【自動車保険ガイド】「等級」下がる事故と下がらない事故の違いとは?

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事故を起こしても「等級」が下がらないケースも?

 契約者の事故歴に応じ、次年度の自動車保険料を割引増する“ノンフリート等級制度”が2012年に改定され、現在、各損保が順次導入を進めている。改定内容は大きく2点。事故リスクの低い事故も1等級ダウン事故として扱うという【等級すえおき事故の廃止】と、等級係数を無事故のドライバーと事故を起こしたドライバーで分けた【等級係数の細分化】だ。いずれも事故を起こしてしまったドライバーの負担が大きくなる内容だが、なかには等級が下がらない事故もある。下がる事故と下がらない事故――その違いを、ケースごとに紹介する。

■「契約者に過失がある事故」は3等級ダウン

 事故の翌年3等級ダウンし、保険料の割引率が大幅に下がるのは、以下の3つのようなケース。(1)人をひいてケガを負わせてしまい、対人賠償保険を使用して保険金を受け取った (2)他人の家の壁にぶつかって壊してしまい、対物賠償保険金の支払いを受けた (3)自宅で車庫入れの際に壁に衝突し、修理のために車両保険金の支払いを受けた場合。共通しているのは「契約者に過失がある」点といえる。

■1等級ダウンするのは「“条件”にあてはまる事故」

 1等級ダウンする事故は「原因が“火災または爆発”で、車両保険の範囲内」や「原因が“騒じょうまたは労働争議に伴う暴力行為または破壊行為”で、車両保険および搭乗者傷害保険の範囲内」といった条件に該当するもの。そのほか (1)契約車両を盗まれ車両保険金の支払いを受けた (2)いたずらにより窓ガラスを破損させられ車両保険金を受け取った (3)台風で物が飛んできてぶつかったため傷がつき、車両保険を使用した場合も、1等級ダウン事故として扱われる。

■等級が下がらない! 契約者の危険度を直接的に示さない事故は「ノーカウント」

 等級が下がらない“ノーカウント事故”となるのは「契約者の危険度を直接的に示さない」場合。無事故の際と同様に、翌年1等級上がることになる。例えば (1)急ブレーキをかける必要があり、ハンドルに顔をぶつけてケガをし、搭乗者傷害保険を使った (2)他車に追突されケガを負ったが、相手が無保険車で補償を受けられず、自分の人身傷害補償保険の支払いを受けたケースが該当する。

 以上はあくまでも一例だが、等級が下がる事故と下がらない事故の違いを見極めるには「契約者に過失があるか」「事故原因と使用する保険は何か」「契約者の危険度は直接的か」が重要なポイントとなることがわかる。等級が下がる事故は、具体的には【対人賠償保険】【対物賠償保険】【車両保険】を使ったときといえるが、相手のある事故を起こしてしまった際は、その補償を最優先することを忘れずに。


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