2015年04月10日 09時30分
自転車事故から身を守る“安全グッズ”3選 リスク軽減の効果はいかに?
手の甲の部分に指示器がついたグローブ型のウインカー『Zackees Turn Signal Gloves』
法改正や高額賠償など話題を集めている自転車事故。日本では、専用道路の整備が遅れていることもあり、自転車利用者は自らで危険から守る必要があるのだ。そこで今回は、運転時のセイフティーグッズを3つ紹介する。日本でも流行しそうな“逸品”は、どれだけ事故のリスクを減らせるか?
【1】自分の手がウインカーになる【ウインカー付きグローブ】
自転車は「軽車両」とみなされる乗り物だが、ウインカーがないため、突然曲がった時に事故などにつながりやすい。現状では運転者が自己責任で確認する以外、車や歩行者に知らせる術がないのだ。
そうしたリスクを軽減するのが、『Zackees Turn Signal Gloves』。手の甲の部分に指示器がついたグローブ型のウインカーで、親指と人差し指の付け根にそれぞれ金属が付いており、この部分を付けることでライトを点灯させる仕組みだ。
LEDライトは昼間でもクリアに光っていることが確認できる明るさで、夜間は特に目立つ。だが、ハンドルを握りしめている状態で点灯させても気づかれにくいので、グローブを点灯させた状態で腕を上げて主張するなどの工夫が必要となる。
手振りを加えてアピールすると気づいてもらうことはできそうだが、逆に手放し運転の危険性が出てくるため、注意が必要だろう。また、季節が夏であれば、グローブ自体が暑苦しく感じてしまうが、万が一に備える意味ではいいだろう。
【2】危険を察知して音量を下げる【スマホアプリ】
通勤などで日常的に自転車に乗る人の中には、お気に入りの音楽を聴きながら走る人も多いだろう。ついつい音量を上げて曲の世界に浸りたくなるところだが、耳から得られる周囲の情報を遮断すると、事故に遭うリスクは当然上がる。視界に入らない障害物が近づいていることを耳で察知することができず、事故に遭う危険性の高さを指摘する声が高まっている。
そんな危険を回避するために生まれたスマホ用のアプリ『MuteSic』。中国の企業が開発した製品で、交通量が多い道路や交差点に近付くと、自動的に音のボリュームを絞り、注意を払うよう利用者に知らせてくれるという。注意喚起としても有益なアイテムだが、そのセンサーの精度がどの程度で、使用時の交通状況に応じて差はないかなど、クオリティーの上で気になる点も多い。
【3】サドル直下に取り付ける【自転車用ウインカー】
グローブ型のウインカーは夏に暑いなどの懸念がある人には、自転車に装着するウインカーもある。自転車用に開発されたウインカー『EASY TURN』がそれだ。サドルの直下に取り付け、曲がりたい方向をハンドル側に取り付けたリモコンで指示すると、ワイヤレス通信でウインカーが受信し、点灯する。わずらわしいケーブルが不要なので、自転車のデザインを損なわず、引っ掛けて運転に支障を来すリスクもない。
ただ、現状の日本の交通状況で、サドル下での控えめな主張が果たしてどれだけの人に気づいてもらえるかは未知数。それでも夜には、ある程度の効果が期待できるので、事故予防としてはいいだろう。
自転車ユーザーの交通安全を高めるアイデア品としては非常に優秀だが、交通社会での認知度や機能性については、まだまだこれからに期待したい。万全と思えるセイフティーグッズが開発されたとしても、万が一の備えは必要。最近充実し始めた自転車向け保険なども合わせて検討し、安全で楽しいサイクルライフにすべきだろう。
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