2016年03月17日 08時00分
【投資ビギナー必読】上昇株の探し方! ドローン銘柄はこれから注目!?
今注目の「ドローン銘柄」は上昇株になる期待大!?
一時期、ニュースで何かと話題になった「ドローン」。今さらだが、ドローンとは、遠隔操作や自動制御によって、無人で飛行できる無人航空機の総称。昨年に、首相官邸の屋上に落下していたり、長野県・善光寺の御開帳行事の際に、未成年者が操縦し墜落したことなどで大きく取り上げられた。一方で、このドローンは、商業利用の面で注目されており、すでに短期間で株価が3倍になっている銘柄もあるほどだ。
■ドローンの活用拡大に注目!
元々は軍事目的での開発だっただが、ここ数年は商業用での利用領域が広がっている。例えば、容易に立ち入ることができない場所を上空から撮影したり、雑貨や食品等を配達したりと、様々な利用が検討されている。通販サイト大手アマゾンは、ドローンを使って配達する事業計画を発表しているほか、エリアは限定されているが、ドイツではすでにドローンの配達を試験的に行っている。
海外に比べると、日本はドローンについては出遅れ感が否めない。航空機の安全を守るために作られた航空法では、基本的に通常の場所であれば高度250メートル以下(空港周辺では150メートル以下)であれば、許可は不要とされている。そのため、法律以下の高度であれば自由に飛行できるため、空撮によるプライバシー侵害や墜落による事故発生、器物損壊、住居侵入といった問題が挙げられている。
だが、日本では労働力人口の減少が危惧されている。そのため、人手不足の農業分野では人手不足を解消できるほか、人が配達しにくい所への配達など、ドローンの活用が期待されている。
■ドローン関連銘柄に注目が集まる
総務省は、今年1月19日にドローンの操作用に電波周波数帯を割り当てることを決定している。では、実際にドローン関連銘柄はどのようなものがあるのか。下記に挙げていこう。
▼ドーン(証券コ−ド:2303)
GIS(地理情報システム)のサービス等の構築を行っている。
▼イメージワン(2667)
4枚羽根の無人飛行機「MD4-200」と「MD4-1000」を取り扱っている。
▼理経(証券コ−ド:8226)
ドローンの飛翔音を検知するシステムを販売する。
▼ブイキューブ(証券コ−ド:3681)
ドローンの商用利用の技術開発を行っているラピュータ社に出資している。
▼オプティム(3694)
ドローンやウェアラブル、IoT(Internet of Things:ありとあらゆるものが接続されたインターネット)のデジタルビッグデータを統合管理するドローン対応プラットフォームを開発。
▼ソニー(証券コ−ド:6758)
デジタルカメラ等に使われるセンサーをドローンに応用し、人の目では判断しにくい災害現場等への利用を見込んでいる。
なかでもドーンは、2015年末には1000円以下だった株価が、業績の情報修正もあり、1月には3775円まで上昇した。わずかな期間で3倍も急騰したことになる。
労働力人口が減少しており、人手が不足する日本だからこそ、ドローンが今後どのように活用されていくのか非常に興味深い。世界からは出遅れ感が否めないが、いまだ始まったばかりだ。その動向には注目しておきたい。
<記事/横山利香>
検定テクニカルアナリスト(CFTe)。ファイナンシャル・プランナー。株式投資をはじめ、外貨投資や投資信託、不動産投資等を中心に、マネー誌等で執筆やコメント、講演活動を行う。 投資関連の著書多数。会社四季報オンライン「横山利香のスイングトレード日記」や、オールアバウト「株式戦略マル秘レポート」で連載中。
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