車検証の名義変更や住所変更はどう行う?記載内容の変更方法を解説

車検証の名義変更や住所変更はどう行う?記載内容の変更方法を解説

中古車を中古車販売店で購入したり、引越しで住所が変わったりしたときには、自動車検査証(車検証)の記載内容を変更する必要があります。定められた期日内に所定の場所で手続きを行わないと、罰金が科される場合もあるので気をつけましょう。

ここでは、車検証の記載内容の変更が必要な場面と、車検証の名義変更や住所変更の手続きを行う場所や必要書類について解説します。
トータルマネーコンサルタント 新井智美

監修者トータルマネーコンサルタント 新井智美

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。

mokuji目次

  1. 車検証の名義変更が必要なタイミングと期限
    1. 結婚や引っ越しで氏名・住所が変わる「変更登録」
    2. 手続きは15日以内!期限を過ぎた場合の罰則
  2. 車検証の名義変更はどこでやる?手続きの場所
    1. 普通車は管轄の運輸支局(陸運局)で手続き
    2. 軽自動車は軽自動車検査協会で手続き
  3. 車検証の名義変更手続きに必要な書類
    1. 普通車の名義変更(移転登録)に必要な書類
    2. 軽自動車の名義変更(移転登録)に必要な書類
    3. 旧所有者が用意するもの・新所有者が用意するもの
  4. 車検証の名義変更にかかる費用と代行手数料
    1. 自分で手続きする場合の法定費用と手数料
    2. ディーラーや販売店に代行を依頼する場合の相場
  5. 車検証の名義変更の手順と流れ
    1. 必要書類の準備から申請書の作成まで
    2. 窓口での申請と新しい車検証の交付
    3. 税金の申告とナンバープレートの変更
  6. 名義変更に関するよくある質問と注意点
    1. 車検切れの車でも名義変更はできるか
    2. ローン完済後の所有権解除手続きについて
    3. 任意保険や自賠責保険の名義変更も忘れずに
  7. 車検証の記載内容変更は忘れずに行おう

車検証の名義変更が必要なタイミングと期限

車検証の名義変更が必要なタイミングと期限

車検証の名義変更は「所有者が変わったとき」もしくは「氏名や住所が変わったとき」に必要で、原則として変更から15日以内に手続きを行わなければなりません

車検証の記載内容を変更する手続きには、大きく分けて「移転登録」と「変更登録」の2つがあります。以下で、それぞれの違いと注意点を解説します。

結婚や引っ越しで氏名・住所が変わる「変更登録」

車の所有者が変わらなくても、結婚や引っ越しで氏名や住所が変わる場合は「変更登録」を行います。変更登録とは、車検証に記載されている氏名や住所などの情報を修正する手続きです。

車の所有者は変らないため、「車検のタイミングでまとめて行えばいい」と誤解されがちですが、「変更した時点」で手続きが必要とされている点に注意しましょう。

手続きは15日以内!期限を過ぎた場合の罰則

「移転登録」および「変更登録」は、どちらも変更があった日から15日以内に行う義務があります。これは法律(道路運送車両法)で定められており、正当な理由がないまま手続きを行わなかった場合には、50万円以下の罰金が科される可能性があります。

また、罰金が科されるだけでなく、以下のリスクも考えられます。
自動車税の通知が届かない
事故の際の所有者確認が遅れる
売却や廃車の手続きがスムーズに進まない

「あとでまとめてやろう」と先延ばしにするほどリスクは高まりますので、変更があった際にはできるだけ早く手続きを行うことを心がけましょう。

車検証の名義変更はどこでやる?手続きの場所

車検証の名義変更はどこでやる?手続きの場所

車検証の名義変更は、車の種類によって申請する場所が異なります。普通車と軽自動車では、手続きを行う機関が異なるため、正確に把握しておきましょう。

普通車は管轄の運輸支局(陸運局)で手続き

普通車の名義変更は、新たな所有者の住所を管轄する運輸支局で行います。運輸支局とは、国土交通省が管轄する自動車登録に関する窓口で、所有者変更などの各種登録手続きを受け付けています。

窓口の受付時間は平日の日中の限られた時間帯のみとなっていますので、事前に時間を確認し、余裕を持って訪問しましょう。特に受付時間は「16:00まで」となっているところが多いため、スケジュール調整が必要です。

申請種類や収入印紙の準備を事前にしておくと、手続きがスムーズに進みます。

軽自動車は軽自動車検査協会で手続き

軽自動車の場合、運輸支局ではなく「軽自動車検査協会」が窓口になります。

窓口の受付時間は、運輸支局と同様に平日の日中の限られた時間帯(午前と午後に分けられる)となっており、受付終了時間は16:00までとなっているため、早めに訪問して手続きを行いましょう。

管轄となる事務所および支所は地域によって異なるため、事前に軽自動車検査協会の公式サイトで確認しておくことをおすすめします。

車検証の名義変更手続きに必要な書類

車検証の名義変更手続きに必要な書類

車検証を名義変更する際は、どのような書類が必要なのでしょうか。ここでは、車検証の名義変更手続きに必要な書類を、普通車の場合と軽自動車の場合のそれぞれについてご紹介します。

普通車の名義変更(移転登録)に必要な書類

普通車の場合、運輸支局や自動車検査登録事務所で行う車検証の名義変更手続きに必要な書類は下記のとおりです。相続によって名義変更をする必要があった場合は、必要書類が変わります。詳しくは、運輸支局や自動車検査登録事務所に確認してください。
<普通車の車検証の名義変更手続きに必要な書類>
事前に用意するもの
・旧所有者の譲渡証明書
・新旧所有者それぞれの印鑑(登録)証明書(発行されてから3ヵ月以内のもの)
・自動車検査証(車検証)・新旧所有者の委任状(代理人による申請の場合に必要)
・自動車保管場所証明書(車庫証明)(運輸支局などの管轄が変更になる場合などに必要)
・自動車登録番号標(ナンバープレート)(運輸支局などの管轄が変更になる場合などに必要)

当日運輸支局で入手するもの
・手数料納付書(現地で所定の手数料印紙を購入・添付)
・移転登録申請書(自動車検査証変更記録申請書)
なお、名義変更の手続きに必要な手数料は500円です。また、ナンバープレートが変更になる場合は、ナンバープレート代も必要で、金額は地域や種類などによって変わります。

軽自動車の名義変更(移転登録)に必要な書類

軽自動車の場合、車検証の名義変更手続きに必要な書類は下記のとおりです。前述したとおり、管轄の軽自動車検査協会に提出します。

相続によって名義変更をする必要があった場合は、普通車と同様に必要書類が変わります。詳しくは軽自動車検査協会に確認してください。
<軽自動車の車検証の名義変更手続きに必要な書類>
・自動車検査証変更記録申請書
・新所有者の住民票の写しもしくは印鑑(登録)証明書(発行されてから3ヵ月以内のもの)
・自動車検査証(車検証)
・申請依頼書(代理人による申請の場合に必要)
・車両番号標(ナンバープレート)(軽自動車検査協会の管轄が変更になる場合などに必要)
軽自動車は、名義変更手続きの手数料は無料です。ただし、ナンバープレートが変更になる場合は、ナンバープレート代が必要となるので気をつけましょう。金額は地域や種類などによって変わります。

旧所有者が用意するもの・新所有者が用意するもの

名義変更は、旧所有者の協力がなければ完了しません。なぜなら、譲渡を証明する書類や、旧所有者の印鑑証明書などが必要だからです。

旧所有者そして新所有者が用意するべき代表的な書類は以下のとおりです。手続きをスムーズに進めるためにも、しっかりと確認しておきましょう。
普通自動車の場合

旧所有者

新所有者

譲渡証明書

自動車保管場所証明書

印鑑証明書(発行後3ヶ月以内)

印鑑証明書(発行後3ヶ月以内)

実印

実印

車検証

申請書(運輸支局で入手)

手数料納付書

軽自動車の場合

旧所有者

新所有者

申請依頼書(旧所有者の記名・押印済)

住民票または印鑑証明書

車検証

申請依頼書(軽自動車検査協会で入手)

個人売買では、書類を「まとめて・期限内に受け取る」ことが大切です。特に印鑑証明書の有効期限切れや、譲渡証明書の記入・押印もれなどのトラブルが発生しやすい点に注意しましょう。

書類がそろう前に連絡が取れなくなる事態を防ぐために、旧所有者の連絡先や勤務先などを聞いておくと安心です。

車検証の名義変更にかかる費用と代行手数料

車検証の名義変更にかかる費用と代行手数料

車検証の名義変更にかかる費用は、「自分で行うか」「代行を依頼するか」で大きく異なります。それぞれの違いを見ていきましょう。

自分で手続きする場合の法定費用と手数料

自分で手続きする場合に発生するのは法定費用のみですので、数千円程度に抑えられます。具体的な費用は以下のとおりです。
・移転登録手数料(印紙代):500円
・ナンバープレート代(変更が必要な場合):約2,000円(地域や希望番号の有無によって異なる)
・環境性能割(個人売買などで購入した場合):最大3%

ディーラーや販売店に代行を依頼する場合の相場

手続きをディーラーや販売店に依頼する場合は、法定費用に代行手数料が上乗せされるケースが一般的です。

代行手数料は、法律で決まっているものではなく、ディーラーや販売店が独自に設定しています。相場としては、1万円〜3万円程度を考えておきましょう。

平日に手続きに行く時間が取れない人や、書類の不備によるやり直しを避けたい人などは、代行を依頼してもいいでしょう。ただ、その際には、かかる費用と手間のバランスを考えて決めることが大切です。

車検証の名義変更の手順と流れ

車検証の名義変更の手順と流れ

車検証の名義変更の流れは以下のとおりです。それぞれの手順について、詳しく解説します。
  1. 必要書類の準備
  2. 申請書の作成
  3. 窓口での申請
  4. 新しい車検証の交付
  5. 税金の申告
  6. ナンバープレートの変更

必要書類の準備から申請書の作成まで

名義変更にかかる手続きの9割は事前準備です。手続き前に必要書類をそろえておくことで、当日の手続きもスムーズに行えます。

まず、役所や警察署で新旧所有者それぞれに必要な書類をそろえましょう。
・印鑑証明書:役所(発行後3ヶ月以内のもの)
・住民票(必要な場合):役所
・自動車保管場所証明書:新所有者の車の保管場所を管轄する警察署
運輸支局などの窓口では、以下の書類を入手し、必要事項を記入します。申請書はインターネットでダウンロードも可能ですので、事前に準備しておきましょう。
・申請書(第1号様式)
・手数料納付書
手数料納付書は登録手数料を支払うための用紙で、収入印紙を貼付して提出します。

窓口での申請と新しい車検証の交付

書類一式を窓口に提出し、内容を確認してもらいます。内容に不備がなければ、登録処理が行われ、その場で新しい車検証が発行されます。

ただし、月末や年度末(3月)は混雑するため、できれば午前中の早い時間帯に手続きを行うことをおすすめします。

税金の申告とナンバープレートの変更

名義変更は、新しい車検証を受け取って終わりではありません。

車検証を受け取ったあと、併設されている税事務所にて自動車税や環境性能割の申告を行う必要があります。これは、車の所有者が変わったことを税務上でも反映させるための手続きです。

また、管轄が変わる場合やナンバーを希望番号に変更する場合は、ナンバープレート変更の手続きを行います。ナンバープレートの変更がある場合は、あわせて封印の取り付け作業も実施されます。

名義変更に関するよくある質問と注意点

名義変更に関するよくある質問と注意点

車検証の名義変更は、車の状態や所有関係によって手続きの可否や流れが異なります。

特に車検切れの車や、ローン完済後の車については、事前に確認すべき事項が多く、誤解されやすいポイントです。また、名義変更は車検証だけで完結するものではなく、保険関係の変更まであわせて行うことも忘れないようにしましょう。

車検切れの車でも名義変更はできるか

車検切れの車は、そのままでは名義変更ができません。なぜなら、名義変更の手続きには「期限が有効な車検証」が必要だからです。

車検が切れている車を名義変更したいなら、「先に車検を通してから名義変更を行う」もしくは、「一時抹消登録を行い、そのあとに再登録する」のどちらかを選ぶ必要があります。

一時抹消登録とは、一時的に車を公道で使用しない状態にする手続きで、この状態では名義変更ができません。そのため、再度使用する場合は、新規登録と同時に名義変更を行います。

実際には、車検と名義変更を同じタイミングで進めるケースもあります。この場合は、通常の名義変更とは、必要書類や手続きの順序が異なるため、事前に流れや必要書類を確認しておきましょう。

ローン完済後の所有権解除手続きについて

ローンで購入した車は、車検証上の所有者がローン会社やディーラーになっている場合があり、完済後には「所有権解除」の手続きが必要です。しかし、完済後もそのままにしているケースが多くみられます

所有権解除手続きも名義変更の一種ですので、「完済証明書」、「所有者(ローン会社やディーラー)の委任状」、「譲渡証明書」などの書類が求められます。

これらの書類はローン会社やディーラーに依頼する必要があり、発行までに時間がかかるケースもありますので、早めに依頼しておきましょう。

任意保険や自賠責保険の名義変更も忘れずに

車検証の名義変更を行うときには、あわせて自賠責保険や任意保険の名義変更も忘れずに行いましょう

自賠責保険は、契約者情報と実態が一致していないと、事故発生時の手続きが複雑になりますし、任意保険は、記名被保険者が変わることで、補償の対象外になる可能性があります。

そうなると、事故を起こしても保険金が支払われないリスクが生じますので、車検証の名義変更手続き完了後は速やかに保険会社に連絡し、契約内容の変更手続きを行うことを忘れないようにしてください。

車検証の記載内容変更は忘れずに行おう

車検証の記載内容変更には、大きく分けて名義を変更する場合と住所・氏名を変更する場合の2つがあります。それぞれの変更手続きで必要となる書類は異なりますので注意が必要です。

また、普通車と軽自動車では、変更手続きを行う場所が変わるため、間違えないように注意しましょう。
 
オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「車買取会社 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。売却手続きや売却サポートのほか、担当者の接客力など、さまざまな視点で車買取会社を比較検討できますので、ぜひ参考にしてください。
トータルマネーコンサルタント 新井智美

監修者トータルマネーコンサルタント 新井智美

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。

現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。

(保有資格)
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員

PR

車買取会社オリコン顧客満足度ランキング

オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について
PR

\ 6,652人が選んだ /
車買取会社ランキングを見る