2016年01月06日 08時30分

桐谷広人氏が“今年の優待”を予測! 知っておくべき特徴とは?

トーホーの株主優待でもらったコーヒー製品を持つ桐谷氏 (C)oricon ME inc. [拡大する]

トーホーの株主優待でもらったコーヒー製品を持つ桐谷氏 (C)oricon ME inc.

 優待生活で人気の桐谷広人氏がこのほど、日経CNBCの『桐谷広人のNISAでマル得優待生活』(水曜 20時30分〜20時45分)の収録後に取材に応じた。

 同氏は、番組内で「1月の権利確定銘柄」をテーマにトークを展開。オススメ優待として「トーホー(8142)」「東京楽天地(8842)」「コーセーアールイー(3246)」「タカショー(7590)」「稲葉製作所(3421)」の5つを紹介した(※記事最後に紹介理由を解説)。

 桐谷氏は“優待バブル”となった2015年を踏まえつつ、来年の優待について「今年は企業が地元の名産品を優待として送るケースが増える傾向にあり、来年も続きそう」といい、「名産品は何が送られてくるのか、ワクワクしてもらうまでの楽しみがある。これは株主だけではなく、地元の名産品を生産している企業にとってもうれしいことで、ふるさと納税が人気というのもうなづける」と分析。

 最近の傾向としては、割引券が喜ばれなくなってきていると指摘。具体例として、スーパーの場合、1000円以上の買い物で10%割引の優待券を出しているところがあるが、結局、お金を出して買い物しなければいけないので人気がないという。それよりも、お金を出すことなく、その優待券だけで買い物ができる、あるいは飲食ができる方が喜ばれるとした。

 「地方のスーパーによっては、遠隔地の理由で優待券を利用できない場合は、『株主様ご優待券』に換えて地域特産品を選ぶことができるようにしているところもある。もともと、株主が減ることを防ぐための優待だったとはいえ、何でもいいから優待を出せばいいというわけではない。企業はどういう優待をすれば株主が喜ぶか、また株主となってくれるのかを常に考えている」と傾向を明かした。

 企業側にそういう土壌が常にあれば、2016年も株主優待に期待できるだろう。

■番組内で紹介した「1月の権利確定」オススメ銘柄5社

【1】トーホー(8142)
 業務食品の大手企業。2015年8月に単元株数を1000株から100株に変更し、5株を1株に併合した。桐谷氏は1000株保有していたので200株となった。株主優待は100株以上でお買い物割引券(100円)25枚、200株以上ではお買い物割引券(100円)50枚とコーヒー製品などがもらえる。1杯のコーヒーで生活が始まる桐谷氏にとってはうれしい銘柄だ。

【2】東京楽天地(8842)
 桐谷氏が十数年前から保有している優待の一つ。1000株以上で東京楽天地直営劇場(東京・錦糸町)で映画を見ることができる招待券がもらえ、2000株以上で東宝系の劇場で映画を観ることができる招待券が加わる。「本家の東宝の優待は1000株なので300万円以上が必要だが、東京楽天地は株価が安いので、東宝よりは低コストで東宝の映画を観ることができる」と話してくれた。東京の錦糸町という場所は、別の優待で利用しているスポーツジムや水族館があり、2ヶ月に1度は訪れる場所という。

【3】コーセーアールイー(3246)
 福岡都市圏を中心にマンション分譲事業を展開し、現在は東京都、大分県、広島県に事業エリアを拡大している。8万円台で株主になれるが、1年以上継続して株主でないと優待がもらえない銘柄。優待は100株以上でクオカード1000円分。「長期保有しなければいけないので大変だが、総合利回りは4%以上あるし、NISAにも向いている」とした。

【4】タカショー(7590)
 ガーデングッズを扱う企業。桐谷氏が1年前に株主になった銘柄。100株でカレンダーと特別販売カタログがもらえる。200株以上ではガーデングッズが届く。「割安で配当が高いのでNISA向き」としている。

【5】稲葉製作所(3421)
 オフィス家具が物置を扱う大手企業。1月の優待は1000株以上で、1000円相当のオリジナル図書カードがもらえる。

『桐谷広人のNISAでマル得優待生活』(日経CNBC 水曜 20時30分〜20時45分)
元プロ棋士で株主優待投資家でもある桐谷氏が「おすすめ企業の株主優待」を紹介。NISA(少額投資非課税制度)の具体的な使い方や基礎知識、一歩進んだ活用術を解説する。

>>【ネット証券】桐谷氏もここを重視? 「手数料」満足度ランキング

>>桐谷氏が明かす“ヒット銘柄” 優待バブルは「2016年も続く!」

オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について

当サイトで公開されている情報(文字、写真、イラスト、画像データ等)及びこれらの配置・編集および構造などについての著作権は株式会社oricon MEに帰属しております。これらの情報を権利者の許可なく無断転載・複製などの二次利用を行うことは固く禁じております。