2015年12月09日 09時00分

株価チャート、一瞬でわかるサインとは? 「ダブルボトム」で買い時期がわかる!?

【図表1】ダブルボトムの考え方(C)oricon ME inc. [拡大する]

【図表1】ダブルボトムの考え方(C)oricon ME inc.

 株や投資のニュースを普段読む人でも、「株価チャートってよく目るけど、難しそう…」「よく意味がわからない」と思っていないだろうか。

 チャートと聞くと、「分析が必要で専門知識がないとわからない」と思いがちだが、実は形をぱっと見るだけで判別できるわかりやすいサインもあるのだ。なかでも、「ダブルボトム」は、株価が上昇に転じたことを示す重要なシグナルといえる。

■ダブルボトムとは?

 ダブルボトムとは文字通り、「W」の形を描くチャートの形だ。特に、安値圏で現れると、株価が大底を打って反転したことを示し、絶好の買いタイミングとなる。

 前回の高値となるWの文字の起点をネックラインと呼び、この水準を突破すると、「W」の高さの倍程度の上昇が期待できるとされている。

 実際に投資に活用する場合、株価が二番底を打ってネックラインを明確に突破したことを確認したタイミングか、突破した後の最初の押し目を狙うのが基本だ。利益確定は、ダブルボトムの上値めどである「W」の高さの倍を達成した時点で行うのがいいだろう。

 2015年秋には、NYダウ平均のチャートにダブルボトムが出現した。株価は法則通りに一気に上昇、ちょうどWの高さの2倍まで達したところで上げ止まっている。まさにセオリー通りの値動きを見せた例だといえるだろう。

 株価チャートには1日ごとの値動きを示す「日足」、週ごとの「週足」、月ごとの「月足」などがあるが、中長期で投資する個人投資家であれば、週足でダブルボトムが出現した銘柄を探すのがオススメだ。

■チャート活用時は「ダマシ」に注意を!

 投資家がこれまで実際に売買してきた軌跡でもある株価チャートには、過去の業績や市場環境、将来の期待までが織り込まれている。しかも、多くの投資家が意識するため、結果的に法則通りの値動きをすることも多く、活用しない手はないだろう。

 ただし、チャートは万能ではない。ダブルボトムが出現したからといって必ず上昇するわけではなく、いわゆる「ダマシ」といって、期待通りの値動きをしないこともある。

 ダマシによる失敗を減らすには、まず赤字の銘柄や業績回復の兆しが見えない銘柄は投資対象から外すことだ。そのうえで、思惑通りに上昇しなかった場合に備えて、損切りのシナリオを事前に立てておき、現実になったときには粛々とそれを実行する必要がある。

 ダブルボトムの場合は、安全を重視するならネックラインを下回った時点でいったん仕切り直すのがいいだろう。遅くともWの文字の下のラインを割って下落すると、株価はさらに下へ向かう可能性が高いと言われるので要注意してほしい。

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