車の売却に適した時期はいつ?高く売れる月と避けるべきタイミングを解説

車を売る時期はいつがベスト?高く売れる月と避けるべきタイミングを解説

車の売却価格は、車種や状態だけでなく「いつ売るか」によっても差が出ます。需要が高まる時期を選ぶだけで、査定額が変わることも珍しくありません。

この記事では、車が高く売れやすい月や逆に避けるべきタイミングを整理し、車検や走行距離、モデルチェンジなど具体的な判断基準も解説します。

初めて車を売却する人や、できるだけ有利な条件で手放したい人に役立つ内容です。
新井 智美

監修者新井 智美

トータルマネーコンサルタント

■プロフィール
マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。

mokuji目次

  1. 車が高く売れる時期は「1〜3月」と「9月」
    1. 1〜3月:新生活需要と決算期が重なる最大売り時
    2. 9月:半期決算と人事異動による需要増
  2. 車を売るのを避けるべき時期
    1. 4月:需要の反動と自動車税の課税
    2. 12月:年末の多忙と年式落ちのリスク
  3. 時期以外で車を売るべきタイミングの目安
    1. 車検の有効期限が切れる前
    2. 走行距離が「大台(5万km・10万km)」に乗る前
    3. フルモデルチェンジが発表される前
    4. ライフスタイルの変化や車が不要になった時
  4. 円安や半導体不足など市場トレンドも影響する
  5. 車を少しでも高く売るためのコツ
    1. 査定前に洗車・清掃を行い印象を良くする
    2. 純正オプションや付属品を揃えておく
    3. 一括査定サービスを利用して複数社を比較する
  6. 車を高く売るには、車買取会社のランキングを確認しよう

車が高く売れる時期は「1〜3月」と「9月」

車が高く売れる時期は「1〜3月」と「9月」

車が高く売れやすいのは「1〜3月」と「9月」と言われています。なぜなら、中古車市場の需要が高まり、買取業者が在庫を積極的に確保しようとするためです。中古車市場は需要と供給のバランスで価格が決まるため、買いたい人が増える時期は、買取価格も上がりやすくなります。

特に1〜3月は、年間で最も中古車が動く繁忙期です。4月からの就職や転勤、進学といった新生活に向けて、車を必要とする人が一気に増えます。

また、9月は半期決算や夏のボーナス支給後に購入を検討する層が動き出す影響で、車の取引も活発になります。買取業者側も、販売の機会を逃さないために多少高値でも仕入れを強化する傾向があるのです。

1〜3月:新生活需要と決算期が重なる最大売り時

1〜3月は、1年の中で最も売却に適した時期です。なぜなら、4月からの就職、転勤、進学などに向けて、2〜3月は車の購入が集中するからです。特に公共交通機関が十分でない地域では、車は生活必需品ですので、需要が一気に高まります。

さらに、3月は多くの企業の決算月で、販売台数や売上目標の達成を目指して販売が強化されます。販売を伸ばすには在庫の確保が必要なため、買取業者は積極的に仕入を行います。結果として、査定額が上がりやすい仕組みになっているのです。

また、税金面でも3月中の売却はベストなタイミングです。普通自動車には「自動車税(種別割)」が課税されますが、これは毎年4月1日時点の所有者に対して課税される地方税です。

4月1日をまたぐと1年分の税額が確定してしまうため、売却を考えているなら3月中旬までに完了させることをおすすめします。

9月:半期決算と人事異動による需要増

また、9月も売却の狙い目です。

多くの企業では3月と9月を区切りとする半期決算を採用しており、中古車販売店や買取業者も例外ではありません。上期の業績を少しでも伸ばしたいという思いから、販売在庫を確保するために買取を強化する傾向があります。

加えて、秋は人事異動や転勤が実施されることも多く、生活環境の変化に伴って車の買い替えや新規購入が発生しやすい時期でもあります。さらに、夏のボーナス支給後で資金的に余裕がある層が購入を検討しやすいことも、市場を下支えする要因です。

車を売るのを避けるべき時期

車を売るのを避けるべき時期

逆に車を売るのを避けるべき時期が「4月」と「12月」です。

この2つの時期は、需要が落ち込みやすく、市場全体の取引がやや停滞する傾向があるため、タイミングによっては査定額が伸びにくい可能性があります。売却を急いでいない場合は、こうした市場の波も踏まえて判断することが重要なポイントです。

4月:需要の反動と自動車税の課税

4月は、3月までの繁忙期の反動によって需要が落ち込みやすい時期です。

購入希望者の多くが3月中に契約を済ませるため、4月に入ると市場は一時的に落ち着きます。その結果、販売店側も急いで在庫を確保する必要がなくなり、買取価格がやや低くなる傾向があります。

さらに、4月1日時点で車を所有している場合、自動車税(種別割)の納税義務が発生します。普通自動車では、年度途中で抹消登録をすれば未経過分が還付される制度がありますが、軽自動車税(種別割)には原則として還付制度がありません。

そのため、特に軽自動車の売却を考えているなら、4月をまたがないよう3月中に売却を完了させておきましょう。

12月:年末の多忙と年式落ちのリスク

12月は、売却のタイミングとしては慎重に判断したい時期です。なぜなら、年末年始は旅行や帰省、イベントなどで支出が増えやすく、消費者心理として高額な買い物を先送りする傾向が強まるからです。その結果、中古車の購入需要もやや低調になり、買取価格が伸びにくい状況が生まれます。

また、年が明けると車の「年式」が1年古くなることにも注意が必要です。年式とは初度登録された年を指し、中古車市場では評価基準の一つとして重視されるため、年式が1年古く表示されることで、査定額が下がる可能性があります。

査定額が下がるからといって12月に焦って売却するのが最善とは限りません。1月以降は再び需要が高まる時期に入るため、年式落ちの影響と需要回復のタイミングを比較しながら、余裕を持って準備を進めることが大切です。

時期以外で車を売るべきタイミングの目安

時期以外で車を売るべきタイミングの目安

車の売り時は「何月か」だけで決まるものではありません。実際には、車のコンディションや市場評価の変化、さらには自身のライフイベントなど、複数の要素が重なって査定額に影響します。

特に重要なのは、「価値が大きく下がる節目の直前で動くこと」です。車は時間の経過とともに価値が下がる資産のため、下落の幅が大きくなるタイミングを避けることが、高値で売却するためのポイントです。

具体的な車を売るタイミングの判断基準は以下のとおりです。

車検の有効期限が切れる前

車の売却は、車検の有効期限が切れる前がおすすめです。

車検費用には、法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)に加えて、整備費用や部品交換費用が含まれます。そのため、まとまった出費になるケースが多く、結果として車検を通す前に売却を検討するほうが、トータルで見て有利になりやすいです。

車検を通したからといって、その費用分がそのまま査定額に上乗せされるわけではありません。多くの場合、査定アップ額は限定的で、「車検費用>査定上昇分」となりやすいのが実情です。

特に、年式が古い車や走行距離が多い車では、車検費用をかけても市場価値が大きく上がらないケースが多く見られます。そのため、車検満了日の直前ではなく、1〜2ヶ月ほど余裕を持って査定に出すことで、有利に売却できる可能性が高まります。

走行距離が「大台(5万km・10万km)」に乗る前

走行距離は、中古車査定において重要な評価基準の一つです。

中古車市場では、「年式」と「走行距離」が価格を左右する大きな要素とされています。特に3万km、5万km、10万kmといった節目を超えると、心理的な印象や整備リスクの観点から査定額が下がりやすくなります。

中でも10万kmは大きな分岐点です。エンジンや足回りなどの主要部品に交換や修理の可能性が出てくると見なされるため、業者側はリスクを織り込んだ価格提示を行う傾向があります。

そのため、たとえば「あと2,000kmで10万kmに到達する」といった場合には、早めに売却を検討するほうが価格の維持につながりやすいです。走行距離が増えれば増えるほど価値は下がるため、大台の直前が一つの合理的な判断タイミングだと考えましょう。

フルモデルチェンジが発表される前

フルモデルチェンジが発表される前も、車を売却するおすすめのタイミングです。

新型モデルが発表されると、旧型モデルは「一世代前の車」という位置づけになり、市場評価が下がる傾向があります。特に人気車種の場合は、新型への注目が集まることで、旧型の需要が一時的に弱まるケースも考えられます。

重要なのは、「発売後」ではなく「発表段階」で動くことです。正式発表が出た時点で市場は反応し始めるため、情報を把握した段階で査定を受けることで、下落前の価格で売却できる可能性が高まります。

メーカー公式サイトやプレスリリース、自動車関連ニュースを定期的にチェックする習慣を持つことで、いい条件で売れるタイミングを逃しにくくなります。

ライフスタイルの変化や車が不要になった時

結婚や出産でミニバンへ乗り換える必要が生じたり、転勤や転職によって車通勤が不要になったりした時は、乗り換えや車を手放す良いタイミングです。

車は所有しているだけで維持費がかかります。駐車場代、自動車保険料、税金、メンテナンス費用など、使用頻度が下がっても固定費が発生するだけでなく、時間が経過すれば年式は古くなり、走行距離も増えていきます。

つまり、車には「乗らない期間が長くなる=価値が下がり続ける」という仕組みがあるのです。今後乗る予定がないのであれば、早めに手放すことが資産価値を守る選択になるケースも少なくありません。

迷っている間にも車の価値は少しずつ下がります。今のライフスタイルに本当に必要かを見直し、「これ以上価値が下がる前」に売却を決断することも大切だと言えるでしょう。

円安や半導体不足など市場トレンドも影響する

円安や半導体不足など市場トレンドも影響する

車の売却価格は季節要因だけでなく、為替や新車供給の状況といった経済の動きにも大きく左右されます。

たとえば円安が進行すると、日本車は海外市場で割安に映るため輸出需要が高まりやすくなり、その結果として国内の中古車在庫が海外向けに回ることで、国内の市場価格相場が押し上げられるケースがあります。特に海外で人気の高いSUVやハイブリッド車、商用バンなどは、為替の影響を受けやすい傾向があります。

また、半導体不足などにより新車の生産や納車が遅れると、新車を待てない消費者が中古車市場に流れやすくなります。

このように、為替や部品供給といった外部環境の変化は、中古車相場にも影響を与えます。売却を検討している場合は、経済ニュースや公的機関の発表にも目を向け、市場が上昇傾向になっているタイミングを見逃さないようにしましょう。

車を少しでも高く売るためのコツ

車を少しでも高く売るためのコツ

売却時期を見極めることに加え、査定前の準備を丁寧に行うことが査定額アップの近道です。

同じ車種・年式・走行距離であっても、管理状態や印象によって評価は変わるため、誰でも実践できる基本的な対策を日頃から積み重ねることが重要です。

ここでは、すぐに取り組める具体策を紹介します。

査定前に洗車・清掃を行い印象を良くする

査定前の洗車や車内清掃は必須と考えましょう。

査定は車両状態の確認が中心ですが、外観や内装の清潔感は「大切に乗られてきたかどうか」という判断材料にもなります。泥汚れや水アカを落とし、ダッシュボードやシート周りのホコリを拭き取るだけでも印象は大きく変わります。

また、タバコやペットの臭いは査定において減点対象になりやすいため、換気や消臭剤の使用などで可能な範囲の対策をしておきましょう。大掛かりなクリーニングまでは不要ですが、「すぐに再販できる状態」に近づける意識を持つことがポイントです。

純正オプションや付属品を揃えておく

付属品の有無も査定額に影響します。

スペアキー、取扱説明書、整備記録簿(メンテナンスノート)などは、再販時の信頼性を高める資料となるため、プラスの評価につながりやすい項目です。また、整備記録簿があることで、定期的な点検が実施されてきた証明になります。

購入時に装着したメーカーオプションは後付けができないため、市場での価値が高くなる特徴があります。取り外した純正パーツが自宅に保管されている場合は、忘れずに査定時に提示しましょう。

車を高く売る方法については、下記の記事をご覧ください。

一括査定サービスを利用して複数社を比較する

中古車の買取価格は、業者ごとの販売ルートや在庫状況によって差が生じます。輸出ルートを持つ業者や、特定車種に強い業者など、それぞれ得意分野が異なるため、1社のみの査定では本来の相場が分かりません。

その点、一括査定サービスを活用すれば、複数社に同時に見積もり依頼ができ、価格競争が働きやすくなります。提示額に差が出た場合は、その情報をもとに再交渉することも可能です。

手間を惜しまず比較することが、結果として数万円以上の差につながることもあります。「売却時期」と「準備」、そして「比較」という三つのポイントを押さえることで、より有利な条件での売却が実現しやすくなります。

車を高く売るには、車買取会社のランキングを確認しよう

車を少しでも高く売るには、高く売れる時期やタイミングを知っておくことが大切です。加えて、普段から車の扱いに気をつけておけば、さらに高値での売却が見込めます。安全運転を心掛け、車を大切に扱うようにしてください。

また、愛車を売る際には、安心して取引できる車買取会社を探したいものです。各社の評判や口コミを比較し、信頼できる車買取会社を見つけましょう。
オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「車買取会社 オリコン顧客満足度ランキング」を発表しています。売却手続きや売却サポートのほか、担当者の接客力など、さまざまな視点で車買取会社を比較検討できますので、ぜひ参考にしてください。
新井 智美

監修者新井 智美

トータルマネーコンサルタント

■プロフィール
マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。
現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,000本を超える。

(保有資格)
・1級ファイナンシャル・プランニング技能士
・CFP®
・DC(確定拠出年金)プランナー
・住宅ローンアドバイザー
・証券外務員

公式サイト:https://marron-financial.com/

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