自動車の譲渡証明書とは?書き方や作成時の注意点を解説
本記事では、譲渡証明書の書き方や、自動車の名義変更にあたって譲渡証明書以外に必要な書類、譲渡証明書を作成するときの注意点などを解説します。中古車を買ったり、譲られたりした際の参考にしてください。
自動車の譲渡証明書は、自動車の譲渡を証明する書類
中古車の売買や譲渡では、必ず名義変更を行わなければなりません。譲渡証明書は、名義変更手続きをする際、該当の車が「旧所有者から新所有者に確かに譲渡された」ことを証明するために作成する書類です。ただし、譲渡証明書が必要なのは普通自動車の譲渡のみで、軽自動車では不要です。
なお、譲渡証明書は、国土交通省が定めた形式で作成する必要があります。自分でオリジナルの用紙を作成することはできません。既定の書式をダウンロードして作成してください。
目次
自動車の譲渡証明書の作成手順
1. 国土交通省のWebサイトから譲渡証明書を取得
2. 必要項目を記載
■譲渡証明書
譲渡される車の情報として、車名、型式、車台番号、原動機の型式をすべて記入します。これらの情報は、すべて車検証に記載されています。
(2)譲渡人と譲受人の氏名または名称および住所
車を譲る人と譲り受ける人の情報を記載します。「譲渡年月日」欄に斜線が引かれている行に、譲る人の氏名と住所、実印を押印します。その1行下に、譲渡される日付と、譲り受ける人の住所氏名を記載してください。譲り受ける人の押印は不要です。
なお、この書類は車を譲る側が作成する書類ですので、内容に間違いがあった場合は、訂正箇所に譲る側の人による訂正印が必要となります。
譲渡証明書のほかに自動車の名義変更に必要なもの
自動車の名義変更手続きには、譲渡証明書以外にもさまざまなものが必要です。自動車を譲る旧所有者と、譲り受ける新所有者、それぞれが用意しなければならない書類などをまとめました。中古車を販売店から購入する場合でも、新所有者は下記のものを用意しなければなりません。特に、車庫証明は取得に時間がかかるため、早めに用意しておくことをおすすめします。
なお、名義変更は旧所有者と新所有者が2人で行います。どちらか1人または代理人が行う場合は委任状が必要です。
旧所有者に必要なもの
・印鑑証明書(発行から3ヵ月以内のもの)
・実印
・実印を押した委任状(代理人が申請するとき)
・自動車検査証
・移転登録申請書
・手数料納付書(運輸支局の窓口で入手できる、手数料分の印紙を貼付するための書類)
新所有者に必要なもの
・自動車保管場所証明書(車庫証明)
・印鑑証明書(発行から3ヵ月以内のもの)
・実印
・実印を押した委任状(代理人が申請する場合)
・発行から3ヵ月以内の新使用者の住所確認書類(新所有者と新使用者が異なる場合のみ)
●関連リンク:
車庫証明を取得するには?必要書類や手続きの流れを解説
自動車の譲渡にかかる費用
・登録手数料:500円
・ナンバープレート交付手数料:約2,000円(自動車登録番号が変わる場合のみ)
・自動車税環境性能割
自動車の譲渡証明書作成時の注意点
譲渡完了後15日以内に手続きを行う
手続きを行う運輸支局の場所や営業時間についても注意してください。運輸支局には昼休みがあり、夕方16時には閉まってしまいます。営業時間中に行けるかどうか確認しておきましょう。
必要書類の用意に手間取る可能性もありますから、中古車の購入や譲渡が決まったら、早めに準備に取りかかることが大切です。運輸支局に行く時間がない場合は、販売店などに依頼することも検討してみてください。
感熱紙などは使用しない
修正箇所があるときも、修正テープや修正液は使わず、二重線で取り消して訂正し、譲渡する人の印を押します。
自動車を譲ってもらったら、自動車保険に加入しよう
さらに、車に乗り始めるまでには、自動車保険への加入手続も済ませておきましょう。任意保険への加入は強制ではありませんが、万一のときのために加入しておくことをおすすめします。
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