2016年05月07日 09時40分
【引越し】上手な荷造りのコツを紹介! 種類ごとにわかりやすく解説
割れ物や液体類はどうやって梱包する? 荷造りのコツをおさえておこう
引越しの際に、依頼する業者が決まったら早めに取りかかりたいのが“荷造り”だ。正しく梱包されていないと、搬出搬入や移動の際に傷がついたり、壊れてしまうこともある。引越し時の破損などによるトラブルを避けるためにも、荷造りは丁寧かつ効率よく行いたい。そこで今回は、荷造りの際に注意したいモノや梱包のコツについて紹介する。
■ワレモノ(割れ物)
ワレモノは緩衝材でしっかりと包むのが基本。特に複雑な形の食器類は梱包を慎重に行いたい。お皿は一枚ずつ新聞紙などで包んで、段ボールに立てて入れる。平らに重ねて入れると、振動でぶつかり合って割れやすいので注意しよう。
カップ類は割れやすい取っ手の部分のみを包んだうえで、さらに全体を包もう。カップや茶碗類は、飲み口の部分を下にして伏せて入れると良い。また、特に注意したいのが足のあるグラス類だ。足の細い部分が破損しやすいため、上の部分と同じ太さになるまで緩衝材を巻き付けたうえで全体を包み、伏せて入れよう。
いずれも段ボールの隙間は緩衝材で埋めて、動かないようにすることが大切だ。段ボールを持ちあげたときに少しでもカチャカチャと音がしたら、もう一度梱包を見直そう。
■液体類
調味料、シャンプー、洗剤などの液体類がこぼれてしまうと、ほかの荷物にまで汚損が広がることがあるので注意が必要。調味料や洗剤などの瓶やペットボトルは、口の周りにラップを巻き、輪ゴムで止める。瓶であれば、そのうえから緩衝材を巻くと良い。漏れが心配なものは、さらにビニール袋を被せておくことをオススメする。
また、特に気をつけたいのがシャンプーやコンディショナーなど、よくあるポンプタイプのもの。このタイプは、一度ポンプを押し下げてキャップを回すと、ポンプ部分が上がらなくなる。ポンプを下げた状態で、ラップと輪ゴムで口を閉じておこう。もし、ポンプを上げたままで梱包してしまうと、ほかの荷物に押されて中身が出てしまうケースがよくあるので注意したい。
■刃物
包丁やナイフなどの刃物は安全に梱包しておかないと、荷造りや荷解きをする段階でケガをすることがある。刃物類の梱包は、段ボールなどの厚紙を刃の大きさに合わせて用意し、ガムテープを巻きつけておく。刃物が入った段ボールは外からすぐにわかるように、「刃物注意」などと記載しておくと安心だ。
■パソコン
パソコンは精密機器なので、引越しによる故障やデータの損失については、引越し業者での補償対象とならないことが多い。車移動の振動がパソコンに悪い影響を与えることがあるため、ノートパソコンなど持ち運びできる大きさであれば、手で運ぶ方がいいだろう。
車で運ぶとき場合には、梱包を厳重にする必要がある。購入時の箱や梱包材が残っている場合は、それを利用するのがよい。残っていなければ、エアパッキンやタオルなどを何重かに巻きつけ、緩衝材を詰めた段ボールに入れ、しっかりと動かないように固定したい。なお、梱包の前にデータのバックアップを取っておくことを忘れずに行いたい。
このようにワレモノや液体類、パソコンなどを安心に運ぶためには、丁寧な梱包が求められる。引越しの荷造りを直前に作業をしようとすると、時間に追われて雑になりやすい。引越しが決まったら、早めに準備に取り掛かることをオススメする。
文/河野真希
暮らしをテーマとしたフリーライター。ウェブや雑誌など各種メディアで、部屋探しや引越し、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルの提案をしている。
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