なぜ投資は「やめとけ」と言われる?理由や失敗しないためのポイント
しかし、投資について周囲に話すと否定的な意見を言われたり、Webなどで投資は「やめとけ」という記事を見たりしたことがある人もいるでしょう。
これから投資を始めようと考えている人や、初心者は不安になってしまうかもしれません。なぜ、投資は「やめとけ」といわれるのでしょうか。
この記事では、投資が「やめとけ」とされる理由や投資に向いている人、投資で失敗しないためのポイントなどを解説します。
投資は「やめとけ」と言われる理由
預貯金の低金利が続き、年金の減少による将来への不安など、投資をすべき理由は多く、投資をすでに始めていたり、検討していたりする人も増えています。
しかし、政府の後押しを受けても、一定数の根強い投資への反対意見はあります。では、なぜ投資は「やめとけ」とされるのでしょうか。
知識がないと損をする
投資を始めるには、投資商品の特徴を把握し、どのようなリスクがあって、どのような原因で値動きをするのかを知っておく必要があります。経済や市場を理解すること、そのために専門用語や計算式などを押さえる必要もあるでしょう。
利益が出るまでに時間がかかる
多くの投資方法は、中長期的に資産を増やすことを目的としており、リスクをできるだけ回避して、コツコツ資産を増やしていくものです。そのため、投資を始めても、短期間で利益を出すのは難しいのです。
リスクがある
投資は、預貯金などの基本的に元本が保証された方法と違い、値動きによっては資産が目減りしてしまう可能性があるものです。中長期的に運用することや、資産を分散することでリスクは軽減できますが、ゼロではありません。そういったリスクから投資は「やめとけ」とされることがあります。
コストがかかる
こういった費用は、利益が発生した場合だけでなく、利益の有無に関係なく発生するものも多いです。投資を行うためにかかる費用が多ければ、かえって資産を減らしてしまう可能性もあります。
詐欺に遭う可能性がある
一定数、利益が見込めないのに資金だけを集める詐欺商品や、手数料が高く利益が出ないような商品も中には存在しています。
実際に、詐欺被害などの報道を目にすることもあり、そういったことから、投資は「やめとけ」と考える人もいるでしょう。
「やめとけ」と言われても投資はすべき?
ここでは、デメリットがあっても投資をしたほうがいい理由をご紹介します。
インフレの備えになる
日本はインフレ傾向にあり、このままでは預貯金の額面は同じでも、価値は下がってしまうかもしれません。そういった場合に、株や外貨債券、不動産、投資信託といった、インフレに合わせて値上がりする傾向がある、インフレに強い資産を保有していれば対策ができます。
税制優遇措置が増えている
通常、投資で得た利益には20.315%の税金が課せられますが、NISAやiDeCoの口座で運用すれば非課税となります。一定の制限はありますが、投資のデメリットであるコストを抑えて運用が可能です。
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低リスク商品も数多くある
正しい知識があれば成功率は高まる
また、必ずしも最初から完璧である必要はありません。投資をする上で知っておいたほうがいいことはたくさんありますが、金融機関では相談窓口や相談会などを設けていますし、運用のアドバイスをしたり、代行したりする「ロボアドバイザー」なども存在しています。
まずは、投資信託や債券投資のような低リスクの商品を選び、投資しながら勉強するという方法も有効です。
少額から始められる
少額でも毎月投資を行い、中長期的に運用することで、将来的な資産形成につながります。
投資に向いている人の特徴
どちらの理由も一理あり、投資をすべきかどうか、かえって迷う人もいるかもしれません。そこで、投資に向いている人の特徴についてご紹介します。
コツコツ勉強できる
投資の勉強には、「これで終わり」というゴールはありませんから、コツコツ勉強を続けられる人は、投資に向いているといえます。
他人の意見に流されない
初心者が大量の情報から、正しいものだけを選び出すのは難しいです。そのため、他人の意見に左右されず、自分の考えを貫ける人のほうが、投資には向いているといえるでしょう。
中長期的な視野を持てる
中長期的に資産形成する目標を持ち、短期的な値動きには動じない心構えがあれば、投資は成功しやすくなります。
冷静に判断できる
しかし、すぐに売却していては中長期的な資産形成を目指せません。一時的な値動きがあっても冷静に判断できる人であれば、投資に向いているといえます。
投資で失敗しないためのポイント
少額から始める
また、生活資金を切り詰めるような投資も、長く続けられません。万が一投資で損失が出ても、家計に影響しないような余裕資金で行いましょう。
中長期的に投資する
値動きがあるたびに売買を行うには専門的な知識が必要なため、判断を誤りやすく、リスクは高くなります。一時的に金融商品が値下がりしたとしても、時間が経過することで回復することはよくあるため、中長期的な視野を持って見守ることが大切です。
正しい知識をつける
他人の意見に左右されないためにも、投資についての勉強は続けていきましょう。
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