時に下取りに出す
    2. 車買取業者に買い取ってもらう
    3. 個人間売買をする
  2. 車を買取業者に売却するときの手順
    1. 1.リサーチ
    2. 2.必要書類の準備
    3. 3.店舗での査定
    4. 4.売却手続き
    5. 5.入金の確認
  3. 車を売却する際の注意点
    1. 車の買取相場を調べておく
    2. 疑問に思ったことは必ず確認する
    3. ローンが組まれている場合は所有者の名義を確認する
  4. 愛車を高く売るコツ5選
    1. 複数の業者で見積もりをしてもらう
    2. 高く売れる時期を確認しておく
    3. 車をきれいにしてから査定に出す
    4. 車検は通さない
    5. 純正品を用意しておく
  5. 売却後に必要な手続きもチェック
    1. 任意保険の手続き
    2. 廃車にしたときは還付金の手続き
  6. ポイントを押さえて車を賢く売却しよう

車を売る方法は3種類

車を売る方法は3種類

車を売却する方法は、大きく分けると「新車購入時のディーラーでの下取り」「専門業者による買取」「個人間での売買」の3種類があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

新車購入時に下取りに出す

新車を購入する際の下取りは、もっとも手間のかからない売却方法です。新車購入と同時に現在の車を引き取ってもらい、その価格を新車の購入代金から差し引きます。

手続きはディーラーが一括で行うため、スムーズに乗り換えができるのが大きな魅力です。

ただし、下取り価格は相場よりも低くなる傾向があります。特に購入する新車と異なるメーカーの車を下取りに出す場合は、価格が大きく下がることもあります。

また、下取り価格は新車購入時の価格から差し引く形になるため、手元に現金が残らない点も認識しておきましょう。

車買取業者に買い取ってもらう

買取業者への売却は、より高額な査定が期待できる方法です。買取業者は日本自動車査定協会(JAAI)の基準に沿って査定を行い、さらに中古車市場のニーズも考慮して下取り価格を算出します。

また、複数の業者から査定を受けることで、より高い金額を提示した業者を選ぶことができます

実際の売却時には、必要書類の準備から名義変更などの手続きまで業者が代行してくれるのも大きなメリットです。一方で、査定から契約、入金までに数日から1週間ほどかかることはデメリットといえるでしょう。
参考:一般財団法人 日本自動車査定協会

個人間売買をする

個人間売買は、知人や友人に直接車を売る方法や、オークションサイトを通じて個人に売却する方法です。業者を介さないため、売却金額を自由に設定でき、その金額がそのまま手元に入るのが魅力です

また、カスタマイズした車など、一般的な中古車市場では評価されにくい車でも、車の好みが合う相手が見つかれば高額での売却も可能です。

しかし、売却に関する手続きをすべて自分で行う必要があり、名義変更や車庫証明などの手続きに不慣れな場合は大きな負担となります。

さらに、車の不具合をめぐるトラブルが発生した際の対応も当事者同士で解決しなければならず、リスクも高い方法といえます

車の売却が初めての方や手続きに不安がある方にはおすすめできません。

車を買取業者に売却するときの手順

車を買取業者に売却するときの手順

買取業者への売却は、リサーチから入金まで5つのステップで進みます。まずは買取店のリサーチから始め、必要書類を準備して実際の査定を受けます。その後、契約を交わして車を引き渡し、最後に入金を待つという流れです。

1つ1つの手順をしっかりと確認しながら進めることで、スムーズな売却が可能になります。

1.リサーチ

買取業者のリサーチでは、店舗の評判や買取実績などを確認します。専門サイトや口コミサイトで情報を集め、信頼できる業者を選びましょう

2.必要書類の準備

必要書類は、売却する車が普通自動車軽自動車かで異なります。

普通自動車

軽自動車

・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書
・自動車リサイクル券
・自動車納税証明書
・実印・印鑑登録証明書
・委任状・譲渡証明書

・自動車検査証(車検証)
・自賠責保険証明書
・自動車リサイクル券
・自動車納税証明書
・認印

3.店舗での査定

査定は、店舗への持ち込みか出張査定を選べます。車の状態を細かくチェックされ、金額が算出されます。

4.売却手続き

買取業者が用意した書類に署名・捺印をして契約を結びます。車の引き渡し方法や日時も、この時点で決めておきましょう

5.入金の確認

契約完了後、数日程度で指定した口座に買取代金が振り込まれます。事前に入金予定日を確認しておくと安心です

車を売却する際の注意点

車を売却する際の注意点

車を売却する際には、いくつかの重要な注意点があります。買取相場を事前に調べておくことで適正価格での売却が可能になり、また契約前の疑問点は事前に確認することでトラブルを防げます。

さらに、ローンが残っている場合は完済するなど、スムーズな売却のために押さえておくべきポイントがあります。

車の買取相場を調べておく

事前に買取相場を把握しておくことは、車を高く売るために非常に重要なポイントです

買取相場は、車の年式、走行距離、傷の有無、修復歴の有無、カスタマイズの有無などを総合的に評価して決まります。これらの要素によって査定額は大きく変動するため、自分の車の市場価値を知っておくことが大切です。

相場を知っていることで、買取業者から提示された査定額が適正かどうかに気づくことができ、また必要に応じて価格交渉も可能になります。

たとえば、相場が70万円の車に対して70万円の買取額が提示された場合、「75万円なら今すぐ売却を決める」といった交渉もできるでしょう。中古車販売価格から約2〜3割引いた価格が買取相場の目安となります

疑問に思ったことは必ず確認する

車の売却では、契約前に疑問点をすべて解消しておきましょう。特に、査定額の算出根拠や、車の状態に関する評価ポイント、契約後のキャンセルの可否など、気になる点は必ずその場で確認するのが重要です。

また、車に修復歴や事故歴がある場合は、必ず申告する必要があります

これらを隠して売却すると、契約不適合責任の対象となり、後日トラブルになる可能性があります。査定士の対応や説明の仕方を見ることで、その業者の信頼性を判断する材料にもなります。

不安な点は納得いくまで質問し、安心して契約できる状態にしましょう。

ローンが組まれている場合は所有者の名義を確認する

まだローンが残っている車であっても、売却することは可能です。ただし、その際は所有者の名義を売却先に変更する必要があります

売ろうと思っている車の車検証を確認し、所有者がディーラーやローン会社になっている場合は、名義変更を行います。なお、名義変更にあたってはローンの残債を全額支払い、完済する必要があります

買取業者によっては、名義変更の代行サービスを提供しているところもあるため、査定を依頼する時点でローンが残っている旨を伝えておきましょう。

愛車を高く売るコツ5選

愛車を高く売るコツ5選

ここでは、愛車をより高く売却するためのポイントを紹介します。複数業者での査定比較や売却のタイミング、車の状態管理など、ちょっとした工夫で査定額をアップさせることができるかもしれません

特に、純正品の管理や車検については意外と知られていない部分もありますので、ぜひ参考にしてください。

複数の業者で見積もりをしてもらう

「今すぐに契約すれば、この金額で買い取ります」という営業トークを受けて、慌てて契約するのは避けましょう。買取価格は業者によって大きく異なることがあり、場合によっては数十万円の差が出ることもあります。

そのため、必ず複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。さらに、他社の査定額を提示することで、より高い買取金額を引き出せる可能性もあります

買取業者は競合他社との価格競争に敏感で、良い条件を提示してくれることがあります。一括査定サイトを利用すれば、一度の申し込みで複数の業者から見積もりを取ることができ、効率的に比較検討が可能です

高く売れる時期を確認しておく

車は、高値で売れる時期があります。特に需要が高まるのは、1〜3月と9〜10月です。これは新生活や転勤の時期と重なり、中古車の需要が高まる時期だからです。買取業者も在庫確保に積極的になるため、通常よりも高い査定額が期待できます。

また、車種のモデルチェンジの情報もチェックしておきましょう。特にフルモデルチェンジが予定されている場合、その前に売却することをおすすめします。新型が発売されると旧型は大幅に価値が下がってしまうためです。

相場は基本的には下がり続けるため、タイミングを待ちすぎるのは避けましょう

車をきれいにしてから査定に出す

査定前の清掃は、より良い評価を得るための重要なポイントです。特に気を付けたいのは車内の臭いで、タバコやペットの臭いは減点要因となります。日常的に換気を心がけ、消臭スプレーを使用するなどの対策が有効です。

また、シートやフロアマットの汚れ、ダッシュボード周りのホコリなども丁寧に清掃しましょう。

外装の洗車も重要です。汚れていると傷やへこみが見えにくくなり、査定士が厳しめに評価する可能性があります。また、清潔に保たれた車は「大切に扱われてきた」と思わせるため、好印象につながります

車検は通さない

車検の残存期間は確かに査定額に影響しますが、車検を通してから売却するのはおすすめできません。

車検にかかる費用は普通車で6万〜10万円、軽自動車で5万〜7万円はかかりますが、車検を通したことによる査定額の上昇分はそれよりも低くなることが多いからです。むしろ、車検切れ間近の場合は、その前に売却することをおすすめします

ただし、車検が切れてしまうと自走できなくなり、買取店への持ち込みができなくなってしまいます。レッカー代などの余分な費用がかかる可能性もあるので、車検期限内での売却を心がけましょう。

純正品を用意しておく

カスタマイズやドレスアップをした車を売却する場合は、取り外した純正パーツを保管しておくことが重要です。買取業者やディーラーは、一般的に純正パーツのほうを好みます。これは、中古車市場では純正車のほうが売れやすいためです。

社外品を装着したままでは、査定額が大幅に下がってしまう可能性があります。できるだけ純正パーツを保管しておき、売却時に一緒に渡せるようにしましょう。ホイールやナビゲーション、スピーカーなど、高額なパーツほどこの傾向が強くなります。

純正品をセットで提供できれば、より高い査定額が期待できます。

売却後に必要な手続きもチェック

売却後に必要な手続きもチェック

車の売却が完了しても、まだいくつかの手続きが残っています。特に重要なのが任意保険の手続きで、新車購入の有無によって必要な手続きが異なります。

また、廃車にした場合は自動車税などの還付金を受け取れる可能性もあるため、忘れずに確認しましょう。

任意保険の手続き

車を売却した後の任意保険の手続きは、新しい車を購入するかどうかで対応が変わってきます。新しい車に乗り換える場合は「車両入替」の手続きを行います。これにより、これまでの等級を引き継いで新しい車の保険に移行できます。

一方、新しい車を購入しない場合は「中断証明書」の発行手続きが必要です。これは、将来また車を購入した際に、それまでの等級を引き継げるようにするための重要な書類です。

いずれの手続きも加入している保険会社に連絡して行いますが、多くの場合、電話やインターネットで手続きが可能です。手続きを忘れると等級が失効してしまう可能性もあるため、売却後は速やかに対応しましょう

廃車にしたときは還付金の手続き

査定を出したものの値段がつかず、廃車専門業者に引き取ってもらう場合、自動車税や自賠責保険などの未経過分が還付される制度があるのをご存知でしょうか。還付金額は廃車手続きが完了した時期によって異なり、月割りで計算されます。

自動車税の還付申請については、廃車手続き完了から1ヶ月以降に自動的にハガキが送られてくるのが一般的です。また、自賠責保険の還付手続きは、廃車専門店が代行してくれるケースもあります。

還付金の受け取りを忘れないよう、廃車手続き時に業者に確認しておくことをおすすめします。

手続きの有無や方法は地域によって異なる場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。

ポイントを押さえて車を賢く売却しよう

車の売却には、「下取り」「買取業者への売却」「個人間売買」といった方法があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分の状況に合った方法を選ぶことが重要です。

また、高く売るためのコツとして、複数業者での査定比較や売却時期の見極め、車の状態管理などがあります。さらに、売却後の保険手続きや廃車時の還付金の確認も忘れずに行いましょう。

これらのポイントを押さえることで、後悔することなく車を売却できます。必要な準備と手続きを計画的に進め、スムーズな売却を目指しましょう。

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※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。各社の商品やプランによっては当てはまらないケースもあります。また、情報は公開日現在のものです。各種状況や法令情報等につきましては、公的機関等で最新情報をご確認ください。

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