車を売却したら自賠責保険の保険料は還付される?
この記事では、車を売却した際に自賠責保険の保険料は還付されるのか、査定額への影響の有無などについて解説します。
目次
加入が義務付けられている自賠責保険
自賠責保険は1ヵ月ごとに更新することもできますが、更新手続きが煩雑になるため、24ヵ月や36ヵ月で更新とする人が多いようです。基本的に保険料は一括払いのため、特に更新したばかりで車を売却する人などは、解約して保険料が還付されるのか気になる人もいるでしょう。2024年4月以降の自賠責保険料は、下記のとおりです(2024年7月現在)。
車種 | 12ヵ月 | 24ヵ月 |
普通自動車 | 1万1,500円 | 1万7,650円 |
軽自動車 | 1万1,440円 | 1万7,540円 |
自賠責保険は車を売却したら還付金が受けられる?
自賠責保険を解約できるのは、廃車や手違いによる重複契約の場合のみです。解約した場合は、残りの保険期間に応じて還付金を受け取れますが、車を売却した際は解約するわけではありません。そのため、基本的に払い込んだ保険料は受け取れないものと考えてください。
車を売却した後、自賠責保険の名義変更は必要ですが、買取会社が手続きを行うため、オーナー自身ですることはありません。なお、任意保険の場合は解約や変更の手続きが必要になるので、忘れずに行いましょう。
車売却後の任意保険の手続きについては、下記の記事をご覧ください。
車を売却したら自動車保険はどうすべき?ケース別の手続きを解説
買取会社から自賠責保険は還付される?
そこで、保険期間が残っている状態で車を売却すると、買取会社が査定額に上乗せしてくれたり、個別に支払ったりしてくれるケースがあります。多くは売却を決定する前の査定の段階で、上乗せや支払いがいくらになるかを提示されるため、確認してから売却を決めてもいいでしょう。
上乗せする額は、一般財団法人日本自動車査定協会(JAAI)が基準を定めており、3ヵ月以上保険期間が残っていると1,000円上乗せされます。その後2ヵ月ごとに1,000円ずつ加算されるように定められています。買取会社によって基準は違いますが、これを参考にする場合が多いようです。
ただし、自賠責保険の残存期間分の保険料を支払うのは、買取会社の義務ではありません。いくら上乗せされるかはあくまで目安であり、必ず上乗せしてもらえるとは限らないことは念頭に置いてください。
自賠責保険が切れていれば車を売却できない?
自賠責保険は車検と同時に更新することが多いため、自賠責保険の有効期限が切れている場合は車検も切れている場合が多いです。自賠責保険と車検の有効期限が切れていれば公道を走ることはできないため、買取会社に出張買取を依頼しましょう。希望の場所で査定してもらえるので、公道を走れない車でも売却が可能です。
ただし、売却後に車を引き取ってもらうときに、公道を走れないため積載車などが必要になり、通常の車の売却より手数料などがかかる可能性があります。
車検が切れている車が一時的に公道を走る方法としては、市区町村の役所で仮ナンバー(自動車臨時運行許可証)を発行してもらう方法がありますが、そのためには自賠責保険に加入していなければなりません。
自賠責保険が切れている状態だと、通常の車売却よりも手間がかかるため、ある程度の有効期間が残っているうちに売却することをおすすめします。
車を売却しても自賠責保険は解約にならない
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