2017年10月08日 09時50分

2017年上半期にフルモデルチェンジ“新型軽自動車”5台を総ざらい

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今年の上半期にフルモデルチェンジした軽自動車5台を紹介

2017年上半期にフルモデルチェンジ“新型軽自動車”5台を総ざらい

 全国軽自動車協会連合会の発表によると、2017年1月から6月までの軽自動車新車販売台数は前年を上回り、3年ぶりのプラスとなった。今年に入り、軽自動車の売れ行きは好調だった模様。軽自動車ならではの「小回りが利く」「燃費が良い」といった従来の評価もさることながら、最近は安全性能の充実も注目されている。そこで、今年の上半期にフルモデルチェンジした軽自動車5台をピックアップ。どのように進化しているのか、その内容を紹介する。

■<スズキ>マイルドハイブリッドを搭載
外観デザインも刷新した新型「ワゴンR」(2月1日発売)

 軽自動車ならではの室内の狭さを克服した先進的なモデルとして一世風靡した「ワゴンR」。新型モデルでは、デザインを大幅に刷新し、機能性とデザイン性を両立。たとえば、ワゴンR(FA、HYBRID FX)では、四角をモチーフとしたフロントマスクを採用し、カラーバリエーションも、新色の黄色「サニーイエローメタリック」やオレンジ色「リフレクティブオレンジメタリック」をはじめ、全10色を揃えている。

 また、減速エネルギーを活用して発電し、加速時にはモーターでエンジンをアシストする「マイルドハイブリッド」を搭載。軽ワゴンNo.1の低燃費33.4km/L (燃料消費率JC08モード走行)を達成している。

 安全性能もバージョンアップ。前方の歩行者や車を検知して、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーで衝突の危険を見張るシステム「デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)」も実装(機種によって標準搭載とオプションに分かれる)。

 ほかにも、運転席前方のダッシュボードに車速やデュアルセンサーブレーキサポートの警告などを表示する「ヘッドアップディスプレイ」や、自動でヘッドランプのハイビームとロービームを切り替える「ハイビームアシスト機能」を軽自動車で初めて採用して、先進の安全装備を整えている。

■<マツダ>衝突回避をサポート
広さ&機能性を兼ね備えた新型「フレア」(2月23日発売)

 新型「フレア」は、広い室内空間や機能性、低燃費を実現したモデル。フルモデルチェンジに際して、定番スタイルの「HYBRID XG」と、スポーティさと上質さを備えたスタイリッシュな「HYBRID XS」の2機種を用意。

 また、マツダとしては軽自動車として初となる「デュアルセンサーブレーキサポート」や、「ヘッドアップディスプレイ」、「ハイビームアシスト機能」の3つの技術を採用し、安全装備を充実している。

 さらに、「マイルドハイブリッド」やサスペンションやボディの軽量化などにより、燃費33.4km/L(2WD)も達成。室内長やラゲッジルーム開口幅を拡大、後席ドアの内側には、全長約90cmまでの傘が収納できるアンブレラホルダーを装備するなど、機能性も強化した。

■<SUBARU>目指したのは合理的で賢い車
新型「プレオ プラス」軽自動車初となる機能も搭載(5月9日発売)

 シャープな立体造形フォルムにより先進感を表現し、内装はブラック化を施し質感を高めた型「プレオ プラス」は、「セイフティ&スマート& スモール」をコンセプトに、これまでの燃費性能を維持しながら、基本性能に磨きをかけている。

 安全面は、衝突警報機能や衝突回避支援ブレーキ機能などのダイハツが商標登録をしている予防安全機能「スマートアシストIII」を搭載。ステレオカメラの採用により、物体を認識する性能が大幅に向上。さらに軽自動車では初めて、後進時に歩行者や障害物の接近を知らせる機能となる、フロント2個・リヤ2個のコーナーセンサー装備している(スマートアシストIII付車に標準装備)。

 また、燃料タンク等の素材を鉄から樹脂に変更したことで、最大で80kgの車両軽量化が実現し、加速もよりスムースに。省電力LEDランプや新開発タイヤの採用、空気抵抗を低減する空力性能の向上などにより、燃費低減につなげている。

 さらに、ワンタッチでドアロックが解除できるので、荷物を持ったままでも無理なく開けることができる「スイッチ式リヤゲートオープナー」を軽自動車初で採用したことで、荷室の使い勝手をアップグレードした。

■<ダイハツ>第3のエコカーが超深化
新型「ミラ イース」は安全・安心をさらに追求(5月9日発売)

 ハイブリッド車並の低燃費性能を持つことから第3のエコカーと称される軽乗用車「ミラ イース」は、「こだわり・安心・品質」をさらに進化させるべくフルモデルチェンジ。「+αの魅力」として、安心な運転に欠かせない基本性能を向上させるとともに、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を同車で初めて採用。

 84万2000円(B・2WD車、メーカー希望小売価格・消費税込)からと、買い求めやすい価格設定ながら、車両全体で約 80kg にもおよぶ軽量化を叶えた。たとえば、「ミライース」では初となるダイハツ独自のボディ“D モノコック”を採用。構造軽量高剛性ボディによって、軽量化と高剛性を両立。さらに、タイヤやホイールなど足回り部品の徹底的な軽量化にも取り組んだ。ユニットの改善、走行抵抗低減などの技術により燃費の向上も実現している。

■<TOYOTA>ビジネスユーザーにも対応
新型「ピクシスエポック」は加速性能もレベルアップ(5月12日発売)

 「ピクシス エポック」のフルモデルチェンジでは、歩行者(時速30〜50km)にも対応する緊急ブレーキや、衝突回避支援システム「スマートアシストIII」を搭載。安全性能のアップデートが大きな特徴だ。

 また、加速性能も向上。アクセルの踏み込みに対する反応の性能をアップしたことで、発進や追い越しがよりすんなりと滑らかになり、走行のストレス低減に一役買っている。

 室内空間の変更としては、ドライビングポジションや頭上の圧迫感を改善が特筆すべきポイント。大人4人が乗ってもゆとりあるスペースを確保することができた。なお、Bグレードでは、ビジネスユーザーの使い勝手の良さを考慮して、ラゲッジスペースをフラット化できる「ビジネスデッキボード」を標準装備。表皮にポリ塩化ビニルを採用したことで、汚れが付きにくくなったことに加え、後席を倒して荷物を載せる際の段差を縮小したことで、利便性が向上した。

 おもに、安全性能の向上が見受けられた新型軽自動車。低価格で小回りが利くうえに、安全システムも充実し、頑丈さも加わったとなれば、軽自動車ユーザーにとっては安心感もアップするはず。下半期もさらなる進化に注目が集まりそうだ。

(オオノ・ヨーコ)

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