車の処分方法を徹底解説!手続きの流れや廃車の注意点も紹介
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ここでは、売却、下取り、廃車といった車を処分する方法を解説。あわせて、車を処分するタイミングや車を処分する際の手続き、注意点もご紹介します。
監修者高見陽子
ファイナンシャルプランナー/金融・法律ライター
元大手銀行で個人営業を担当。現在は、資産形成や相続、ライフプランを中心に、車の売却・買い替えなど家計に関わる判断について、金融と生活実務の両面から情報提供を行う。
目次
車を処分する4つの方法と特徴
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買取業者や中古車専門店への売却
売却の際は、複数の業者に査定を依頼する「相見積もり」を行うことが重要です。買取業者によって査定基準や需要が異なるため、同じ車でも査定額に数万円から数十万円の差が出ることがあるからです。
信頼できる業者を選ぶことで、手続き中のトラブルを回避できます。口コミや評判を事前に確認し、実績のある業者を選ぶことをおすすめします。
個人間での売買や譲渡
ただし、手続きの段取りを事前に決めておかないとトラブルになりがちです。
名義変更(移転登録)は基本的に買主(新所有者)が行いますが、完了しないままだと税金の通知や違反金の請求が売主に届く可能性があります。
「いつまでに名義変更するか」を決め、完了後に車検証(新名義)の写しを送ってもらうなど、売主側でも完了確認をしておきましょう。
親族間での譲渡など、信頼できる相手との取引であれば、このような問題は比較的起こりにくいでしょう。
ディーラーでの下取り
ディーラーが車両の引き取りから名義変更まで一連の手続きを代行してくれるため、処分にかかる手数料や手続き費用を抑えられることも利点です。
ディーラーは新車販売が中心で、下取り価格は販売条件や在庫方針などの影響を受けやすく、中古車市場の相場が細かく反映されにくいことがあるためです。
ただし、近年は認定中古車の販売などで査定ノウハウを持つディーラーも増えており、必ず安くなるとは限りません。車種や状態、時期、販売店の在庫・販促状況によっては、ディーラー下取りのほうが高くなる場合もあります。
廃車(抹消登録)としての処分
普通車の場合、「自動車税種別割」が月割りで還付されるほか、車検の残存期間が1か月以上あれば「自動車重量税」も還付対象になります。また、「自賠責保険」も解約手続きをすれば未経過分が返金されます。
還付金を買取価格に含めるか、所有者が別途受け取るかは業者ごとに異なるため、契約前に必ず確認しましょう。抹消登録完了後は還付通知書や抹消登録証を受け取っておくと安心です。
車を処分するタイミング
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年式が古い・走行距離が多い
年式が古くなると、エンジンやトランスミッションなどの主要部品の劣化が進み、故障のリスクが高まります。特に注意したいのが、登録から13年以上経過した車にかかる税金の負担です。
乗らない車や不要になった車がある
たとえば、地方から公共交通機関が充実した都市部へ転居した場合、通勤や買い物に車を使う機会が減り、駐車場代だけで月に数万円かかることもあります。
また、高齢になり運転免許証を返納した場合も車を処分するタイミングの一つ。免許を返納すれば運転する機会がなくなるため、車を所有し続ける必要がありません。
故障や事故で動かない・車検が切れている
また、動かない車を放置すると、駐車場代や自動車税がかかり続けるだけでなく、車の劣化も進みます。長期間放置された車は、タイヤの空気が抜けてホイールと固着したり、バッテリーが完全に放電して交換が必要になったりします。
車検が切れている車は公道を走行できないため、処分する際には特別な対応が必要です。ただし、買取業者や廃車業者はレッカーサービスを提供していることがあるため、自分で手配する必要はないことが多いでしょう。
車の処分に必要な手続きと流れ
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必要書類の準備と確認
まず必須となるのが車検証(自動車検査証)で、次に必要なのが自賠責保険証明書です。売却や譲渡の場合は、買取業者や販売店から自動車税納税証明書の提示を求められることがあります。
本人確認書類として運転免許証やマイナンバーカードを用意し、所有者本人が手続きを行う場合は、印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)と実印も必要です。代理人に手続きを依頼する場合は、委任状の作成も必要になります。
・車検証(自動車検査証)
・自賠責保険証明書
・自動車税納税証明書
・本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)
・印鑑証明書(発行から3か月以内のもの)
・実印
・委任状※代理人に手続きを依頼する場合
書類を紛失している場合は、それぞれ再発行の手続きが必要です。再発行には時間がかかることもあるため、早めに準備を始めることをおすすめします。
名義変更・抹消登録の申請
これらの手続きを怠ると、車を手放した後も元の所有者に自動車税の請求が届いたり、新しい所有者が起こした事故や違反の責任を問われたりするリスクがあります。
一時抹消登録は、車を一時的に使用しない場合に行う手続きで、自動車税の課税が止まります。
ただし、任意保険・自賠責の解約や中断手続きが必要になり、再び乗る際には再登録や車検費用もかかります。長期間乗らないなら「一時抹消して保管する」か「売却・永久抹消で手放す」か、かかるお金の合計で比較し判断しましょう。
税金や保険料の還付手続き
ただし、軽自動車税にはこの還付制度がありません。
還付を受けるには、永久抹消登録の申請と同時に「自動車重量税還付申請書」を運輸支局に提出する必要があります。
【ケース別】車を処分する前の注意点
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所有者名義が自分以外(ローン会社や故人)の場合
マイカーローンを利用して購入した場合、車検証の所有者欄にローン会社やディーラーの名前が記載されていることがあります。この場合に車を処分するには「所有権解除」の手続きが必要です。
相続手続きは複雑で、必要な書類も多岐にわたるため、不安な場合は行政書士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。
車検が切れている場合
自動車税の未納がある場合
売却時、中古車買取店では売却後の税金や車検をめぐるトラブルを避けるため、自動車税の納税証明書の提示を求めるのが一般的です。自動車税が未納のままだと、買取を断られたり未納分の精算を強く求められたりするケースが多いため、売却前に自動車税は必ず完納しておくことをおすすめします。
廃車にする場合も、未納分の自動車税は必ず納めなければなりません。車を廃車にしても、既に発生している税金の支払い義務は消えないためです。
個人情報の消去とナンバープレート返却も忘れずに
カーナビゲーションシステムには、自宅や職場の住所、よく訪れる場所などが登録されていることがあります。これらの情報は、カーナビの設定メニューから初期化またはリセットを行うことで削除できます。
●Bluetoothの接続履歴
Bluetoothの接続履歴にも注意が必要です。スマートフォンを車載システムに接続していた場合、電話帳や通話履歴などの個人情報が残っている可能性があります。
●ドライブレコーダー
ドライブレコーダーを搭載している場合は、録画データも消去する必要があります。データを完全に消去するか、SDカードを取り外して持ち帰ることをおすすめします。
ナンバープレートは、永久抹消登録または一時抹消登録の手続きの際に、運輸支局または軽自動車検査協会に返却しなければなりません。返却せずに放置すると、廃車手続きが完了せず自動車税の課税も続いてしまいます。不正利用のリスクもあるため、確実に返却することが大切です。
自分に合った方法で車を処分しよう
廃車にはいくつかの方法がありますが、自分に合った方法を選ぶことが大切です。車の状態に問題がなければ、車買取会社に売却する方法は、収入を得ることもできるのでおすすめです。
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監修者高見陽子
ファイナンシャルプランナー/金融・法律ライター
元大手銀行で個人営業を担当。現在は、資産形成や相続、ライフプランを中心に、車の売却・買い替えなど家計に関わる判断について、金融と生活実務の両面から情報提供を行う