地下室が得意なハウスメーカーは?厳選5社の特徴を紹介
ただし、地下室を造るには専門的な知見と技術が必要なため、経験豊富なハウスメーカーでないと後悔することになりかねません。
そこで本記事では、地下室の特徴やメリット・デメリットとともに、地下室の設置を得意とするハウスメーカーをピックアップしてご紹介します。
目次
地下室とは?
床が地盤面下にある階で、床面から地盤面までの高さがその階の天井の高さの三分の一以上のものをいう。
※「建築基準法施行令第一条第二号」より
地下室は原則として鉄筋コンクリート造(RC造)のため、一年を通じて温度が安定しており、酒類など温度管理が必要なものの収納場所として最適です。遮音性にも優れているため、楽器や歌の練習場所にしたり、ホームシアターにしたりといった使い方もできるでしょう。頑丈なので、災害用シェルターとしても使えます。
また、換気設備や防水設備があるといった条件を満たせば、地上と同じように居室として使用可能です。
ただし、どのような土地でも問題なく地下室が造れるわけではありません。地盤がゆるい地域や水害リスクが高い地域などは、地盤改良をしたり高度な排水設備を整えたりする必要があり、土地の状態によっては地下室を造れないこともあります。
地下室を造っても問題ない土地かどうか、あらかじめ確認した上で計画を立てるようにしてください。
地下室の種類
全地下タイプ
ただし、通風孔や採光窓を造れないので、居室として使うことはできません。また、湿気がたまりやすい性質上、収納として使用する場合は湿気で痛む可能性があるものは避けたほうが無難です。
半地下タイプ
全地下タイプに比べて土を掘る量が少ないため、費用を抑えて地下室を造りたい場合にもおすすめです。
地下室を居室として利用するための条件
地下室を居住空間として利用するには、下記4つの条件を満たす必要があります。
・通風や採光に必要なドライエリアが設けられている
・換気設備がある
・温度を調節できる
・防水措置が講じられている
なお、ドライエリアは低く掘り下げている分、雨水が溜まりやすいことに注意が必要です。居住空間として快適に使うためには、排水設備を整え、災害リスクを抑えることが大切です。
地下室の設計が得意なハウスメーカー5選
住友林業
居住空間を想定していない場合は、日用品の収納やワインセラーなどとして活用できる地下収納にすることも可能です。
住友林業については、下記の記事をご覧ください。
住友林業 ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
ミサワホーム
ドライエリア付きの地下室を造ってリビングとして利用するなど、自由度の高い提案で住空間づくりをサポートしてくれます。
ミサワホームについては、下記の記事をご覧ください。
ミサワホーム ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
セキスイハイム
また、遮音・防音性能を高めた建築設計によって、室内からの音漏れを抑えられるので、楽器の演奏やシアタールーム、オーディオルームでの映画・音楽の鑑賞にも適した地下室が造れるでしょう。
セキスイハイムについては、下記の記事をご覧ください。
セキスイハイム ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
大和ハウス
木造とRC造の混構造を採用した住宅を提供しているので、傾斜地や高低差のある土地など、さまざまな環境下での地下室の提案が可能です。
大和ハウスについては、下記の記事をご覧ください。
大和ハウス ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
クレバリーホーム
また、狭小住宅で間口が狭い都心の家でも、余裕のある造りの地下シアタールームを設計・施工できるなど、制限のある中での建築にも強みがあります。
クレバリーホームについては、下記の記事をご覧ください。
クレバリーホーム ハウスメーカー 注文住宅の評判・口コミ
地下室を造るメリット
防音性の高い部屋ができる
この性質を活かして、通常の居室では近隣トラブルに発展する可能性がある歌や楽器演奏、映画鑑賞といった大きな音を伴う趣味の部屋として活用するのに適しています。パーティースペースとして人を呼べるようにしたり、ダンススタジオやピアノ教室を開いたりする使い方も可能です。
敷地面積を有効に活用できる
容積率とは、敷地面積に対して建てられる延べ床面積(家のすべての床面積の合計)の割合のことです。例えば、100平米の敷地面積で容積率が100%の場合、建てられる延べ床面積は100平米です。
このとき、延べ床面積の3分の1までの大きさで地下室を造ると、容積率を計算する際の延べ床面積に、地下室の面積は含まないという「容積率の緩和」が適用されるのです。つまり、この例では、延べ床面積が150平米までなら問題ないため、50平米までの地下室が建設可能になるのです。
なお、容積率の緩和の適用を受けるためには、「地階であること」「地階の天井が地盤面から1m以内であること」「住宅用として使われること」の3条件を満たす必要がある点に留意しておきましょう。
耐震性のある空間を作ることができる
地震の多い地域や、将来的に大きな地震が予測されている地域などでは、万が一の災害リスクに備える災害用シェルターとして地下室を導入するのもおすすめです。
地下室を造るデメリット
建築費用が高くなる
地盤の状況や地下室の仕様にもよりますが、1,000万円以上の費用がかかることも珍しくありません。また、鉄筋コンクリート造りの住宅は、木造建築に比べて固定資産税や都市計画税といった税金も高くなるため、安易に決断すると膨大な金額になることもあります。
容積率の緩和を受けて1部屋増やせるのは大きなメリットですが、特に目的がないまま地下室を造るのは避けたほうがいいでしょう。
浸水の危険がある
半地下を含む地下室は被害を受ける可能性が高いため、排水設備や雨水の侵入を防ぐ対策が必須です。
湿気が発生しやすい
エアコンを設置して湿度をコントロールすることはもちろん、壁に断熱材を入れる、換気システムを整えるといった建築・設計段階からの対策も不可欠です。
地下室で失敗しないための家づくりのコツ
用途を明確にする
費用を無駄に費やすことがないよう、まずは地下室を設置する目的を定めてから必要な設備や性能を考えるようにしてください。
湿気・採光・浸水対策を検討する
湿気と浸水は快適性や安全性にも大きく影響する部分です。そのため、多少費用がかかっても、最初から換気や除湿のシステムを完備しておいたほうがいいでしょう。
また、薄暗くじめじめした地下室は、快適性が損なわれるため、いずれ使わなくなる可能性すらあります。ドライエリアを造って窓をつけたり、天窓を設けたりして、採光性にも配慮することがポイントです。
地盤の調査を行う
過去に川や池だった場所や地下水を多く含む土地などでは、特に危険性が高いため十分に調査を行い、必要な改良工事をすることが大切です。
なお、「建築基準法」(第38条、第93条)によって、家を建築する前には地盤調査の実施が法律で義務付けられています。そのため、ハウスメーカーや工務店などの建築業者に地下室の建築を依頼する場合には、地盤調査が行われるものと考えて良いのです。
実績のあるハウスメーカーに依頼する
地下室を造る際の費用相場
土地の場所や地盤の状態、地下室の広さなどによっても異なりますが、ワンフロア10坪程(約33.1平米)の住宅で地下室を造る場合、800万〜1,000万円程度は見積もっておきましょう。
地下室のある家を建てるなら、実績豊富なハウスメーカーに相談を
失敗しないためには、地下室づくりの実績が豊富なハウスメーカーを選んで依頼するようにしましょう。
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