ウォーターサーバーが無料のからくりは?仕組みや罠と言われる理由も解説

ウォーターサーバーが無料のからくりは?仕組みや罠と言われる理由も解説

ウォーターサーバーを検討している方の中には、「無料」という言葉を目にした方も多いのではないでしょうか?
商品を選ぶ中で「無料なのは本当?」「何かからくりがあるのでは?」と疑問を持たれることもあるかと思います。

この記事では、ウォーターサーバーが無料で提供されている理由や、実際にかかる費用などを詳しく解説します。

契約の前に知っておきたい基礎情報をチェックし、ご家庭に合った商品・プラン選びの参考としてお役立てください。

mokuji目次

  1. ウォーターサーバーが「無料」のからくりとは
  2. サーバーレンタル料が無料になる理由
    1. ノルマ設定により、水の代金で一定の収益が発生するため
    2. サービスの契約期間が設けられている
  3. ウォーターサーバー無料が「罠」だと思われる理由
    1. 勧誘時の説明が不足している
    2. 契約内容をよく確認せずに契約してしまう
  4. ウォーターサーバーを契約するメリット
    1. おいしい水がいつでも楽しめる
    2. 冷水と温水がいつでも使える
    3. 重い水を買いに行く手間がない
    4. ペットボトルのゴミが減る
    5. 災害時の備蓄水としても使える
  5. ウォーターサーバーのデメリット
    1. 水代や電気代など、月額料金の負担がある
    2. サーバー設置場所とボトルの保管スペースが必要
    3. ボトル交換が必要
  6. ウォーターサーバーを契約する前に確認したいこと
    1. 契約期間や解約金についてをしっかり確認する
    2. 水の料金体系や配送エリアを確認する
    3. 利用者の口コミや評判も参考に
  7. ウォーターサーバーが無料の仕組みを理解しておこう

ウォーターサーバーが「無料」のからくりとは

ウォーターサーバーが無料のからくり

契約時に、ウォーターサーバーが「無料」となっている場合、具体的には何が無料で利用できるのでしょうか?

無料のパターンとしては、大きく次の3つに分けられます。

1つ目は、サーバー本体のレンタル代が無料という意味です。この場合、毎月の水代は発生します。

2つ目は、水の配送料が無料である場合です。
同じサービスでも配送地域によって無料・有料が異なる場合もあります。

3つ目は水代が無料である場合です。
キャンペーン適用時などで加入すると、水代(ボトル代)が初月(あるいは一定期間・本数限定など)無料で利用できる場合があります。
契約の際には、適用期間をしっかりと確認しておくことが大切です。

その他、サービスによって「設置までの初期費用が無料」など対象は異なりますが、基本的には「サーバーレンタル料が無料」という意味合いで展開されていることが多いでしょう。

サーバーレンタル料が無料になる理由

ウォーターサーバーの契約は、基本的に月額制です。

月額料金の内訳には、水代サーバーレンタル料メンテナンス費などが含まれており、平均すると約4,000円〜7,000円前後が目安となってきます。

ここからレンタル料が無料になると、月額費用の節約が見込めますが、そのようなキャンペーンが実施できるのはどんな理由からでしょうか。

RO水や天然水が自宅に届くサービスの場合、毎月購入する水のボトルの本数に応じて料金を支払います。

会社としては、サーバーレンタル代を無料にしても、水の代金でしっかりと収益を得ることができるためキャンペーンを展開しやすい、というのが理由の1つです。

水代で収益を確保できる仕組みとしては、主に下記の2点が挙げられます。
■水代から収益を確保できる理由
・毎月の注文ノルマが設定されている
・サービスの契約期間が設けられている

ノルマ設定により、水の代金で一定の収益が発生するため

多くの場合、ボトルの購入本数には毎月の最低購入数が決められています

これは、「ノルマ」と呼ばれることもあり、「毎月2本以上」「3か月で2本注文」などとプランやサービスごとに一定の基準が定められています。

ただし「ノルマ」といっても、一般的な消費量であることがほとんどで、飲み切れないほどのボトルを購入しなければいけないということはありません。

また、もしボトルが余ってしまった場合は、「購入のスキップ」ができるサービスもあり、水の定期配送を見送ることができます。
※条件は各社・プランにより様々。
ちなみに…
サーバーレンタル料無料かつ、水の注文ノルマが設定されていないサービスもあります。

この場合、「メンテナンス料」や「サポート料」(各社により名称は様々)として毎月一定の料金を支払うことが多いです。

これは主に故障対応や定期メンテナンスなどのサポート料で、何か困りごとが起こった際に利用できる内容となっています。

サービスの契約期間が設けられている

ウォーターサーバーのレンタル代が無料の場合、サーバーの最低契約期間として1〜3年程度の契約期間が設けられていることが多いです。
※最低契約期間内に解約する場合は、解約金が発生する場合が一般的。

サーバー契約中は水の購入が必要となりますので、会社としてはしっかりと水代で収益を確保することができます。

このように、ウォーターサーバー各社では「サーバーレンタル料」は無料でも、安定した収益モデルが確立されています。

これらの仕組みを理解しておくと、「サーバーレンタル料無料」のサービスでも、それだけでは特に怪しむ必要はありません。

契約の際は、しっかりと条件を確認することが大切です。

ウォーターサーバー無料が「罠」だと思われる理由

ウォーターサーバー無料が「罠」だと言われる理由

ウォーターサーバーの無料サービスが「何かの罠があるのではないか?」「怪しい」と疑われる理由は、主に2つあります。

1つ目は、勧誘時の説明不足により契約トラブルが発生してしまうこと、2つ目は、内容をよく確認せずに契約してしまうケースが多いことです。

それぞれについて、詳しく解説します。

勧誘時の説明が不足している

ウォーターサーバーは、テレビやネット申し込み以外でも、ショッピングモールなどの催事場で商品を案内しているケースが多くあります。

そうした場では「今だけ特別!無料で使えます!」といった魅力的な言葉で積極的に勧誘を行い、その場での契約を促されるケースもあることでしょう。

営業会社にとってみれば、契約の獲得が1つの目的となっているため、「無料」という部分だけが強調され、契約内容の詳細の説明が不十分になる可能性があります。

消費者側も「無料」という言葉に惹かれ、詳細をよく確認しないまま契約してしまう場合も少なくありません。
電話やメールでしつこく勧誘を行う営業会社もあります。

このように、積極的な勧誘に根負けして契約した結果、「無料だと思っていたのに有料だった」「解約しようとしたら高額な違約金が発生した」といったトラブルが発生しています。

基本的には、契約はその場で行わないほうが賢明です。

今では口コミや評判、サービス詳細などがネット上で詳しく見れる時代となっていますので、契約の際はユーザーの声と契約内容をしっかりと確認しすることをおすすめします。

契約内容をよく確認せずに契約してしまう

「サーバーレンタル料無料」のサービスが「何かの罠があるのではないか?」と疑われるもう一つの理由は、契約内容を十分に確認せずに契約してしまうケースが多いためです。

対面販売等で積極的な勧誘を受け、契約内容の詳細をしっかりと確認せずに契約したり、他社サービスと比較しないまま契約したりして、後悔するケースが見られます。

契約トラブルに関しては、消費者庁からのアナウンスも出ており、慎重な判断が必要です。
参照:消費者庁「ショッピングモールで勧誘されたウォーターサーバーの契約に関するトラブルにご注意ください!

→ウォーターサーバーを契約する前に確認したいこと(ページ下部に移動します)

ウォーターサーバーを契約するメリット

ウォーターサーバーを契約するメリット・デメリット

ウォーターサーバーを契約する際には、メリットとデメリットを十分に理解することが重要です。
まずはメリットからチェックしていきましょう。
■ウォーターサーバーのメリット
・おいしい水がいつでも楽しめる
・冷水と温水がいつでも使える
・重い水を買いに行く手間がない
・ペットボトルのゴミが減る
・災害時の備蓄水としても使える

おいしい水がいつでも楽しめる

ウォーターサーバーの最大のメリットの1つは、いつでもおいしい水が飲めることです。

多くのサービスは、厳選された水源からの「天然水」や、高度にろ過された「RO水」を提供しています。

例えば、硬度が低く、まろやかな味わいの軟水タイプや、ミネラル豊富な硬水タイプなど、好みに合わせて選択できます。
水道水と比べると、塩素臭さがなく、水本来の味わいを楽しめるのが特徴です。

また、定期的に水質検査が行われているため、安全性も高いです。

こうした高品質な水を日常的に摂取することで、水分補給が習慣化し、健康維持にも役立ちます。

特に、お茶やコーヒーを入れる際にも使用できるため、飲み物全般の味が向上するという副次的な効果も期待できます。

冷水と温水がいつでも使える

ウォーターサーバーでは、冷水と温水がボタン1つですぐに使うことができます。

冷水は通常5〜10℃前後に設定されており、真夏でもすぐに冷たい水が飲めるため、効果的な水分補給が可能です。

温水は80〜90℃前後に保たれているため、お茶やコーヒーを入れる際に湯沸かし器を使う手間が省けます。

また、カップ麺やインスタントスープの調理、哺乳瓶の消毒など、さまざまな用途に活用できます。

赤ちゃんのいる家庭では、ミルク作りにも便利です。
季節を問わず適温の水がすぐに使えるため、日常生活の効率が大幅に向上し、特に忙しい朝の時間節約にもつながるでしょう。

さらに、電気ケトルなどの家電製品の使用頻度が減ることで、省エネにも貢献できる可能性があります。

重い水を買いに行く手間がない

ウォーターサーバーを導入すると、重たい水のボトルを買う必要がなくなるため、買い物の負担を減らすことができます。

家庭での飲用水としてペットボトルの水を購入する場合、頻繁にスーパーやコンビニで水を買い、重い荷物を家まで運ばなければなりません。

通常、2Lのペットボトル水を購入する場合、1本あたり約2kgの重さを持ち運ぶ必要があります。
特に、まとめ買いをする場合や、日々の飲料水として使用する場合は、その重量と頻度が大きな負担となるでしょう。

しかし、ウォーターサーバーでは、定期的に業者が水のボトルを自宅まで届けてくれるため、重い水を運ぶ負担が大幅に軽減されます。

多くのサービスは12L〜20Lの大容量ボトルを提供しており、これは6〜10本分の2Lペットボトルに相当します。

特に高齢者や忙しい家庭にとっては大きなメリットとなるでしょう。

ペットボトルのゴミが減る

ウォーターサーバーを導入することで、ペットボトルのゴミを大幅に減らすことができます。

自宅での飲用水としてペットボトルの水を頻繁に購入していると、大量のプラスチックゴミが発生しますが、ウォーターサーバーを利用することでその必要がなくなります。

リターナブルボトルの場合は、ボトルが回収されるため環境負担も大きく減らせます。
また、ワンウェイボトルの場合でも、ペットボトルに比べて廃棄物の量が格段に少なくなります。

ゴミ出しなどの負担が減らせるのも大きなメリットと言えるでしょう。

災害時の備蓄水としても使える

ウォーターサーバーで届く水は、災害時の備蓄水としても活用できます。

災害時には、ライフラインが途絶え、水の供給が困難になる可能性がありますが、ウォーターサーバーで届いた大容量ボトルが自宅にあれば数日分の飲料水を確保でき、緊急時でも安心です。

ウォーターサーバーのボトルは密封されており長期間保存が可能なほか、災害時には飲み水だけでなく、調理や衛生目的にも使用できます。

ウォーターサーバーのデメリット

ウォーターサーバーを契約する際に考慮すべきデメリットもチェックしておきましょう。
■ウォーターサーバーのデメリット
・水代や電気代など、月額料金の負担がある
・サーバー設置場所とボトルの保管スペースが必要
・ボトル交換が必要

水代や電気代など、月額料金の負担がある

ウォーターサーバーを契約すると、水代やサーバーレンタル料、メンテナンス代や電気代などの月額料金が発生します。

料金が発生する項目や、各項目ごとの料金はサービスごとにそれぞれですが、継続できる料金プランやサービスを選ぶ必要があります。

特に水代はどのサービスを選んでも必ずかかる項目です。
水を多く使用する方で出費を抑えたい方は、水道水を利用する「浄水型」を検討すると良いでしょう。

サーバー設置場所とボトルの保管スペースが必要

ウォーターサーバーを設置する場合、サーバーの設置スペースを確保する必要があります。

お部屋が狭い・スペースが限られるなどの場合は、横幅が小さいスリムタイプのサーバーを検討してみてください。
また、キッチンや机の上におけるコンパクトな卓上型サーバーもおすすめです。

ボトルについては、配送本数が「最低2本〜」などとなっている場合があり、使わない分はお部屋に保管しておく必要があります。

また、リターナブルボトルの場合は、使用後に回収されるため、次の回収日までボトルを保管しておかなければいけません。

ボトル交換が必要

宅配水型のウォーターサーバーの場合、ボトルをサーバーにセットする必要があります。

多くの機種ではサーバー上部にセットする仕様となっており、ボトルを持ち上げて交換しなければなりません。

ボトル交換が不安な方は、ボトル交換位置が下にあるサーバーがおすすめです。
または、水の容量が少ない小型ボトルの注文もおすすめです。

ウォーターサーバーを契約する前に確認したいこと

ウォーターサーバーを契約する前に確認したいこと

最後に、ウォーターサーバーを契約する際に確認しておきたいポイントを整理していきます。
■契約前に確認しておきたいポイント
・契約期間や解約金についてしっかり確認する
・水の料金体系や配送エリアを確認する
・利用者の口コミや評判も参考に

契約期間や解約金についてをしっかり確認する

まずは、契約期間や解約についてです。

多くのサービスでは、1〜3年程度の最低利用期間が設けられています。
また、同じ製品であっても、キャンペーン適用時と通常加入時で最低利用期間の設定が異なる場合がありますので、注意が必要です。

最低契約期間中で解約する場合は、残りの年数に応じて解約金が発生することがあります。
解約金は一般的に1〜2万円程度ですが、こちらもしっかりとチェックしておきましょう。

また、最低契約期間が過ぎた後の契約更新についても把握しておきましょう。
「更新するとまた同じ年数の契約期間が設定され、その間に解約すると解約金が同様に発生する」などのケースもあります。

解約金や解約を申し出れるタイミングなど、契約条件に関する内容は必ず確認しておきたいポイントです。

水の料金体系や配送エリアを確認する

ウォーターサーバーを選ぶ際には、水の料金体系と配送エリアもしっかりと確認しておきましょう。

水の料金はサービスによって大きく異なり、1本あたり1,000円〜2,000円程度とさまざまです。
ボトルの大きさによって値段が変わることはもちろんですが、水の種類によっても異なり、一般的に「RO水」よりも「天然水」の方が値段が高くなります。

これに加え、注文ノルマが設定されているか水の注文はどれくらいスキップできるかなどもチェックしておきたいポイントです。

配送については、配送可能エリア配送料を確認しましょう。
特に地方在住の場合や、頻繁な転居の可能性がある場合は、配送エリアの制限に注意が必要です。

さらに、配送頻度時間指定配送日変更の可否再配達の柔軟性なども確認しておくと良いでしょう。

これらの条件を事前に把握することで、長期的に満足度の高いサービスを選択できる可能性が高まります。

利用者の口コミや評判も参考に

ウォーターサーバーを選ぶ際は、実際の利用者の口コミや評判を参考にするのもおすすめです。

公式サイトの情報だけでなく、第三者の比較サイトやSNS上の評価を確認することで、より現実的な使用感や満足度を把握できます。

特に注目すべき点としては、水の味や品質、サーバーの使いやすさ、騒音レベル、カスタマーサポートの質などがあります。

例えば、「水がおいしい」「サーバーの操作が簡単」といったポジティブな評価や、「配送が遅れがち」「解約手続きが面倒」などのネガティブな評価を総合的に判断することが重要です。

自身の優先順位(例:味重視か価格重視か)も踏まえて総合的に判断することで、より自分に合ったサービスを選択できる可能性が高まります。

ウォーターサーバーが無料の仕組みを理解しておこう

「ウォーターサーバーが無料」というキャッチフレーズの意味や、サーバー本体のレンタル代が無料でも収益を得られる仕組みなどについて詳しく解説しました。

サーバー本体のレンタル料は確かに無料かもしれませんが、水代や電気代、さらには長期契約による縛りなど、実際にはコストがかかることを理解しておきましょう。

一方で、いつでもおいしい水が飲める、冷水・温水がすぐに使える、重たい水を運ぶ手間が省けるなど、ライフスタイルの向上につながるメリットも多くあります。

ウォーターサーバーを選ぶ際は、契約条件や解約金、水の料金体系、配送エリアなどをしっかりと確認し、さらに実際の利用者の声も参考にしながら、自分のニーズに合ったサービスを選択することが重要です。

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