2016年09月10日 09時50分

もしゴジラに車を破壊されたら… 「自動車保険」は適用される?

ゴジラに車を破壊されたら、自動車保険は適用されるのか? (C)2016 TOHO CO.,LTD. [拡大する]

ゴジラに車を破壊されたら、自動車保険は適用されるのか? (C)2016 TOHO CO.,LTD.

 7月29日に公開された映画『シン・ゴジラ』がヒットしている。東京湾に出現し、首都東京をはじめとする都市を襲撃、高層ビルや車を破壊し続けるゴジラ…。このとき、ゴジラに踏みつけられて破壊された車は、果たして保険の対象になるのだろうか? ファイナンシャルプランナーの竹谷希美子氏に聞いてみた。

 まず、仮にゴジラの被害に適用される保険があるとすれば、どんなものが考えられるのか?

 (竹谷氏)あくまで架空の話という前提ですが、ゴジラを生き物として定義できるのであれば、動物がぶつかったことになるので交通事故扱いとなり、車両保険が適用されると思います。「動物が突然道路に出てきてぶつかった」という事態と、「上からゴジラのしっぽがぶつかってきた」というのは、ある意味共通して考えられると思います。

 とはいえ、ゴジラの襲撃はもはや国家も即座に対応できない未曾有の事態。もし交通事故には当てはまらないとされた場合、車両保険で補償されるケースはあるのだろうか?

 (竹谷氏)車両保険では、「台風や洪水などの天災によって生じた損害」も補償されます。ゴジラが天災にあたるか否かは何とも言い難いところですが…。ただし、物の落下・飛来となれば、補償されそうです。

 なるほど。では物の落下や飛来による被害は、車両保険だとどこまで補償されるのか?

 (竹谷氏)車両保険は、補償内容によってプランが分かれます。エコノミータイプは保険料が割安で、落下や飛来などによる破損は補償されますが、転覆や墜落は補償外です。一方、一般タイプですと、事故全般は、ほぼカバーしてくれるはずです。特にローンで車を買っていたり、日頃から車が欠かせない地域に住んでいる方の場合、ゴジラの襲来に備えるのであれば保険料が高くついても一般タイプに加入することをおすすめします。

 ちなみに、エコノミータイプだと、「ゴジラを見てびっくりして電柱にぶつかる」といった自損事故は補償対象にならないとのこと。ゴジラに限らず不測の事態に備える意味でも、車両保険を今一度、見直してみてはいかがだろうか。

(末吉陽子/やじろべえ)

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自動車保険会社は、ダイレクト系と代理店系の2つに大きくわけられます。双方のメリット・デメリットをきちんと踏まえて選びましょう。

人身事故の最高賠償金額は約5億円。物損事故でも約3億円にのぼるケースがあります。まずは実際の事故事例を見て任意保険の必要性を知りましょう。

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