2014年07月09日 09時00分

500円からでも投資OK! 投資初心者向け「投資信託」のメリット&デメリット

大勢の投資家から資金を集め、資産運用の専門家が代行投資を行う「投資信託」。どのような特徴を持つ金融商品かチェックしよう。 [拡大する]

大勢の投資家から資金を集め、資産運用の専門家が代行投資を行う「投資信託」。どのような特徴を持つ金融商品かチェックしよう。

 “NISA(ニーサ)”に“株主優待”など、テレビで株投資の話を目にする機会が増える一方で、資金は? 初心者でも始めやすい投資って? など財テクに興味を持ちつつも、最初の一歩を踏み出せない人もいるだろう。実は、投資のなかでも初心者向きといわれるのは『投資信託』。少額投資で複数の銘柄をバランスよく保有できる『投資信託の特徴』を理解するため、メリット・デメリットを抑えておこう。

特徴(1):資産運用を「専門家に任せられる」【メリット】

 投資信託会社や投資顧問会社などの金融機関に所属する専門家“ファンドマネージャー”が投資先の選定・運用を行い、その成果を出資額に応じて分配・還元するという仕組み。どんな銘柄を選んだら良いのか分からない投資初心者はもちろん、常に市場の動向をチェックして、細かく取引する時間がない人にも投資信託は向いている。

特徴(2):軍資金500円からでもOK! 小額投資が可能【メリット】

 多くの投資家から集めた資金を元手に投資を行うため、一人当たり1万円前後で購入可能だ。また高額な資金が必要になり個人では買うことができない有名企業の株式や、そもそも買うための仕組みがない諸海外株なども間接的に購入ができる。毎月一定額、自動引き落としで同じ投資信託に投資していく「投信積立」の仕組みを使えば、500円や1000円単位という“お小遣い感覚”で始められる。

特徴(3):投資先を分散して、リスクを軽減できる【メリット】

 投資家から集めた資金をひとまとめにして、それを元手にプロが株式や債券、不動産などの複数の金融商品へ分散投資する。もしひとつの株が大暴落しても大きな損失が出にくいなど、他の投資と比べてリスクコントロールが行いやすい。

特徴(4):一般的な株式投資よりランニングコストが高め【デメリット】

 販売手数料とともに、「信託報酬」というコストがかかる。自分の代わりに運用・管理をしてもらうために支払う費用で、投資信託の商品を持っている期間は、常にこのコストが発生する。ほかにも、決算ごとにかかる「監査費用」、運用会社が株式や債権を売買するときにかかる「売買委託手数料」、換金するときにかかることがある「信託財産留保額」などがある。

特徴(5):“投資の醍醐味”を求める人には不向き【デメリット】

 いったん投資信託商品を購入すれば、後は基本的に“プロにお任せ”となる。投資家として情報を集めたり、個別の株式について売買のタイミングを判断したりする必要がないため、投資に楽しさや自分自身の成長を求める人は物足りなさを感じるかもしれない。また、損失が出たときに「自分で運用していれば…」と考えてしまいそうな人も不向きといえそうだ。

 投資信託は「プロに投資を任せているから、絶対に儲かる!」と考えるのは早計! まずは各ネット証券のホームページなどで商品の情報をチェックして、期待値の高いもの、自分の志向にあったものを選ぶことから始めよう。

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