2014年09月27日 10時00分

【財テクナビ】手堅さは定期預金なみ!? 「債券」の特長をおさらい

長期にわたり手堅く資産運用をしたい人には、「債券」を購入するという選択肢もある。 [拡大する]

長期にわたり手堅く資産運用をしたい人には、「債券」を購入するという選択肢もある。

 資産運用をしたいけど、まずは低リスクでスタートしたいという人も多いはず。そこで今回は、長期にわたって手堅く運用したい人に向け「債券」を紹介する。元本保証という点で考えれば、定期預金のような感覚で始められそうな「債券」の、主な種類と特長を確認していこう。

 債券とは、国や地方公共団体、一般企業や金融機関が、投資家から資金を借入れるために発行する証券のこと。債券には「償還期日」が設定されており、満期まで持っていれば、基本的には元本が戻ってくるうえ、利率をもとに利子が支払われる。まずは、債券のなかでも主な5種類を抑えておこう。

【日本国が発行する“国債”】

 信頼性と安全性は債券の中でもトップクラス。おなじみの「個人向け国債」は最低金利保証付き、購入単位が1万円と比較的購入しやすく“低リスク商品の代表”といわれている。個人向け国債には半年ごとに利率が変わる変動金利を採用した10年満期の「変動10年」、固定金利を利用した「固定5年/3年」がある。

【企業が事業資金を集めるために発行する“社債”】

 定期預金や国債などよりも利率が高めで、満期になれば全額償還されるため、株式よりも安全性が高いといわれている。高額投資家向けが多かったが、最近では個人向け社債や、投資信託を利用して少額購入が可能だ。社債には普通社債のほか、担保付や無担保などがあり、他の債券にはない仕組みが組み込まれている。

【発行市場・発行体・通貨のいずれかが外国である“外債”】

 国内債券に比べ高金利である点や、利子や償還金、売却益を受け取る際に為替差益を期待できる。また、外貨投資商品の中では比較的価値が安定しており、日本国内の株式や債券とは異なる値動きをするため、リスク分散に向いているといわれている。

【都道府県や市区町村などが発行する“地方債”】

 地方公共団体が発行元で、財政赤字などの場合は新規発行が制限されるため、国債に次いで信用度や安全性が高いといわれている。国債よりも利回りが良く、1〜10万円程度と手ごろな価格で購入できるものが多い。自分の生まれ故郷や、現在生活している自治体の地方債を購入することで、地域発展に貢献できる。

【特定の金融機関だけが発行できる“金融債”】

 現在、新規発行しているのは8つの金融機関のうち「信金中央金庫」発行の5年もの利付金融債「信金中金債(リツレン)」のみで、発行残高は縮小傾向にある。

 基本的にはどれも元本が保証されているが、例えば発行元の企業が倒産したり、諸外国の財政が悪化して利子や元本を支払うことができなくなったりするなど、「債務不履行」に陥る可能性もゼロではない。購入の際は、ネット証券の情報ツールやレポートなどを参考に、格付けや信用度、安全性をチェックしてみよう。

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