水害に強い家を建てるには?おすすめのハウスメーカー6選
今回は、水害に強い家を建てたい人におすすめの、ハウスメーカー6社をご紹介します。水害に強い家にするための対策や、水害に遭った際に活用したい補償制度もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
水害とは多量の降雨による災害のこと
このような水害が発生した場合、大切な住宅が被災して暮らしに深刻な影響を及ぼしたり、人命に関わる重大な被害に遭ったりするおそれがあります。
家を建てる際には、将来的に水害が起きることを想定した上で、水害に強い家づくりをする必要があるでしょう。
水害が起こりやすい場所
海や河川の近く
また、海が近い場合には、高潮や波浪による浸水の危険も。
海や河川が近い土地は、景色や風通しが良いという魅力がある一方で、水害のリスクも伴います。
家づくりを計画している人は、水害のリスクを考慮して土地を選ぶことが重要です。
埋め立て地
埋め立て地であるかどうかは見た目だけでは判断が難しいため、その土地の歴史や過去の記録を参考にしてください。
周囲より低い場所
購入を検討している土地だけでなく、その周囲の土地の海抜や標高も事前に地図で確認しておきましょう。
さらに、地域のハザードマップを参照することで、水害リスクが高いエリアを特定することが可能です。
大雨が起こりやすい気象条件の場所
気象庁のWebサイトでは、地域ごとの過去の年間降水量を確認することができます。購入予定の土地やその周辺地域の降水量の傾向を事前に調べておくことをおすすめします。
水害に強い家にするための対策
かさ上げする
一方で、土の重さで地盤沈下の原因になることもある点には注意が必要です。かさ上げをする際には地盤調査を行い、地盤に問題がないことを確認する必要があります。
高床にする
注意点として、基礎部分の高さによっては、道路斜線制限や隣地斜線制限などの規制に抵触するおそれがあります。
規制に抵触していなくても、近隣の住宅の日当たりを遮るなど、トラブルの原因となりかねない点に注意が必要です。
高床は、建築予定の自宅だけでなく、周辺の状況にも十分に配慮した上で導入を決めましょう。
防水性の塀で囲む
ただし、塀の門が開いていれば水が流れ込み、洪水などに巻き込まれる可能性があります。また、敷地内の排水処理が不十分な場合は、塀の内側に水が溜まってしまうリスクも考えられます。
さらに、塀の高さによっては、住宅の日当たりが悪くなる可能性がある点にも注意が必要です。
防水性の外壁を設ける
注意点として、敷地内に流れ込む水によって建物自体が浮き上がってしまうおそれがあるため、基礎の接合を強化しておく必要があります。
定期的なメンテナンスを行う
また、側溝や雨どいの定期的な点検・清掃を行うことで、住宅の排水機能を維持し、ゴミや落ち葉が原因で起こる排水不良を防ぎます。
こうしたメンテナンスをこまめに行うことは、住宅を美しい状態に保つだけでなく、水害対策にも効果を発揮します。
水害に強い家のおすすめメーカー6選
一条工務店
また、同社は、水害の危険ポイントを「浸水」「逆流」「水没」「浮力」の4つに分類し、それぞれのリスクに備えるための対策を講じた家づくりに注力していることも特徴です。
■一条工務店の特徴
保証・アフターサービス | ・30年保証システム |
対応エリア | 高知県、沖縄県以外の全国 |
工法 | 木造 |
※参照:一条工務店「一条工務店の耐水害住宅 - 豪雨や洪水による床上、床下浸水に耐える家」
一条工務店については、下記の記事をご覧ください。
・一条工務店の評判・口コミ
セキスイハイム
例えば、基礎の内部に「飲料水貯留システム」を設置することにより、4人家族3人分(24L)の飲料水を確保できる独自の技術などが特徴です。
■セキスイハイムの特徴
保証・アフターサービス | ・30年保証制度(構造耐力上主要な部分、雨水の侵入を防止する部分、外壁) |
対応エリア | 沖縄県以外の全国 |
工法 | 木造、鉄骨造 |
※参照:セキスイハイム「万が一の災害。その時、家族を守るには?」
セキスイハイムについては、下記の記事をご覧ください。
・セキスイハイムの評判・口コミ
ユニバーサルホーム
また、住宅の基礎に「地熱床システム」を採用することにより、そもそも住宅に床下が存在しません。床下に空間を設けず土や砂利、コンクリートで密閉することにより、大きな被害につながる床下浸水が物理的に発生しない独自の構造を実現しています。
■ユニバーサルホームの特徴
保証・アフターサービス | ・初期保証(地盤:10年、基礎・構造軸組:10年) |
対応エリア | 一部エリアを除き全国 |
工法 | 木造 |
※参照:ユニバーサルホーム「床下浸水がありえない家・自宅の水害対策」
ユニバーサルホームについては、下記の記事をご覧ください。
・ユニバーサルホームの評判・口コミ
パナソニックホームズ
また、台風や豪雨への備えとして、被害を受けやすい開口部には飛散を抑える防災合わせガラスや高耐風圧シャッターなどの装備も取り入れることで、災害に強い家づくりを実現可能です。
■パナソニックホームズの特徴
保証・アフターサービス | ・35年あんしん初期保証(構造躯体:35年、防水:30年) |
対応エリア | 東日本・首都圏・中部・近畿・中国四国・九州・沖縄 |
工法 | 鉄骨造がメイン |
※参照:パナソニックホームズ「災害時も、ずっと暮らせる安心を」
パナソニックホームズについては、下記の記事をご覧ください。
・パナソニックホームズの評判・口コミ
ヘーベルハウス
同社は、鉄骨やALCコンクリート・ヘーベルを使った高耐久の住宅工法を取り入れたことで知られています。
ヘーベル版を配した独自構造は浸水による性能劣化や腐食の心配がなく、万が一水害が発生した際にも住宅の継続利用が期待できる点が特徴です。
また、通常の火災保険や地震保険ではカバーされていない災害保証についても、独自の「ヘーベル災害保険」によるサポートを受けられます。
■ヘーベルハウスの特徴
保証・アフターサービス | ・初期30年保証(有償で最長60年) |
対応エリア | 関東・東海・関西・西日本 |
工法 | 鉄筋コンクリート造、鉄骨造 |
※参照:ヘーベルハウス「いのちとくらしに、トータルレジリエンス」
ヘーベルハウスについては、下記の記事をご覧ください。
・ヘーベルハウスの評判・口コミ
ヤマダホームズ
さらに、台風・ゲリラ豪雨による浸水から家と家族を守る「水害対策仕様」の住宅も扱っており、万が一の水害に万全の対策を講じています。水害対策仕様では、浸水ハザードマップで確認した浸水水位より高い塀や基礎を設置したり、玄関や車庫などの開口部前には止水板を設けて浸水を防いだりといった、さまざまな角度から水害対策を講じています。
■ヤマダホームズの特徴
保証・アフターサービス | ・初期保証(構造躯体:20年、雨水の浸入防止・防蟻:10年) |
対応エリア | 一部エリアを除き全国 |
工法 | 木造、鉄筋コンクリート造 |
※参照:ヤマダホームズ「台風・ゲリラ豪雨による浸水から家と家族を守る「水害対策仕様」販売開始」
ヤマダホームズについては、下記の記事をご覧ください。
・ヤマダホームズの評判・口コミ
水害に遭った際に活用したい補償制度
公的支援制度
・家屋が全壊した場合:100万円
・大規模半壊となった場合:50万円
・家屋を再建する場合:200万円
・家屋を補修する場合:100万円
・賃貸住宅に引っ越す場合:50万円
※内閣府「公的支援制度について : 防災情報のページ」
火災保険の水災補償
具体的な条件は保険会社によって異なりますが、再調達価額の30%以上の被害を受けた場合や、床上浸水または地盤面より45cm以上の浸水が発生した際に水災補償が適用されるのが一般的です。
なお、火災保険では、家財と建物がそれぞれ別の扱いとなる点に注意してください。建物には住宅本体のほか、塀や門、物置、車庫といった付属建物も含まれます。
保険の対象を家財のみとした場合には、建物部分に関しては補償の対象となりません。水災の可能性が大きい地域であれば、家財と建物の両方が補償対象となるよう契約することをおすすめします。
・火災保険 オリコン顧客満足度ランキング
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