2016年04月09日 10時20分

引越し見積もりでおさえたい“3つのポイント”

見積もりで損をしないためにも、3つのポイントをおさえておこう [拡大する]

見積もりで損をしないためにも、3つのポイントをおさえておこう

 新年度を迎え、進学や転勤などで引越しをする人も少なくないはず。初めて引越し業者に見積もりを依頼するときは、相場などわからないことが多く、不安や疑問も多い。提示された金額やサービスに対して疑心暗鬼になりすぎず、かといって何もかも鵜呑みにしてしまえば、損をすることもある。そこで今回は、引越しで損をしないためにも注意しておきたいポイントを3つ紹介していこう。

■業者の即決は避ける
 引越し業者から見積もりを提示されたときに「今すぐ決めてもらえば、○円値引きします。あとでは値引きできません」など、その場で契約するよう求められることがある。だが、それが1社目だと比較検討する材料がなく、高いのか安いのか、またサービス内容が妥当なのかが判断しにくい。

 面と向かって強気に押してこられると断りにくく、「この機会を逃してしまうと、結果的に損してしまうのでは」と不安になるかもしれないが、相場がわからないまま契約してしまえば、いくら値切りたくても交渉の余地がない。決めきれないときには、正直に「ほかの引越業者と比較してから決める」と言い、即決は避けよう。また、1社でも提示された金額があれば、ほかの引越し業者との交渉もしやすくなるだろう。

■手付金や内金を求められたら要注意
 見積もりを依頼すると同時に確認しておきたいのが、料金の支払い方法だ。タイミングは引越し当日の作業開始前、荷物積み込み後、すべての作業完了後などが多いが、支払方法は現金やクレジットカード、口座振込など、引越し業者によって異なる。「引越し当日に大きな現金を持っているのが不安」「急な引越しで現金が用意できない」といった場合もあるため、自分が望む支払方法が可能かどうか、事前に業者に相談しておくといいだろう。

 なお、引越しを依頼した際に、手付金や内金、予約金といった形でお金を業者に支払う必要はない。また、正式に依頼をする前に段ボールなどを受け取ったがために、その返品費用などを請求されることもあるので、迷っている段階であればしっかりと断わることも大切だ。

■一括見積もりでは「数」と「時間」に注意!
 一括見積もりサイトを利用する場合、見積もり依頼をする業者の数は、多くても“5社程度”に絞った方がいい。サイトでは一度に複数の業者に見積もりができるが、その直後から次々に電話やメールで連絡がくる。いくら比較検討したい業者が多いといっても、多すぎればその対応だけに時間を奪われ、きちんと判断することもままならなくなる。「大手業者から3社、地元の業者から2社」などと決め、業者名は事前にメモしておくことがオススメだ。

 さらに、利用する時間帯にも気をつけたい。一括見積もりサイトは24時間いつでも利用できるが、業者によっては依頼が届くと、深夜であっても電話をかけてくるところがある。小さな子どもがいる家庭など、夜中の電話は控えてもらいたいのが本音だろう。なかには何度もしつこく連絡をしてくる業者もあるので、必要のない場合はきっぱりと断ることも大切だ。

 引越し業者からの見積もりは複数から取るのが基本。だが、損をしたくないと金額ばかりに気を取られて、自分の求めるサービス内容などがきちんと含まれているかどうかも、しっかりと確認することも忘れてはいけない。

文/河野真希
暮らしをテーマとしたフリーライター。ウェブや雑誌など各種メディアで、部屋探しや引越し、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルの提案をしている。

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