適正価格の目安がわかる! リフォームの人気施工箇所と費用の相場を大公開

 リフォームを検討するきっかけは家庭によってさまざまですが、その理由の多くを占めているのは「住宅の設備が古くなったり壊れたりしたから」「生活をもっと便利にしたいから」「子どもが生まれたり、両親と同居を始めたりするなど、家族構成や生活形態に変化があったから」といったものです。

 しかし、気になる箇所を一度にリフォームしようとすれば、あっという間に予算オーバーということになりかねません。ここでは「予算内で満足できるリフォームをするために優先順位を決めたい」という方のために、オリコンの調査でわかった、リフォームの人気施工箇所と費用の相場をご紹介します。
 過去5年以内にリフォーム会社を利用して家をリフォームした人を対象に行った、オリコンによる2016年度の調査によると、リフォームの人気箇所TOP10は以下のとおりでした。

■リフォームの施工箇所TOP10
1位 トイレ
2位 浴室
3位 キッチン(台所)
4位 洗面所
5位 外壁
6位 屋根
7位 リビング・ダイニング・居間
8位 内装
9位 窓・ドア・建具
10位 玄関

 では、上位5つのリフォーム箇所について、具体的な内容と相場を見ていきましょう。
 「トイレ」は、毎日小まめに掃除していても、時間の経過とともにどうしても便器や床の汚れが落ちにくくなり、黄ばみや黒ずみが目につき始めます。「便器の汚れが落ちなくなったので、新しい便器や便座に取り替えたい」「掃除しやすいトイレに替えたい」という理由でリフォームを検討し始める人は多いでしょう。また、バリアフリーに配慮して手すりをつけたい、節水トイレにして水道代を節約したいなどの回答も多くありました。

 オリコンの調査によると、費用の目安は50万円以内。便座を取り替えるだけなら10万円程度でも可能ですが、新たに電源を引いて自動清掃トイレにするなら15万円前後と、機能によって差が出てきます。また、同時に壁紙や床を張り替える場合は、そのグレードによっても費用に違いがあります。和式便器から洋式便器にする場合も、トイレの状態や条件によって30万円のこともあれば80万円のこともあるため、予算には幅を持たせておきましょう。

>> トイレのリフォームで気を付けるべきポイントはこちら(外部リンク) 
 「浴室」は、汚れが落ちにくくなったり、浴槽自体にヒビが入ったりといった経年劣化のほか、「子どもが独立して夫婦2人になった」「親と同居することになった」など、家族構成の変化に合わせてリフォームを検討する家庭が多くなっています。

 浴槽や給湯器だけを入れ替えるなら、それぞれ30万円以下での施工も可能です。しかし、ユニットバス全体を新しくする場合や浴室を拡張する場合には、使う素材や求める機能によって異なるものの、100万円前後の施工費になります。オリコンの調査でも、費用の目安は50〜150万円という結果になりました。

 浴槽だけ、ドアや床だけという部分的なリフォームではなく、浴室全体を新しくしたいという場合、100万円程度の予算は考えておいたほうがいいでしょう。

>> 浴室のリフォームで気を付けるべきポイントはこちら(外部リンク)
 調理のために長時間過ごすことが多い「キッチン」は、動線によって家事の効率がかなり違ってくるため、リフォームの優先順位は高めです。

 目安の費用は50〜150万円ですが、リフォームで選べるシステムキッチンには、アイランドキッチンや対面式キッチンなどさまざまなスタイルがあり、コンロ、食器洗い乾燥機、オーブンのほかシンクや水栓などの選択により費用が大きく変わるため、重視したいものを明確にしておきましょう。

>> キッチンのリフォームで気を付けるべきポイントはこちら (外部リンク)
 「洗面所」は、洗面台にヒビが入ったり、鏡の汚れが落ちにくくなったりしたことがきっかけでリフォームをする場合が多いのですが、「今のままでも使えなくはないが、もっと鏡を大きくしたい」「来客も使う場所なので、もっとおしゃれな洗面ボウルにしたい」といった理由でリフォームに踏み切る人もいるようです。

 今までの洗面台と同じサイズで新しい洗面台を入れる場合は、工事費を入れても10〜20万円程度で済みますが、床や壁面を工事して全体を拡張する場合には、50万円ほどが費用の目安になります。オリコンの調査でも、50万円以内で収まったという人が多くなりました。しかし、デザイン性の高い洗面ボウルにするなどのこだわりを追求する場合、費用はさらに高くなります。

>> 洗面所のリフォームで気を付けるべきポイントはこちら (外部リンク)
 風雨にさらされる「外壁」は、10年も経つと色があせてきたり、目地の割れが目立ち始めたりして、家全体の美観を損ねるばかりか防水性も低下してきます。雨漏りするなどの明らかな不具合がないと後回しにしがちな箇所ですが、劣化が進んでからではさらに費用がかさむので、家の寿命を延ばすためにも定期的にリフォームしたほうがいいでしょう。

 外壁のリフォームは、オリコンの調査でも費用のばらつきが最も大きかった箇所で、50〜200万円程度という結果になっています。塗装ひとつとっても塗料の種類や塗装する面積などによって費用に大きな差が出ますので、複数社に見積もりを取って、慎重に検討することをおすすめします。

>> 外壁のリフォームで気を付けるべきポイントはこちら (外部リンク)
 リフォームは、住宅の状態や間取りのほか、工事を請け負う会社が扱う備品や工事の内容によっても費用に差が出ます。住宅を新築するときと同じように、最低でも2〜3社の業者から見積もりを取り、自分たちの理想を実現するための適正価格がどれくらいなのかを知ってから、依頼するようにしましょう。

 なお、見積もりの書式やまとめ方は業者によって異なる場合があるため、「工事単価」「仕様」など、工事の項目別に比較・検討し、総額でいくらになるのかをしっかり確認した上で依頼することが大切です。
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