2017年07月15日 09時50分

今さら聞けない「投資信託」って何?

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そもそも「投資信託」とは?

 「投資信託」という言葉を耳にするけれど、どんなものかよくわからない…という人もいるだろう。「投資だなんて、そんなにたくさんの余裕資金はない」、「“投資”と名前がついた時点で難しいと感じてしまう」という人もいるかもしれない。そこで今回は、超初心者という人へ向けて「投資信託」を、できるだけわかりやすくお伝えしよう。

■投資信託とは“中身の見える詰め合わせ”

 投資信託とは、簡単にいうと、「中身の見える詰め合わせ」のようなもの。「A社の株だけ」という単品ではなく、「A社の株とB社会の株と…」といろいろ詰め合わせて、個人向けに小口で売られているイメージだ。

 そんな詰め合わせには、さまざまなタイプがある。日本の主要な株だけが入っている「日本株式インデックスファンド」と呼ばれるものや、外国の主要な株だけが入っているもの「外国株式インデックスファンド)と呼ばれるもののほか、さまざまな国のものがミックスされているものもある「グローバルバランスファンド」などバラエティ豊か。ほかにも債券だけや、不動産だけで組み合わせたタイプもある。

 株を買う場合は、一般的に数万円〜数十万円の資金が必要だが、投資信託なら、1本1万円程度から買える。“積み立て”といって毎月定期的に買う方法を申し込めば、月々1000円や、最近ではなんと100円などと、小さな金額で買うこともできる。

■購入は1万円で、数十円分ずついろんなものを

 普通にA社とB社と…など、さまざまな株を個別に買おうと思ったら大きな資金が必要だが、株を詰め合わせた投資信託を1本1万円で買ったら、A社の株が数十円分、B社の株が数十円分…などと、少しずつたくさんの株を買うことができる。

 また、外国の株を買うのは、国によっては難しく感じるかもしれないが、投資信託なら詰め合わせがすでに用意されているので、簡単に買うことができるのだ。

 ただし、詰め合わせの手間がかかっているので、一般的には株を買うときよりも手数料は多くなる。特に、投資信託の場合は、買うときだけでなく「持っている間」にも手数料がかかる点は、株を単体で買う場合とは違うところだろう。持っている間の手数料は、0.1〜3%近くと、投資信託によって異なる。手数料は事前に確認することができる。

■様々なものを少しずつ買えば、リスクが下がる可能性も

 投資をする場合、もしA社の株に100万円投資をしていて、仮に価格が半分になったら、資産が50万円になってしまう。一つのものに集中して投資することは、2倍に増える可能性もあるが、リスクも大きくなる。

 その点、さまざまなものを詰め合わせている投資信託なら、いろいろ買っているので、リスクも分散されて小さくなる。例えば、A社株の価格が半分になっても、A社株の分だけが半分になるだけということだ。さらに、投資信託の積み立てを行い、買う時期を分散して高い時期にまとめて買えば、リスクを下げられる傾向もある。

 投資信託は、少額で少しずつ投資をしたい場合に向いている金融商品だといえるだろう。もちろん投資なので、元本割れや下落するリスクはあるが、月々100円や1000円からできるので、勉強がてら始められそうだ。

(ライター:西山美紀)
ファイナンシャルプランナー。2児の母。これまでに1万件以上のマネーデータを分析し、500人以上にマネーの取材を行うほか、女性の生き方などをテーマに取材・執筆・記事監修なども行っている。著書に『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)。公式サイト:http://www.nishiyAmAmiki.jp/

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