2017年01月14日 09時50分
「自動ブレーキ」最高ランクを獲得した車は? 今後、搭載車は保険料の割引も!
全11車種が「対歩行者自動ブレーキ」の最高ランクを獲得した(写真はイメージ)
警察庁の発表によると、2015年の交通事故による死者数は歩行者が約37%と最も高い割合を占めており、車両の安全対策として歩行者との事故防止が大きな課題となっている。そこで期待されているのが、先進技術を活用した「対歩行者自動ブレーキ」などの自動ブレーキだ。
実は政府も、自動ブレーキ搭載車の性能を評価し、ランク付けしている。自動車購入時の参考となるように発表するとともに、メーカー側の性能向上を促し、事故の減少につなげたい考えだ。
■全11車種が最高ランクを獲得
国土交通省が先月発表した「平成28年度前期自動車アセスメントの評価結果」によると、対象となったマツダ「アクセラ」、スバル「フォレスター」「インプレッサ」、トヨタ「プリウス」、スズキ「イグニス」など11車種すべてが、自動ブレーキを含む全4項目の総合評価で最高ランクを獲得した。
項目には、今年度より新たに「対歩行者自動ブレーキ」が加えられている。単独で見ると、マツダ「アクセラ」が25点満点のうち24.5点で1位、2位はスバル「フォレスター」(23.5点)、3位はスバル「インプレッサ」(22.9点)だった。
■2018年から搭載車の保険料は9%安くなる
このような自動ブレーキの搭載車は、非搭載車と比べると事故リスクが下がることから、損害保険料率算出機構は2018年1月より搭載車の自動車保険料を9%安くするとしている。
国土交通省によると、2015年の乗用車の総生産台数に占める自動ブレーキ搭載車の割合は、全体の約4割。7年前の2008年と比較すると約20倍だ。今後より一層進んでいくことで、さらに保険料が安くなる可能性がある。
安全性が高まる上、保険料も安くなるとなれば、自動車購入時は自動ブレーキ搭載車が選択肢から外せなくなるだろう。
<文/福島佳奈美>
ファイナンシャルプランナー。CFP(R)。一級FP技能士。DCアドバイザー。ふくしまライフプランニングオフィス代表(http://kakeifp.com/)。子育て中の女性のために教育費やライフプランに関する情報を積極的に発信。マネーコラム執筆、セミナー講師、個人相談などを中心に独立系FPとして活動。
<監修/SAKU>
>>特約など「任意保険選び」の参考に! 自動車保険【満足度ランキング】
>>不要な急ブレーキで反則金はいくら? 「道交法違反」5つの罰則の内容を紹介