2016年08月11日 09時40分

もし車で野生動物と衝突したら… おさえておくべき「対処法」とは?

車で野生動物にぶつかってしまったら、どう対処すればいいのか? 前もって頭に入れておこう [拡大する]

車で野生動物にぶつかってしまったら、どう対処すればいいのか? 前もって頭に入れておこう

 いよいよ夏のレジャーシーズンが到来。車で山や海に行く人も多いはずだ。その道中、鹿などが描かれた“動物注意”の道路標識を見かけることもあるだろう。

 野生動物が飛び出してきた時に回避できず、衝突して死亡させてしまうことを「ロードキル」という。もし実際に遭遇してぶつかってしまったら、どのように対処すればいいのか? 人や物に被害が及んだ場合の自動車保険の補償もあわせてお伝えしよう。

■野生動物と衝突した場合の対処法

 野生動物とぶつかったら、まずは警察に通報すること。衝突の反動で乗っていた人がケガをしたり、車などが破損したら、その旨も伝える必要がある。

 動物については、素手で触るのは衛生面や安全面から厳禁。まだ息があり、体が小さくて、自分たちで動物病院などに運ぶ場合は、タオルなどにくるんで保護しよう。運べない場合は、動物病院や保護施設に連絡して指示を仰ぐこと。治療費は、野生動物の無償治療を行っているところでなければ、ドライバーの負担となる。

 死亡してしまった場合は、可能であれば動物に直接触れずに路肩へ移動させ、その道路を管轄している機関(一般道であれば市区町村、高速道路や国道であれば道路緊急ダイヤル#9910)に電話して対応を依頼しよう。

■人のケガや死亡に対する自動車保険の補償

 同乗者のケガなどは、原則、自賠責保険の補償対象となり、保険金が支払われる。運転者自身については、自賠責保険から保険金を受け取ることはできず、任意の人身傷害補償保険や搭乗者傷害保険で補償される。人身傷害補償保険は限度額の範囲内で損害額が支払われ、搭乗者傷害保険はあらかじめ決められた保険金額が支払われる。

■車や周囲の物に対する自動車保険の補償

 動物との衝突事故は「単独事故」となる。車が破損してしまった場合は、車両保険で補償されるが、契約によっては単独事故が対象外となっていることもあるので、念のためドライブ前に確認しておこう。また、ガードレールなど周囲の物を壊した場合は、対物賠償保険で補償される。

 今回紹介したような、もしもの時の対処法や補償内容は、前もって頭に入れておくのがオススメだ。

<記事/江原さとみ>
ファイナンシャル・プランナー、FPオフィスなでしこ代表(http://www.fp-nadesiko.com/)。システムエンジニアとして働きながらFP資格を取得。その後の証券会社や生・損保代理店での勤務経験を活かし、セミナーや執筆、個人相談など積極的に活動している。「お金の話を身近に、わかりやすく」がモットー。

<監修/SAKU>

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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