水害に強い家を建てるには?おすすめのハウスメーカー6選

水害に強い家を建てるには?おすすめのハウスメーカー6選

大雨や台風など、日本は水害に直面するリスクが高い気象条件の国です。家を建てるにあたって、水害に強い家にしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
今回は、水害に強い家を建てたい人におすすめの、ハウスメーカー6社をご紹介します。水害に強い家にするための対策や、水害に遭った際に活用したい補償制度もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

mokuji目次

  1. 水害とは多量の降雨による災害のこと
  2. 水害が起こりやすい場所
    1. 海や河川の近く
    2. 埋め立て地
    3. 周囲より低い場所
    4. 大雨が起こりやすい気象条件の場所
  3. 水害に強い家にするための対策
    1. かさ上げする
    2. 高床にする
    3. 防水性の塀で囲む
    4. 防水性の外壁を設ける
    5. 定期的なメンテナンスを行う
    6. 水害に強い家のおすすめメーカー6選
    7. 一条工務店
    8. セキスイハイム
    9. ユニバーサルホーム
    10. パナソニックホームズ
    11. ヘーベルハウス
    12. ヤマダホームズ
  4. 水害に遭った際に活用したい補償制度
    1. 公的支援制度
    2. 火災保険の水災補償
  5. 水害に強い家を建てるならハウスメーカー選びが重要

水害とは多量の降雨による災害のこと

水害とは、多量の降雨によってもたらされる災害のことです。日本では、梅雨期の大雨や台風などによって水害が起きるケースが少なくありません。よくある水害としては、土砂災害洪水浸水などが挙げられます。

このような水害が発生した場合、大切な住宅が被災して暮らしに深刻な影響を及ぼしたり、人命に関わる重大な被害に遭ったりするおそれがあります。

家を建てる際には、将来的に水害が起きることを想定した上で、水害に強い家づくりをする必要があるでしょう。

水害が起こりやすい場所

水害はどのような場所で起こりやすいのでしょうか。下記のような場所では特に水害が起こりやすいため、家づくりの際には水害対策に力を入れることをおすすめします。

海や河川の近く

海や河川の近くの土地は、水害のリスクが高いといえます。大雨が降ると川の水位が上昇し、氾濫して住宅が浸水する可能性があります。
また、海が近い場合には、高潮や波浪による浸水の危険も。

海や河川が近い土地は、景色や風通しが良いという魅力がある一方で、水害のリスクも伴います。

家づくりを計画している人は、水害のリスクを考慮して土地を選ぶことが重要です。

埋め立て地

埋め立て地も、水害のリスクが高い場所のひとつ。人工的に埋め立てられた土地は地盤が緩く、水害に弱いことが一般的です。
埋め立て地であるかどうかは見た目だけでは判断が難しいため、その土地の歴史や過去の記録を参考にしてください。

周囲より低い場所

周囲よりも低い位置にある土地は、水害の際に水が流れ込みやすく、浸水の被害に遭いやすくなります。
購入を検討している土地だけでなく、その周囲の土地の海抜や標高も事前に地図で確認しておきましょう。

さらに、地域のハザードマップを参照することで、水害リスクが高いエリアを特定することが可能です。

大雨が起こりやすい気象条件の場所

大雨が起こりやすい気象条件の場所も、水害のリスクが高い地域です。

気象庁のWebサイトでは、地域ごとの過去の年間降水量を確認することができます。購入予定の土地やその周辺地域の降水量の傾向を事前に調べておくことをおすすめします。

水害に強い家にするための対策

水害に強い家にするには、どのような対策をとればいいのでしょうか。具体的な5つの対策について解説します。

かさ上げする

盛り土による敷地のかさ上げは、水害対策としてよく講じられる方法のひとつです。物理的に土地を高くすることにより、浸水などの被害に遭うリスクを抑えられます。

一方で、土の重さで地盤沈下の原因になることもある点には注意が必要です。かさ上げをする際には地盤調査を行い、地盤に問題がないことを確認する必要があります。

高床にする

住宅の基礎部分を高くする「高床」も、水害に備えた家づくりとしてよく知られる方法です。高床にすることで、敷地に水が流れ込んだ場合でも、床下浸水を防ぐことができます。また、地面からの湿気やシロアリの被害を防げるのもポイントです。

注意点として、基礎部分の高さによっては、道路斜線制限や隣地斜線制限などの規制に抵触するおそれがあります。
規制に抵触していなくても、近隣の住宅の日当たりを遮るなど、トラブルの原因となりかねない点に注意が必要です。
高床は、建築予定の自宅だけでなく、周辺の状況にも十分に配慮した上で導入を決めましょう。

防水性の塀で囲む

敷地の周囲を防水性の塀で囲み、水の侵入を防ぐという方法もあります。これは、住宅の高さ制限に抵触したり、近隣の住宅の日当たりを遮ったりするリスクが低い水害対策です。

ただし、塀の門が開いていれば水が流れ込み、洪水などに巻き込まれる可能性があります。また、敷地内の排水処理が不十分な場合は、塀の内側に水が溜まってしまうリスクも考えられます。

さらに、塀の高さによっては、住宅の日当たりが悪くなる可能性がある点にも注意が必要です。

防水性の外壁を設ける

水害に備えるため、住宅の外壁に防水性の高い素材を採用する方法もあります。自宅を含む周辺地域で水害が発生した際にも、家屋内への浸水を防ぐ効果が期待できるでしょう。

注意点として、敷地内に流れ込む水によって建物自体が浮き上がってしまうおそれがあるため、基礎の接合を強化しておく必要があります。

定期的なメンテナンスを行う

水害を防ぐためには、住宅の定期的なメンテナンスが重要です。例えば、屋根や外壁に亀裂やひび割れがないかを定期的に点検し、必要があれば修理を行うことが必要です。

また、側溝や雨どいの定期的な点検・清掃を行うことで、住宅の排水機能を維持し、ゴミや落ち葉が原因で起こる排水不良を防ぎます。

こうしたメンテナンスをこまめに行うことは、住宅を美しい状態に保つだけでなく、水害対策にも効果を発揮します。

水害に強い家のおすすめメーカー6選

水害に強い家のおすすめメーカー6選

ハウスメーカーの中でも、水害に強い家づくりに力を入れている6社をご紹介します。各社の特徴や保証・アフターサービスのほか、対応エリア、工法などを比較検討する際の参考にしてください。

一条工務店

一条工務店は、「耐水害住宅」を開発していることで知られるハウスメーカーです。同社は、専用の実験施設で建てられた住宅を使用し、約3,000tの水を使って豪雨や洪水の状況を再現しています。一般的な住宅では避けられない浸水被害も、同社の住宅では床下や室内に被害が及ばないことが確認されています。

また、同社は、水害の危険ポイントを「浸水」「逆流」「水没」「浮力」の4つに分類し、それぞれのリスクに備えるための対策を講じた家づくりに注力していることも特徴です。

■一条工務店の特徴

保証・アフターサービス

・30年保証システム
・シロアリ予防工事
・アフターサポートセンター24時間受付

対応エリア

高知県、沖縄県以外の全国
(各エリアに展示場を展開)

工法

木造

(情報は2024年4月25日時点)
※参照:一条工務店「一条工務店の耐水害住宅 - 豪雨や洪水による床上、床下浸水に耐える家

一条工務店については、下記の記事をご覧ください。
一条工務店の評判・口コミ

セキスイハイム

セキスイハイムは、1971年にユニット住宅を開発して以来、「時を経ても続く価値のある住まい」を掲げ、安全で快適な住まいを提供しているハウスメーカーです。電気や水を蓄え、災害時にもライフラインを確保できる住宅づくりに力を入れています。

例えば、基礎の内部に「飲料水貯留システム」を設置することにより、4人家族3人分(24L)の飲料水を確保できる独自の技術などが特徴です。

■セキスイハイムの特徴

保証・アフターサービス

・30年保証制度(構造耐力上主要な部分、雨水の侵入を防止する部分、外壁)
・60年・長期サポートシステム
・24時間365日電話・メールでの入居後サポート
・オーナー専用のウェブサイト
・リフォームサポート

対応エリア

沖縄県以外の全国
(各エリアに展示場を展開)

工法

木造、鉄骨造

(情報は2024年4月25日時点)
※参照:セキスイハイム「万が一の災害。その時、家族を守るには?

セキスイハイムについては、下記の記事をご覧ください。
セキスイハイムの評判・口コミ

ユニバーサルホーム

ユニバーサルホームは、床にこだわった家づくりを行っているハウスメーカーです。同社の住宅は振動に強く、床下浸水の心配がないことに加え、シロアリに強いといった特徴があります。

また、住宅の基礎に「地熱床システム」を採用することにより、そもそも住宅に床下が存在しません。床下に空間を設けず土や砂利、コンクリートで密閉することにより、大きな被害につながる床下浸水が物理的に発生しない独自の構造を実現しています。

■ユニバーサルホームの特徴

保証・アフターサービス

・初期保証(地盤:10年、基礎・構造軸組:10年)
・長期30年保証
・定期点検制度

対応エリア

一部エリアを除き全国
(各エリアに展示場を展開)

工法

木造

(情報は2024年4月25日時点)
※参照:ユニバーサルホーム「床下浸水がありえない家・自宅の水害対策

ユニバーサルホームについては、下記の記事をご覧ください。
ユニバーサルホームの評判・口コミ

パナソニックホームズ

パナソニックホームズは、「生命と建物を守り抜く強い構造」を基本に、末永く快適に安心して暮らせる住まいづくりを目指しているハウスメーカーです。気象警報と連動して災害に自動で備える独自のIoT技術に加え、一般家庭の約4日分の電力をまかなえる非常時給電システムなど、テクノロジーを活かして災害に備える家づくりをしています。

また、台風や豪雨への備えとして、被害を受けやすい開口部には飛散を抑える防災合わせガラスや高耐風圧シャッターなどの装備も取り入れることで、災害に強い家づくりを実現可能です。

■パナソニックホームズの特徴

保証・アフターサービス

・35年あんしん初期保証(構造躯体:35年、防水:30年)
・20年あんしん初期保証(構造躯体:20年、防水:15年)※35年あんしん初期保証の対象外の建物
・60年長期保証延長システム(点検・診断にもとづく保証延長工事を行うことが必須条件)
・2年間の定期点検(有償で最長60年)
・60年長期メンテナンスサポート
・地震あんしん保証
・24時間365日ご相談受付サービス
・Panasonic Homes CLUB

対応エリア

東日本・首都圏・中部・近畿・中国四国・九州・沖縄
(各エリアに展示場を展開)

工法

鉄骨造がメイン

(情報は2024年4月25日時点)
※参照:パナソニックホームズ「災害時も、ずっと暮らせる安心を

パナソニックホームズについては、下記の記事をご覧ください。
パナソニックホームズの評判・口コミ

ヘーベルハウス

ヘーベルハウスは、旭化成グループの住宅会社として1972年に誕生したハウスメーカーです。
同社は、鉄骨やALCコンクリート・ヘーベルを使った高耐久の住宅工法を取り入れたことで知られています。
ヘーベル版を配した独自構造は浸水による性能劣化や腐食の心配がなく、万が一水害が発生した際にも住宅の継続利用が期待できる点が特徴です。

また、通常の火災保険や地震保険ではカバーされていない災害保証についても、独自の「ヘーベル災害保険」によるサポートを受けられます。

■ヘーベルハウスの特徴

保証・アフターサービス

・初期30年保証(有償で最長60年)
・60年無料点検システム
・修理・故障時の24時間受付サービス
・住まいの学習塾
・コンサルティングデスク

対応エリア

関東・東海・関西・西日本
(各エリアに展示場を展開)

工法

鉄筋コンクリート造、鉄骨造

(情報は2024年4月25日時点)
※参照:ヘーベルハウス「いのちとくらしに、トータルレジリエンス

ヘーベルハウスについては、下記の記事をご覧ください。
ヘーベルハウスの評判・口コミ

ヤマダホームズ

ヤマダホームズは、こだわりの構造と高いデザイン性の注文住宅を展開するハウスメーカーです。同社の住宅には、ハイグレード断熱仕様や遮熱シート、先進のサッシを採用することにより、省エネと健康的な暮らしを両立する住まいを実現。

さらに、台風・ゲリラ豪雨による浸水から家と家族を守る「水害対策仕様」の住宅も扱っており、万が一の水害に万全の対策を講じています。水害対策仕様では、浸水ハザードマップで確認した浸水水位より高い塀や基礎を設置したり、玄関や車庫などの開口部前には止水板を設けて浸水を防いだりといった、さまざまな角度から水害対策を講じています。

■ヤマダホームズの特徴

保証・アフターサービス

・初期保証(構造躯体:20年、雨水の浸入防止・防蟻:10年)
・最長60年保証・点検
・住宅設備10年間無料サポート

対応エリア

一部エリアを除き全国
(各エリアに展示場を展開)

工法

木造、鉄筋コンクリート造

(情報は2024年4月25日時点)
※参照:ヤマダホームズ「台風・ゲリラ豪雨による浸水から家と家族を守る「水害対策仕様」販売開始

ヤマダホームズについては、下記の記事をご覧ください。
ヤマダホームズの評判・口コミ

水害に遭った際に活用したい補償制度

水害に備えた家づくりをすることは重要なポイントですが、自然災害である以上、被害を100%防ぐことは難しいでしょう。ここからは、万が一水害に遭った際に活用したい、国や民間の補償制度についてご紹介します。

公的支援制度

水害をはじめとする自然災害による被害を受けた際には、国から最大300万円の支援金を受け取れる制度があります。支援金の具体的な内容は、下記のとおりです。
<国による公的支援制度>
・家屋が全壊した場合:100万円
・大規模半壊となった場合:50万円
・家屋を再建する場合:200万円
・家屋を補修する場合:100万円
・賃貸住宅に引っ越す場合:50万円
※内閣府「公的支援制度について : 防災情報のページ
このほか、被害を受けた住宅の早期復興を支援するため、低い利子で資金を供給する制度である「災害復興住宅融資」なども存在します。

火災保険の水災補償

民間保険会社の火災保険に水災補償をつけておくことにより、水災に遭った際に保険金を受け取れます。

具体的な条件は保険会社によって異なりますが、再調達価額の30%以上の被害を受けた場合や、床上浸水または地盤面より45cm以上の浸水が発生した際に水災補償が適用されるのが一般的です。

なお、火災保険では、家財と建物がそれぞれ別の扱いとなる点に注意してください。建物には住宅本体のほか、塀や門、物置、車庫といった付属建物も含まれます。

保険の対象を家財のみとした場合には、建物部分に関しては補償の対象となりません。水災の可能性が大きい地域であれば、家財と建物の両方が補償対象となるよう契約することをおすすめします。

火災保険 オリコン顧客満足度ランキング

水害に強い家を建てるならハウスメーカー選びが重要

日本はさまざまな自然災害のリスクを抱えた国土であるため、水害をはじめとする災害対策に注力しているハウスメーカーが数多くあります。水害対策を重視して家を建てるなら、ハウスメーカー選びが重要なポイントとなるでしょう。今回ご紹介したおすすめハウスメーカーをはじめ、各メーカーをじっくりと比較検討するのがおすすめです。

オリコンでは、日本最大級の規模で調査を行い、毎年「ハウスメーカー 注文住宅 満足度ランキング」を発表しています。デザインや金額の納得感、モデルハウス、営業担当者の対応など、さまざまな視点でのランキングを確認できますので、水害に強いハウスメーカー選びの参考にしてください。

ハウスメーカー 注文住宅オリコン顧客満足度ランキング

  • 1位

    80.8

    スウェーデンハウス

  • 2位

    78.3

    積水ハウス

  • 3位

    78.2

    ヘーベルハウス

  • 4位

    78.1

    住友林業

  • 5位

    77.1

    一条工務店

  • 6位

    76.8

    パナソニック ホームズ

  • 6位

    76.8

    三井ホーム

  • 8位

    76.4

    セキスイハイム

  • 9位

    76.2

    大和ハウス

  • 10位

    75.9

    ミサワホーム

  • 11位

    75.6

    トヨタホーム

  • 12位

    75.0

    イシンホーム

  • 13位

    74.8

    アイ工務店

  • 13位

    74.8

    住友不動産

  • 15位

    74.4

    クレバリーホーム

  • 16位

    73.1

    アキュラホーム

  • 17位

    73.0

    住宅情報館

  • 17位

    73.0

    富士住建

  • 17位

    73.0

    ユニバーサルホーム

  • 20位

    72.9

    イシカワ

  • 21位

    72.7

    アイフルホーム

  • 22位

    72.6

    桧家住宅

  • 23位

    71.9

    タマホーム

  • 23位

    71.9

    日本ハウスホールディングス

  • 25位

    71.2

    ヤマダホームズ

  • 26位

    70.1

    秀光ビルド

  • 27位

    69.3

    アイダ設計

  • 28位

    67.9

    オープンハウス・アーキテクト

オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

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