うさぎを飼う費用はいくら?飼育に必要なものや注意点を解説

うさぎを飼う費用はいくら?飼育に必要なものや注意点を解説

ペットとして人気があるうさぎを飼うためには、ある程度の費用が必要です。

うさぎを飼いたい場合は、ペットショップなどでの購入費用、迎え入れるための初期費用、月ごとの飼育費用などを、きちんと把握しておきましょう。

本記事では、うさぎの寿命と飼育に必要な費用のほか、うさぎを飼うために必要なものと注意点について解説します。うさぎを飼いたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

mokuji目次

  1. うさぎの寿命と飼育に必要な費用
  2. うさぎを飼うために必要なもの
    1. うさぎの購入費用
    2. 迎え入れる際に必要なもの
    3. 月ごとに必要なもの
  3. うさぎを飼う際の注意点
    1. 抜け毛
    2. フンの片付け
    3. 不正咬合などの疾患
    4. 動物病院
    5. ペット保険
  4. うさぎを飼う費用を把握し、ペット保険にも加入しよう

うさぎの寿命と飼育に必要な費用

うさぎを飼う際には、うさぎの生態や寿命に加え、飼育に必要な費用はいくらなのかを知っておくことが大切です。

うさぎは生活時間が人間に近く、鳴き声や体臭がほとんどありません。また、見た目が愛らしいこともあって、ペットとして人気があります。

うさぎの寿命は種類や生育環境によって異なりますが、一般家庭で飼育されるうさぎなら5〜15年程度、平均値は7〜8年です。なお、近年はペットフードの品質や飼育環境、医療技術の向上などにより、うさぎの寿命は長くなっているといわれています。

うさぎの飼育に必要な費用は、種類や健康状態、寿命の長さによって異なりますが、アニコム損害保険株式会社の「2022最新版 ペットにかける年間支出調査」(2023年)によると、うさぎの飼育にかかる年間の費用は約14万円です。うさぎが10年生きた場合、生涯にかかる飼育費用は約140万円となります。

うさぎを飼うために必要なもの

うさぎを飼うために必要なもの

うさぎを飼育するには、具体的にどのようなものが必要なのでしょうか。うさぎを飼うのに必要なものは、主に下記のとおりです。

うさぎの購入費用

うさぎの購入費用は、種類によって異なります

日本で最も購入しやすいうさぎは、日本に昔から生息している雑種の「ミニウサギ」で、1万円以下から購入できます。

日本でも飼育数が多い「ネザーランドドワーフ」の場合、価格は4万〜10万円と幅広く、5万円前後で購入できるケースがよく見られます。

垂れた耳が特徴の「ホーランドロップ」も価格帯は5万〜11万円と広く、多く見られる価格は6万円前後です。価格は店舗によっても異なるため、購入する際に確認してください。

なお、店舗での購入以外に、個人間譲渡などによりうさぎを迎え入れるケースがあります。この場合、うさぎそのものの費用は発生しませんが、避妊手術をした場合には費用を一部負担することがあるほか、譲渡までに与えていたエサ代を負担するケースもあります。

迎え入れる際に必要なもの

うさぎを迎え入れる際には、飼育環境を整えなくてはなりません。最初に必要となるものは、主に下記のとおりです。価格は商品ごとで異なりますが、全体で2万〜3万円程度かかるでしょう。
・ケージ
ケージは、うさぎにとっての最初の縄張りとなります。材質やデザインは商品ごとにさまざまですが、うさぎがゆっくりとくつろげる、ゆとりのあるサイズのものを選びましょう。

・うさぎ用トイレ
うさぎを飼う際には、うさぎ用のトイレが不可欠です。形状は、省スペースタイプの三角形や四角形のものがあり、初めて飼う場合はリーズナブルなプラスチック製がおすすめ。

うさぎに場所を覚えさせるため、トイレはいつも同じところに置いておく必要があります。なお、トイレは毎日掃除するようにしてください。

・食器
食器は、ラビットフード(うさぎ用の補助食)、野菜、牧草といったうさぎの食べ物を入れるために必要です。

食事の際にひっくり返してしまうことがないよう、食器は固定式のものにするのがおすすめです。

・給水器
うさぎ用の給水器はケージに取り付け、チューブの先端をうさぎがなめると水が出る仕組みになっています。水は食器に入れて与えることもできますが、給水器のほうが衛生的です。

給水機と食器がいっしょになったハイブリットタイプもあります。いずれにしても給水器の水は、毎日交換しましょう。

・爪切り
うさぎは1〜2ヵ月に1回爪切りをしなくてはなりません。動物病院などでもできますが、一定の費用がかかるため、飼育費用を抑えたい場合は自宅で行うといいでしょう。

また、爪切りは、使いやすさや安全面を考慮して、専用の爪切りを用意することをおすすめします。

・キャリー
キャリーは、うさぎを連れて散歩に行く際に必要になります。うさぎが窮屈さを感じないよう、サイズに余裕のあるものを選びましょう。
うさぎを迎える際、主に必要となるものは以上ですが、うさぎを初めて飼育する人向けに、必要最低限のものをセットにした「スターターセット」も販売されています。

価格は1万5,000〜2万5,000円程度で、初めての飼育でわからないことが多い方におすすめです。

月ごとに必要なもの

うさぎを飼育するためには、日常的にさまざまなものが必要となります。日常的に必要なものは、主に下記のとおりです。費用は商品によって異なるため一概にはいえませんが、全体で概ね月に1万円かかると見ておいてください。
・エサ・ラビットフード
草食動物であるうさぎのエサは、主に牧草や野菜、果物です。そのほか、栄養バランスを保つため、ラビットフードという固形の栄養補助食も与えるといいでしょう。

・かじり木
かじり木は、うさぎがかじるための木材で、板状のものや棒状のものがあります。うさぎは本能的にかじることが好きな動物で、かじり木がケージの中に常備してあると、いつでもかじることが可能です。

かじり木は、うさぎが日々かじることによって傷んでいくため、適度に買い替える必要があります。

・トイレ砂・トイレシート
トイレ砂とトイレシートは、うさぎが排泄をするために必要です。いずれもケージの中のトイレなどに敷いて使い、おしっこやフンのにおいを軽減します。こまめに交換をして、清潔な環境を維持してください。

・健康診断・治療
健康診断・治療は、うさぎの健康を保つために不可欠です。健康診断は年1回程度で問題ありませんが、病気やケガをした場合には、都度動物病院で治療する必要があります。

うさぎに限らず、ペットの治療費は高額になることがあるため、出費を抑えるにはペット保険への加入がおすすめです。

うさぎを飼う際の注意点

うさぎを飼う際には、注意したいことがいくつかあります。それぞれ詳しく解説しますので、うさぎを飼うことを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

抜け毛

うさぎは、春から夏、秋から冬にかけて体毛が生え変わり、抜け毛が多くなります。抜け毛が多くなる期間は1〜2週間程度で、この期間はこまめに掃除をしなくてはなりません。

また、抜け毛が多い期間は体調を崩しやすくなるため、健康状態を気にかけてください。

フンの片付け

フンの片付けも、うさぎを飼う際には注意しなくてはなりません。うさぎはおしっこよりもフンをする回数が多いため、片付けの頻度も高くなります。

また、うさぎは基本的に決まった場所で排泄しますが、トイレの場所を覚えるまでは部屋の中でフンをしてしまうことがあります。迎え入れた後は、なるべく早くトイレの場所を覚えさせてください

不正咬合などの疾患

うさぎを飼う際には、不正咬合などの疾患に注意する必要があります。不正咬合は、伸びた歯がうまく摩耗せず、伸びすぎてしまうことで噛み合わせが悪くなる、うさぎの代表的な疾患です。

不正咬合になると食事がうまくできなくなり、食欲不振などによって体調悪化につながってしまいます。噛み合わせの状態を日頃からよく確認して、気になる場合は動物病院で診てもらいましょう。

うさぎは、不正咬合以外にも下記の疾患にかかりやすいといわれています。飼育する際には十分に注意してください。

うさぎがかかりやすい主な疾患
毛球症:毛づくりをした際に飲み込んだ体毛などが胃の中に溜まり、胃腸の働きが悪化する
骨折:高い所から飛んだりした際に骨を折る
耳ダニ症:ダニが耳の内部に寄生し、茶褐色の耳垢ができる

動物病院

動物病院は、うさぎの健康を維持するために欠かせません。しかし、うさぎを診てくれる動物病院は、犬や猫の病院に比べて少ないのが現状です。

うさぎを飼い始めたものの、診てもらえる動物病院が近くにないと、病気やケガをした際に適切な治療が受けられません。うさぎの診察と治療ができる病院は、飼う前に探しておいてください

ペット保険

うさぎを飼う際には、うさぎの病気やケガの治療費などを補償できるペット保険に加入しておきましょう。

飼育環境や医療技術の向上したことにより、ペットとしてのうさぎの寿命は長くなっています。

うさぎに限らず、動物は高齢になるほど病気やケガのリスクが上がり、治療費が高くなることも少なくありません。うさぎを迎え入れたときか、できるだけ早い時期にペット保険に加入しておくと安心です。

うさぎを飼う費用を把握し、ペット保険にも加入しよう

ペットのうさぎは5〜15年程生きるといわれており、生涯でかかる飼育費用は、10年生きた場合なら140万円程度です。うさぎを迎え入れる際の購入費用、飼育環境を整えるための初期費用、エサやトイレ砂などの日常的な費用も必要です。

うさぎは、高齢になるほど病気やケガをすることが多くなります。いざというときのために、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。

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