保護犬もペット保険に入れる?告知事項がわからない場合の対応を解説

保護犬もペット保険に入れる?告知事項がわからない場合の対応を解説

 保護犬を迎え入れるにあたって、ペット保険への加入を考える人もいるでしょう。ペット保険に加入するときは、人間が保険加入するときと同様に、「告知義務」があります。

 犬の生年月日や種類、ワクチン接種状況、既往症などがペット保険の告知事項にあたりますが、保護犬の場合は不明なことも多いです。その場合、ペット保険には加入できないのでしょうか。

 今回は、保護犬がペット保険に加入するときに、告知事項が明らかでない場合の対応を解説します。

mokuji目次

  1. 保護犬でもペット保険に加入できる
    1. ペット保険の告知義務
  2. 保護犬のペット保険加入前にしておくこと
    1. 動物病院を受診する
    2. 犬の誕生日を決める
    3. ミックス犬の保険料を確認する
  3. 保護犬がペット保険に入れないケースは?
  4. 保護犬がペット保険に加入する場合は告知事項に注意

保護犬でもペット保険に加入できる

 基本的に、保護犬でもペット保険に加入することはできます。申込時の健康状態や年齢によっては、ペット保険会社の規定に合わずに加入できないこともありますが、それは保護犬以外でも同様です。

 ペットショップやプリーダーから迎えた犬なら、生年月日や既往症などがはっきりしていますが、保護犬の場合はわからない場合も多いでしょう。ペット保険は保護犬でも加入は可能ですが、加入する際には告知義務があり、生年月日のほか、健康状態などを正しく申告しなければ加入ができません

ペット保険の告知義務

 ペット保険に加入する際は、犬の生年月日や種類、既往症、ワクチン接種状況などを申告する必要があります。これを告知義務といい、虚偽の申告をすれば補償を受けられなくなったり、契約解除になったりしかねません。

 ペット保険は、飼い主同士が負担し合った保険料で相互扶助する仕組みです。健康なペットと健康状態が良くないペットでは、保険金の受取において加入者間の公平性が保てない可能性が出てきてしまいます。そのため、ペット保険は加入前に告知義務が課されているのです。

 告知内容によって、健康状態の良くないペットや病気にかかりやすい高齢のペットなどは、ペット保険に加入できない場合があります。

 ペット保険の告知義務については、下記の記事をご覧ください。
ペット保険の告知義務とは?告知内容や違反をした場合について解説

保護犬のペット保険加入前にしておくこと

 ペット保険に加入する際は、告知義務を果たさなければなりません。告知事項の内容が不明の場合は、下記のようなことを事前に行いましょう。

動物病院を受診する

 保護犬の生年月日や年齢、健康状態がわからない場合は、まず動物病院を受診してください。獣医師は犬の歯や歯茎、毛づや、体つきなどから年齢を推定できます。もし健康診断によって疾患が見つかれば、ペット保険加入時に正直に申告しなければなりません。

 また、ペット保険ではワクチン接種により防げる病気の場合は補償対象外となることが多いため、獣医師に相談の上、ワクチン接種も行っておくと安心です。

 ワクチン接種で防げる病気や費用については、下記の記事をご覧ください。
ワクチン接種はペット保険の補償対象?防げる病気や費用について解説

犬の誕生日を決める

 ペット保険に加入する際は、犬の生年月日を申告することになります。保護犬の場合は誕生日がわからない場合も多いため、その場合は獣医師に確認した推定年齢の範囲内であれば、飼い主が犬の誕生日を決めても問題ありません。家に迎えた日やわかりやすい記念日などを設定しましょう。

 ただし、中には誕生日が判然としない場合のルールを設けているペット保険会社もあるため、事前に確認してください。

ミックス犬の保険料を確認する

 犬を対象としたペット保険は、年齢や犬種のほか、体重などで保険料が変わります。保護犬がミックス犬(雑種・混血)である場合、犬種で分類できないため、体重で区分されることが多いです。保護犬の年齢や体重による、各ペット保険会社の保険料の違いを確認しておきましょう。

 なお、子犬の場合は、成犬時の推定体重で区分されます。動物病院を受診した際に、獣医師に確認してみてください。

保護犬がペット保険に入れないケースは?

保護犬がペット保険に入れないケースは?

 保護犬だからという理由でペット保険に加入できないことはありませんが、ペット保険の条件に合わずに加入できない場合はあります。

 前述のように、ペット保険は飼い主が負担し合った保険料による相互扶助で成り立っているため、ペット保険会社は加入の際に条件を設けています。加入の条件は大きく「原則として健康体である」「加入不可の傷病にかかっていない」「新規加入の上限年齢に達していない」という3つです(詳細は各ペット保険会社で異なる場合も)。

 そのため、保護犬が治療中の疾患や既往症を持っていたり、ペット保険会社の定める新規加入の上限年齢に達していたりする場合は、加入できない場合があります加入できる場合でも、保険料が高く設定されたり、治療中、または既往歴のある傷病は補償対象外になったりする可能性があるため、補償内容はよく確認しましょう

 ペット保険の加入条件については、下記の記事をご覧ください。
知っておきたいペット保険の加入条件!治療中や病気でも入れるの?

保護犬がペット保険に加入する場合は告知事項に注意

 保護犬を迎え入れて、ペット保険への加入を迷っている場合は、告知事項に注意してください。告知事項には犬の生年月日や犬種、既往症などがあり、保護犬の場合はそういった情報が明らかでない場合もあるでしょう。しかし、犬種がわからなくてもペット保険には加入できますし、動物病院で確認することで、推定年齢や健康状態の確認ができます

 ペット保険は保険会社やプランによって補償内容や保険料は大きく変わるため、複数の保険会社でそれぞれのプランを比較検討して、ご自身とペットに合った保険を選びたいところです。

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