ペット保険で通院補償は必要?メリット・デメリットを解説

ペット保険で通院補償は必要?メリット・デメリットを解説

ペット保険を選ぶ際、通院補償をつけるべきか悩む人も多いのではないでしょうか。

ここでは、ペット保険の通院補償とはどのようなものかを解説するとともに、そのメリット・デメリットを解説します。ペット保険の加入を検討している人は、参考にしてください。

ペット保険の通院補償の役割とは?

ペット保険の通院補償とは、ペットの病気やケガで動物病院へ通院したときにかかる治療費を補償するものです入院や手術を伴わない通院での診療費(ケガや病気の処置、薬の処方など)が適用範囲となります

通院補償がついていると、日々の通院の自己負担額を軽減でき、通院日数を気にせず治療に専念することができます。そのため結果的に、ペットの健康維持につながるでしょう。

ペット保険のタイプ

ペット保険は、補償範囲によって、主に下記の3つのタイプに分類されます保険料は補償範囲が広いほど高額になる傾向にあります

フルカバー型

フルカバー型のペット保険とは、「通院・入院・手術」の3つをまとめて補償するペット保険です補償範囲が広いため、保険料は比較的高めに設定されています

補償対象となる治療費の何%が支払われるかを設定する補償割合(保険会社が負担する割合)は50〜70%が一般的ですが、商品によっては90〜100%に設定することも可能です。

通院特化型

通院特化型のペット保険とは、ペットが病気やケガで動物病院に通院する際の診療費のみを補償するペット保険です。ケガや病気の処置、薬の処方などが診療費にあたります。通院特化型のペット保険は、フルカバー型と比べて補償額の上限が高く、月々の保険料が抑えめになっていることがメリットです。ただし、通院特化型の場合は入院・手術の補償がないため、いざというときに高額な自己負担が発生することになるのがデメリットといえます。

入院・手術特化型

入院・手術特化型のペット保険とは、通院補償がなく、入院や手術の場合のみ補償されるタイプのペット保険です。補償範囲を入院と手術に限定することで、フルカバー型の保険に比べて保険料が抑えられます。また、手術での1回の支払限度額が、フルカバータイプのものと比べて大きいこともメリットです。

ただし、通院補償がないため、通院が必要な場合は全額自己負担となります。一般的に、入院・手術後はアフターケアのため数回通院しますが、これらにかかる診療費は補償されません。また、去勢手術や避妊手術などは、手術であっても補償されないため注意が必要です。

ペット保険に通院補償があるメリット

ペット保険に通院補償があるメリット

ペットは、いつ病気やケガをしてしまうのか予測できない上、年齢とともに病気やケガの発生率は高くなる傾向にあります。ペット保険に通院補償があると安心ですが、実際にどのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう

治療費の自己負担額が少なくなる

通院補償とは、通院時の診療費の一部を保険会社が補償する仕組みです。一般的な診療費の補償の割合は50%か70%のいずれかを選ぶようになっています。パーセントが高いほど補償額も高くなりますが、保険料も高くなる傾向にあります。通院補償があることで、ペットが不調のとき、通院の自己負担額を軽減することが可能です。

安心して治療を受けさせられる

ペットは人間と同様に、高齢になるほどケガや病気をしやすくなり、通院する日数が増えていくものです。継続した治療が必要になれば、毎回の治療費はそこまで高額ではないものの、後からまとめて計算すると数万円になっていることも想定されます。

そのようなときも、通院補償があれば安心して治療を継続することができます

ペットの健康維持に役立つ

通院補償があると、ペットの不調に気づいた際、治療費を心配することなくすみやかに動物病院を受診することができるようになります

また、こまめな通院は病気の早期発見・治療もできるため、ペットの健康維持につながります。

ペット保険の通院補償で注意したい点

ペット保険の通院補償にはメリットがある反面、注意したい点もあります主に保険料や利用日数の制限について見ていきましょう。

入院のみ、手術のみより保険料が高め

通院補償は、入院や手術単体の保険に比べると補償範囲が広がるため、その分保険料が高くなる傾向があります。それでも、最近では保険料が抑えられているタイプも出てきているので、各社比較するのがおすすめです。

利用日数や支払限度額が決められている

多くの場合、ペット保険の通院補償には、年間利用日数や支払限度額(保険会社が補償する金額の上限)が定められています

下記は、主なペット保険の通院補償の利用日数や支払限度額についてまとめたものです。加入前によく調べておきましょう。
■保険商品別・ペット保険の利用日数と支払限度額の例(通院補償付きプラン)

保険会社

保険商品

年間利用日数

支払限度額(1日あたり)

アニコム損害保険株式会社

どうぶつ健保ふぁみりぃ(50%補償プラン)

20日

1万円

ペットメディカルサポート株式会社

PS保険(全補償プラン共通)

20日

1万円

アイペット損害保険株式会社

うちの子(50%補償プラン)

22日

1万2,000円

株式会社FPC

フリーペットほけん(全補償プラン共通)

30日

1万2,500円

※2024年3月時点
※参照:
https://www.animal-sompo.com/family/content.php(アニコム損害保険株式会社)
https://faq.pshoken.co.jp/%E6%94%AF%E6%89%95%E9%99%90%E5%BA%A6%E6%97%A5%E6%95%B0%EF%BC%88%E5%9B%9E%E6%95%B0%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6-632a9553ec3389001d65584c(ペットメディカルサポート株式会社)
https://www.ipet-direct.com/uchinoko/compensation/(アイペット損害保険株式会社)
https://www.fpc-pet.co.jp/product/compensation(株式会社FPC)

通院補償ありのペット保険を選ぶ際のポイント

通院補償ありのペット保険を選ぶ際のポイント

通院補償のあるペット保険を選ぶ際には、どのようなことに気をつければよいのでしょうか支払限度額や利用日数と、ペットがかかりやすい病気が補償対象かどうかをしっかりチェックしましょう

利用日数と支払限度額の確認は必須

前述したように、ほとんどのペット保険には支払限度額や利用日数が決められています利用日数や支払限度額が多いと魅力的に見えますが、その分月々の保険料が高く設定されている場合もあるため注意が必要です。保険料とそのほかの条件とのバランスを見て、総合的に判断しましょう。

ペットのかかりやすい病気が補償されるか

一般的に、ペット保険では補償対象外となる病気を定めている場合もありますペットの種類によっては、かかりやすい病気があるため、その病気が対象内かどうか調べておく必要があります
アニコム損害保険株式会社が調査した「アニコム 家庭どうぶつ白書2023」には、ペットの種類別にかかりやすい疾患が紹介されていますので、参考にしてください。

ペットの健康維持・病気予防のためにも、ペット保険に通院補償をつけておこう

病気の治療はもちろん、予防的なケアや定期的な健康チェックなど、ペットの生涯にわたる健康管理の大部分を担っている通院治療。そのため、ペット保険を選ぶ際には、基本的に通院補償をつけることをおすすめします
単純に保険料を抑えたいという人は、通院特化型のプランを選択することもひとつの方法です保険料はもちろん、補償内容も含めて複合的に判断しましょう

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