2016年10月19日 08時30分
証券口座と連携で金利10倍も!? 「ネット銀行」独自サービス紹介
知っておくと得する!? ネット銀行2社の意外なサービスをFPが紹介
マイナス金利の導入が大きな話題になった2016年も後半に突入。一般的な銀行の預金金利が低水準にある中、人件費や施設費などのコストをおさえられるネット銀行の金利は高めで、魅力的といえる。だが、そのほかのサービスはどうなのか? 今回は、意外なものをピックアップして内容を紹介していこう。
▼住信SBIネット銀行/証券口座と連携すると金利が10倍に
住信SBIネット銀行では、商品やサービスの利用状況に応じたランクに紐づいて特典を受けられる「スマートプログラム」を実施している。最高のランク4になると、ATMでの出金手数料および他行への振込手数料が月15回まで無料になる。
また、グループ企業であるSBI証券の証券口座と連携できる「ハイブリッド預金」を作ると、普通預金の金利が通常の10倍になるサービスもある。ネット銀行とネット証券を合わせて利用する人にはメリットがあるだろう。
▼ソニー銀行/毎月一定額を手数料無料で積み立て可
ソニー銀行では、セブン銀行ATMとイオン銀行ATMであれば、出金手数料が何度でも無料。ローソンやファミリーマートでも、月4回までなら無料だ。
また、「おまかせ入金サービス」というものもあり、ほかの銀行から毎月決まった金額を手数料無料で入金できる。定期的に積み立て感覚で預け入れをしたい人にとっては、メリットのあるサービスだ。
ちなみに、KDDIと三菱東京UFJ銀行が共同出資して設立したじぶん銀行は、これまでauユーザー限定のサービスが目立っていたが、11月13日から「じぶんプラス」をスタートさせる。これは、すべての顧客を対象に利用状況に応じた特典が用意されるもので、ステージ1に振り分けられたらATM出金手数料無料の回数が月2回、ステージ5では月11回。他行あての振込手数料の無料回数も、ステージ1と2では月0回、ステージ5では月5回と差がつくようになっている。
銀行ごとに力を入れているサービスは異なるので、自分の生活スタイルなどを考慮しながら、最適なところを探していこう。
<記事/菱田雅生(マイアドバイザー登録FP)>
早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社を経て独立系FPに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師などに従事している(http://www.la-consul.com)。
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