ペットの健康診断はペット保険の補償対象?検査項目や費用も解説

ペットの健康診断はペット保険の補償対象?検査項目や費用も解説

 ペットが長く健康に生きていくためには、定期的に健康診断を受けることが重要です。ペットの健康診断を受けると、どのような検査が行われ、費用はどれくらいかかるのでしょうか。

 本記事では、ペットの健康診断の検査項目や費用などのほか、ペット保険の対象となるかどうか、ペットの健康診断を行う際の注意点について解説します。

 ペットを飼っていて、健康診断やペット保険を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

mokuji目次

  1. ペットの健康診断に関する基礎知識
    1. ペットの健康診断の重要性
    2. ペットの健康診断の検査項目
    3. ペットの健康診断の費用
    4. ペットの健康診断のタイミング
  2. 健康診断はペット保険の補償対象外
  3. ペットの健康診断を行う際の注意点
    1. ペットにとっては一定の負担になる
    2. 事前予約が必要
  4. ペット保険への加入がおすすめである理由
    1. 病気やケガに備えられるから
    2. 治療費を抑えられるから
  5. ペットの健康診断は定期的に行い、ペット保険にも加入しよう

ペットの健康診断に関する基礎知識

 ペットを飼っている人は、定期的にペットの健康診断を行うことが重要です。まずは、ペットの健康診断が重要である理由や検査項目、費用、実施するタイミングについて解説します。

ペットの健康診断の重要性

 ペットの健康診断は、ペットの健康状態を確認し、病気の予防や早期発見ができるという意味でとても重要です。ペットは、体調不良や痛みを言葉に表すことができません。飼い主が注意深く観察しても、病気の兆候などの異変を見極めることは困難です。そのため、獣医師による健康診断を定期的に行うことをおすすめします。

 ペットの健康診断を行うと、獣医師からペットの健康維持や飼育に関するアドバイスがもらえます。これらは、ペットの病気の予防にもつなげられるため、健康診断を定期的に行いましょう。

ペットの健康診断の検査項目

 ペットの健康診断では、複数の検査を行います。検査項目は、主に下記のとおりです。

<ペットの健康診断の主な検査項目
・飼い主への問診:ペットの健康状態の聞き取り
・視診・聴診・触診:歩き方や呼吸の状態、心臓の鼓動などの確認
・血液検査:貧血や炎症の有無、内臓の状態の確認
・尿検査:泌尿器系の異常、糖尿病などの確認
・便検査:消化器系の健康状態の確認
・レントゲン検査:骨・関節・各臓器の形や位置の状態確認、結石の確認
・超音波検査:心臓や腹部の健康状態の確認

ペットの健康診断の費用

 ペットの健康診断は自由診療に該当するため、費用は動物病院ごとに異なります。また、どの検査項目を選択するかによっても、必要な費用は変化します

 公益社団法人日本獣医師会が2023年に公表した「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査 調査結果」では、健康診断(1日ドック)の費用は2,000円以上3,000円未満から5万円以上まで幅広く事例があり、最も多いのは2万円以上2万5,000円未満です。

 ペットの健康診断を行う際は、これらのデータを参考にしつつ、詳細は動物病院に問い合わせてみてください。

※公益社団法人日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査 調査結果(外部リンク)」(2023年9月)

ペットの健康診断のタイミング

 ペットの健康診断は、最初の受け入れ時に行い、その後、定期的に継続するのが一般的です。

 ただし、受け入れ時の健康診断は、ペットショップやブリーダーのほうで事前に実施していることもあるため、受け入れる際に確認してください。

 受け入れ後は、年1回程度の頻度で継続することをおすすめします。ただし、犬は7歳頃から、猫は8歳頃から「シニア期」に入り、この時期になると病気のリスクが高まるため、健康診断は年2回行うといいでしょう。

健康診断はペット保険の補償対象外

健康診断はペット保険の補償対象外

 ペットの健康診断は、ペット保険の補償対象外です。ペット保険は、基本的に病気やケガの治療費を補償の対象としているため、健康診断や予防接種は補償対象に含まれません。

 なお、ペットの健康診断を行った結果、異常が見つかり、追加の検査や治療が必要になった場合、追加検査の費用や治療費は、一般的にペット保険の補償対象です。

 人間と同様、ペットの病気も早期に発見・治療すれば、重症化を防ぎやすくなります。ペットの命と健康のため、健康診断は定期的に行うようにしましょう。

ペットの健康診断を行う際の注意点

 ペットの健康診断を行う際には、いくつか注意しておきたいことがあります。主な注意点は下記のとおりです。

ペットにとっては一定の負担になる

 健康診断は、ペットにとっては一定の負担となります。健康診断を行う際には、一定期間の絶食、尿や便の採取が必要となるケースがあるほか、キャリーケースに入れて長距離を移動しなくてはならない場合もあります。

 体調が良ければ大きな問題はありませんが、体調が悪いときにこうした負担があると、さらに体調が悪くなってしまうかもしれません。不安なときは、動物病院に連絡して日程を調整することをおすすめします。

事前予約が必要

 ペットの健康診断は、基本的に事前予約が必要です。事前予約なしに訪問しても健康診断は行ってもらえないことが多いため、事前に予約してください。

 また、動物病院によっては、健康診断を実施していないこともあります。予定を立てる前に、健康診断を行ってもらえるかどうかの確認も必要です。

ペット保険への加入がおすすめである理由

ペット保険への加入がおすすめである理由

 ペットの健康診断にかかる費用は、ペット保険の補償対象に含まれませんが、ペット保険には加入しておくことをおすすめします。ペット保険への加入をおすすめする理由は、主に下記の2つです。

病気やケガに備えられるから

 ペット保険に加入すると、ペットの病気やケガに備えることができます。犬や猫などの場合、年齢が低ければ活発に動き回ることが多く、ケガをする可能性があります。シニア期に入ると、活発さがなくなりケガの危険性は減りますが、病気にかかりやすくなるため注意が必要です。ペット保険に加入しておけば、こうしたリスクに備えることができるでしょう。

 なお、ペット保険の保険料は、ペットの種類や年齢、補償内容などによって変化するため、加入する際は保険会社に確認してください。

ペット保険の保険料については、下記の記事をご覧ください。
ペット保険の相場はどのくらい?加入の必要性や選び方を解説

治療費を抑えられるから

 ペット保険への加入をおすすめするもうひとつの理由は、ペットの病気やケガの治療費を抑えられることです。ペットが病気やケガをすると、場合によっては治療費が高額になります。

 基本的に、ペットの年齢が上がるほど治療費は高額になり、手術や入院をすると、さらに多額の費用が必要になります。ペット保険に加入すれば、これらの負担を抑えることが可能です。病気やケガは付き物と考え、ペット保険に加入しておきましょう。

 なお、ペット保険の補償内容や保険料は、基本的にペットが健康であることを前提に設計されています。ペットにすでに病気やケガがあると、保険料が高くなったり、加入できなかったりするため注意が必要です。将来のリスクに備え、ペット保険にはなるべく早く加入するようにしてください。

 ペットの治療費については、下記の記事をご覧ください。
犬の治療費はどのくらいかかる?高額負担に備える方法を解説
猫が病院でかかる費用は?ケガや病気にかかる費用について解説

ペットの健康診断は定期的に行い、ペット保険にも加入しよう

 ペットの健康診断にかかる費用は、ペット保険の補償対象ではありませんが、ペットが長く健康に生きていくためには重要です。健康診断は、ペットを受け入れる際に実施し、その後は、ペットの年齢に応じて定期的に行うようにしてください。

 また、ペットの健康診断とともに、ペット保険への加入もおすすめします。ペット保険に加入すれば、ペットの病気やケガに備えられ、万一の事態になっても治療費を抑えられます。愛するペットのために、ペット保険の加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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