うさぎにペット保険は必要?なりやすい病気や保険選びのコツを紹介

うさぎにペット保険は必要?なりやすい病気や保険選びのコツを紹介

 ふわふわの毛並みと愛らしさを持つうさぎ。ペットとしても人気ですが、ペット保険には加入しているでしょうか?うさぎは見た目以上にデリケートな動物ですから、ちょっとしたことで病気やケガを起こしがちです。万が一のために、ペット保険に加入しておくと安心です。

 この記事では、うさぎがかかりやすい病気やケガと平均的な寿命のほか、実際にうさぎを飼う際のポイントとペット保険の選び方を解説します。

mokuji目次

  1. うさぎも入れるペット保険
    1. ペット保険で補償される内容
  2. うさぎの診療費はどれくらいかかる?
  3. よくあるうさぎの病気やケガ
  4. うさぎが健康的に過ごすための注意点
    1. 適度な運動をする
    2. 温度や湿度は適切に保つ
    3. 習慣的なブラッシングを行う
    4. うさぎにとっての有害物質に注意する
    5. 日々の食事量、便の状態を把握する
  5. うさぎのペット保険に入る際の注意点
    1. 通院に対応しているか
    2. 補償対象となるものを確認しておく
    3. 保険金の受け取り方を知っておく
    4. 新規加入時や継続時の年齢制限
    5. 保険料は年齢とともに上がる
    6. 補償割合が上がると保険料も上がる
    7. 支払い額と支払い回数には制限がある
    8. 補償が適用されない待機期間がある
    9. 自己負担になる免責金額がある
    10. 特約や付帯サービスの有無
  6. 大切な家族であるうさぎを守るため、ペット保険への加入を

うさぎも入れるペット保険

 ペットは人間と違って、公的な健康保険制度がありません。そのため、ペットが病気になったりケガをしたりして動物病院にかかると、診療費は飼い主が全額支払うことになります。しかし、ペットの診療費は時に数万円、さらに検査や手術となるとそれ以上の金額になることもあり、飼い主にとっては大きな負担になります。

 そんなときに役立つのがペット保険です。支払った診療費の全額あるいは一部を保険金として補償し、金銭的負担を軽減してくれます。

 もちろん、うさぎを対象としたペット保険もありますから、自宅にお迎えする前に、ぜひ検討しておきたいところです。

ペット保険で補償される内容

 ペット保険が補償してくれるのは、主に「通院」、「入院」、「手術」の3つにかかる費用です。診療に関わる検査費用やお薬代なども補償対象になりますが、細かな補償内容は保険によって違いがあります

 ちょっとした風邪や日常的な病気はもちろん、事故によるケガから葬儀費用まで補償対象としているペット保険もあります。こうした幅広い補償が用意されていれば、飼い主も安心です。

 ペット保険の補償内容については、下記の記事をご覧ください。
 ●関連記事:
 ペット保険の補償内容はどこまで?種類と注意点について解説

うさぎの診療費はどれくらいかかる?

 ペット保険について詳しく紹介する前に、まずうさぎの診療費がいくらくらいかかるのか見ていきましょう。

 うさぎの平均寿命は7〜8歳前後ですが、現在では飼育環境の向上やペットフードの改善などで、10歳くらいまで生きるケースも増えているようです。

 ですが、うさぎも動物ですから、歳をとると体力が衰え、体の機能も低下して、病気にかかるリスクが高くなっていきます。そのため、うさぎの診療費は年齢とともに高くなります。

 「アニコム 家庭どうぶつ白書2019」によると、うさぎの平均年間診療費は、0〜2歳までで9,000円〜1万5,000円程度。3歳を超えると急に診療費が高くなり、4歳で約5万円、6歳で約6万4,000円です。

 かわいいペットの健康を保ち、長くいっしょに過ごすためには、それだけの出費を覚悟しなくてはなりません。だからこそ、ペット保険が必要になるのです。

■うさぎの年齢別の年間診療費

うさぎの年齢別平均年間診療費(1頭あたり)

アニコム損害保険株式会社「アニコム 家庭どうぶつ白書2019」より

よくあるうさぎの病気やケガ

よくあるうさぎの病気やケガ

 うさぎは環境の変化に敏感で、ストレスにも弱い動物です。一方で、何らかのトラブルを抱えていても、うさぎは犬や猫のように体の不調を鳴き声で訴えることがなく、痛みを我慢する傾向があります。

 そのため、毎日接する飼い主であっても、注意深く観察していないと体の異常になかなか気付きにくいです。「おかしいな」と思ったときには、すでに病気がかなり進行しているということも少なくありません。異常を感じたら、すぐに動物病院を受診することが肝心です。

 そんなデリケートなうさぎですが、どのような病気にかかりやすいのか、代表的なものを挙げてみましょう。
うさぎ主な病気やケガ
・骨折
・消化器疾病
・熱中症
・毛球症
・斜頸
・スナッフル
・不正咬合
・エンセファリトゾーン症
・尿路結石・膀胱炎
・子宮疾患 など

うさぎが健康的に過ごすための注意点

 万が一のときのためのペット保険ですが、動物病院のお世話になることなく元気で過ごせれば、それが一番です。大切なうさぎが健康に過ごすために注意すべき点を、いくつか紹介しておきましょう

適度な運動をする

 うさぎはストレスを感じやすく、環境の変化に敏感なので、屋外での散歩は基本的に不要です。ですが、日常の適度な運動は必要ですから、時間を決めてケージから部屋に出し、自由に運動させてあげましょう

 その際はうさぎが家電のケーブルや家具をかじることのないよう、大きめのサークルを用意しておくことをおすすめします。

温度や湿度は適切に保つ

 うさぎは大きな温度変化に弱い動物です。快適に過ごせる温度帯は18〜24℃、湿度については40〜60%が良いといわれます。

 これは、人間が快適に過ごせる環境とほぼ同じ。夏は冷房、冬は暖房を使って、人にもうさぎにも心地良い室内環境を整えてください

習慣的なブラッシングを行う

 うさぎは自分で毛繕いをしますが、日頃からブラッシングをしておくと抜けた毛を取り除くことができ、結果として毛球症を予防できます

 特に換毛期には、抜け毛が絡まって皮膚が蒸れてしまい、皮膚病の原因になる場合がありますから、ブラッシングの習慣化をおすすめします。

うさぎにとっての有害物質に注意する

 人間にとっては問題なくても、うさぎが口にすると危険な物は数多くあります。室内で運動させるときなどは、これらの有害物質が身近にないか、注意するようにしてください
うさぎにとっての主な有害物質
・ネギ類
・ルバーブ
・アボカド
・いも類
・豆類
・トマトの葉
・りんごの種
・観葉植物
・あじさい
・チューリップ
・アサガオ
・パンジー
・カタバミ など

日々の食事量、便の状態を把握する

 うさぎは、自分の不調や異常を悟られないように隠そうとする習性があります。ですから、毎日の食事量や便の状態、行動などから、うさぎの健康状態を注意深く観察することが重要です。

 少しでも気になることがあれば、症状が進んでしまう前に動物病院を受診するようにしてください。

うさぎのペット保険に入る際の注意点

うさぎのペット保険に入る際の注意点

 デリケートで繊細なうさぎだからこそ、もしものときのために用意しておきたいのがペット保険です。うさぎを対象にしたペット保険はいくつかあり、それぞれ特徴が異なります。

 ここでは、うさぎのペット保険を選ぶ際に注意すべきポイントをご紹介します。

通院に対応しているか

 毎日散歩に出掛ける犬と違い、うさぎはほとんど屋内で飼育されます。そのため、大きな事故やケガの危険は少なく、病気になった際にも通院治療が一般的です。ペット保険に加入するなら通院補償が手厚いものがおすすめです

 ペット保険の中には、手術や入院の場合にのみ、保険金が支払われるという商品もありますが、このようなペット保険はうさぎ向きではないでしょう。通院治療への補償が十分用意されているものを選んでください

補償対象となるものを確認しておく

 ペット保険は、動物病院に支払った費用すべてが補償されるというわけではなく、補償対象になるものとならないものがあります。これらをあらかじめチェックしておかないと、補償の対象外で慌てることになりかねません。

 病気やケガの治療とそれに伴う各種検査や手術、薬代などは補償の対象になります。一方、病気を予防するワクチン接種や健康診断、避妊・去勢手術、疾病予防のための各種検査、歯切りなどは補償対象外になるのが一般的です。

 また、ペット保険によっては、風邪のような軽度の病気や事故によるケガ、ペットの葬儀なども補償対象となる場合があります。保険料とのバランスを見ながら、補償対象が広いものを選ぶと安心です。

保険金の受け取り方を知っておく

 保険金の受け取り方法には、「後日精算」と「窓口精算」があります。

 後日精算は、動物病院では請求された費用をすべて支払っておき、その後で保険会社に保険金を請求する方法です。一方の窓口精算は、動物病院の窓口で費用を支払うとき、保険金で補償される金額を差し引いてその残額を支払う方法です。

 窓口精算のほうが手間は少なく、窓口での支払い額を抑えられるというメリットがありますが、対応していない動物病院があることや、保険料が割高に設定されているというデメリットもあります。

 それぞれのメリット・デメリットのほか、保険料の金額も考慮し、どちらが良いか検討することが大事です。

 保険金の受け取り方法については、下記の記事をご覧ください。
 ●関連記事:
 ペット保険の請求方法は?流れと請求方法で変わるメリットを解説

新規加入時や継続時の年齢制限

 ペット保険には、新規加入の上限年齢が設けられています。また保険期間は原則1年間ですから、毎年更新・継続することになりますが、保険によっては継続可能な年齢に上限を設けていることもあります。つまり、保険対象となるうさぎが一定の年齢を超えると新規加入ができず、場合によっては更新もできないということが起こりうるのです。

 ペット保険の年齢制限や継続年齢の設定は、保険会社や保険商品によって異なります。とても重要なポイントですから、忘れずに確認しておいてください。

 ペット保険の年齢制限については、下記の記事をご覧ください。
 ●関連記事:
 ペット保険の最適な加入タイミングはいつ?年齢制限や条件を解説

保険料は年齢とともに上がる

 ペット保険は、加入時の年齢によって1年間の保険料が決まります。うさぎの年齢が高いほど病気のリスクが高まるため保険料が上がりますし、更新するたびにやはり保険料は上がっていきます。ですが、中には年齢を重ねても保険料は一定というペット保険もあります。

 保険料の設定は、保険会社や補償内容によって変わってきます。単に保険料の金額だけで選ぶのではなく、補償内容をしっかりチェックして選ぶようにしましょう

補償割合が上がると保険料も上がる

 補償割合とは「実際に支払った診療費のうち、どれほどの割合を保険で補償するか」を表す数値です。多くのペット保険では、50%、70%、100%など、複数の選択肢から選ぶことができ、50%なら支払った診療費の半額が、100%なら全額が保険金として支払われます。

 補償割合が高いと、受診した際の飼い主の負担額は小さくなりますが、当然ながら保険料は高くなるため、単純に「補償割合が高いほうがいい」というわけではありません。保険料と補償内容を見比べて選ぶことが大切です。

支払い額と支払い回数には制限がある

 ペット保険では、保険金の支払い額支払い回数に一定の限度が設けられています。入院・通院については1日あたり、手術については1回あたりの限度額が設定されているのが一般的です。さらに、年間の支払い額にも上限が設けられていることがほとんどです。

 保険料が安いペット保険は、これらの上限が低いことが多いため、予想以上に自己負担額が大きくなってしまうケースもあります。ですから、保険料だけでなく、保険金と支払い回数の限度もチェックすることが不可欠です

補償が適用されない待機期間がある

 待機期間(免責期間)とは、保険が開始されてから一定の間、保険金が支払われない期間を指します。待機期間中は病院で診療を受けても、補償は適用されません

 待機期間は保険会社によって30日間、45日間などと設定され、特定の疾病については別に定めている場合もあります。また、待機期間中に発症した場合、待機期間が終わった後でも補償対象外になることがありますから、注意してください。 

自己負担になる免責金額がある

 免責金額とは、ペット保険の補償を受ける際に、自己負担しなくてはならない金額を指します。例えば「免責金額5,000円」なら、診療費を保険で補償したい場合、5,000円は自己負担しなくてはなりません。よって、診療費が5,000円以下の場合、保険金は支払われないことになります。

 免責金額は保険会社あるいは保険商品によって差があります。免責金額が低いほうが診療を受けた際の負担額は小さくなりますが、その分、保険料が高くなる傾向があります。バランスを見ながら選ぶことが大切です。

特約や付帯サービスの有無

 ペット保険には、加入者がより便利に活用できるように、さまざまな特約付帯サービスが用意されています。

 例えば、ペットの健康について不安や心配を獣医師に相談できるサービス、外に連れ出して迷子になってしまった場合のペット探偵による迷子捜索サービスなどです。

 これらの付帯サービスによって、ペット保険を選ぶというのもひとつの方法です。

大切な家族であるうさぎを守るため、ペット保険への加入を

 うさぎはペットとして飼いやすい動物ではありますが、デリケートな性質であるため、健康管理には注意が必要です。ですから、若く元気なうちからペット保険に加入しておくと、万一の際にも安心でしょう。

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 ■ペット保険 オリコン顧客満足度ランキング
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