意外な盲点? 自然災害でも「地震」は車両保険の補償対象外


【自動車保険ランキング】自動車保険、保険料で選ぶなら?

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【図表】主要保険会社10社の「地震での損害をカバーできる特約」取り扱い状況

 事故で車が壊れた時、自動車保険の車両保険に加入していれば、保険金を受け取ることができる。では自然災害で車が損害を受けたときはどうかというと、実は地震に関連する破損では保険金をもらうことができない。

■車を補償する車両保険

 任意の自動車保険には車両保険がある。車両保険とは、事故で車が壊れた、イタズラで破損した、盗難されたといった場合に補償される保険だ。免責金額や“免ゼロ特約”など契約状況により補償される金額は異なるものの、たとえば車両保険金額200万円に加入していれば、その200万円の範囲から保険金を受け取ることができるというものだ。

 車両保険の金額は市場価格が基準となる。時価50万円の車に200万円の金額を設定することはできない。また、車両保険を付帯することで保険料がアップするため、年式の古い車だと加入していない人も多いが、新車を購入して7〜8年未満であれば、加入している人も多いだろう。

■自然災害の場合はどうなる?

 車両保険には大きく分けて「一般タイプ」と「エコノミータイプ」の2種類がある。大きな違いは、一般タイプでは単独事故や当て逃げを補償するが、エコノミータイプは補償しない。ただし、その分だけ保険料は安くなる。

 自然災害の場合は両タイプとも補償される。この場合の自然災害とは、台風、高潮、洪水、大雪、雹(ひょう)などを指すが、残念ながら地震は対象外のため車両保険から保険金を受け取ることができない。地震による道路の崩壊、地盤沈下、落橋などによる被害で車が壊れたり、また、地震により津波や噴火などが発生し、それに巻き込まれたりした場合も同様だ。

 車両保険で補償されない理由として、大規模地震では被害数が多くなり、損害額があまりにも巨大になるため、保険会社では対応しきれないためだ。

■地震での損害をカバーするには特約しかない

 ただし、一部の保険会社では「地震・噴火・津波による車両全損時一時金特約」を販売している(図表参照)。これは車両保険に付帯する特約で、保険金は上限50万円、保険料は基本的に年間5000円となる。300万円の車でも、800万円の車でも上限は一律50万円で全損が条件だ。この場合の全損は、通常の全損とは定義が異なり、この特約独自の判定基準が設けられているので注意しよう。また、車価が50万円未満の場合は、車価を上限にした保険金額が支払われる。なお、車価が50万円未満ならそれに応じて特約保険料を減額されるのが一般的だ。詳細な保険料は見積もり時に確認できる。

(文/西村有樹)
フリーライター。保険や資産運用などマネー系に強く、「All About」で自動車保険ガイド記事のほか、銀行や保険会社、証券会社などの刊行物、国交省、財務省等官公庁の媒体など幅広く執筆。ほかにも雑誌「プレジデント」「ベストカー」などでも多数の記事を担当する。

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自動車保険選びのポイント

任意保険には、対人・対物賠償や人身傷害補償、車両保険などさまざまな種類があります。事前にチェックして重視する補償を決めることが大切です。

自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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