猫の体温の平均は何度?測り方と高い・低い時の対処法を解説
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本記事では、猫の平均的な体温や、自宅での体温測定方法を紹介し、特に注意が必要な高熱や低体温についても解説します。また、体温が異常に高い・低い場合の原因と対処法もまとめていますので、愛猫の健康管理に役立ててください。
監修者 まさの森・動物病院 院長 安田賢
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日本獣医生命科学大学卒業。
幼少期より動物に興味を持ち、さまざまな動物の飼育経験を持つ。
2012年11月、石川県金沢市にまさの森・動物病院を開業。
・獣医がん学会
・日本エキゾチックペット学会
・鳥類臨床研究会(鳥類臨床研究会認定医)
・爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会
まさの森・動物病院
目次
猫の体温(平熱)は何度?人間との違いを解説
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ただし、猫の体温には個体差があり、年齢や運動量、興奮状態、時間帯などによっても変動します。日頃から同じ時間帯・同じ方法で測っておくと、愛猫の平熱を把握しやすくなります。
子猫・成猫・シニア猫の平熱の違い
生後間もない子猫は、体が小さく、体温調節機能も未熟なため、周囲の温度の影響を受けやすい時期です。自力で体温を保つ力が十分ではないため、特に寒さや暑さに注意する必要があります。体温調節機能は成長とともに発達し、生後7週齢ごろから徐々に自力で体温調節しやすくなるとされています。
成猫の平熱は、おおむね38〜39度前後です。個体差はあるものの、日頃から安静時の体温を測っておくことで、その猫にとっての平熱を把握しやすくなります。
一方、シニア猫は運動量や筋肉量、基礎代謝の低下により、若い頃より体温がやや低めになることがあります。
ただし、以前の平熱より1℃以上低い状態が続く場合や、ぐったりしている、食欲がない、体が冷たいなどの様子がある場合は、病気が隠れている可能性もあります。気になる変化があるときは、早めに獣医師へ相談しましょう。
1日の中での体温変動と測るべきタイミング
猫の平熱を正確に把握するには、毎回できるだけ同じ時間帯・同じ方法で測ることが大切です。
猫の体温測定が健康管理に重要な理由
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猫と毎日一緒に過ごしていても、全身が毛で覆われているため、体の熱さや冷たさの変化に気づきにくいことがあります。食欲や元気の有無だけでは体調不良なのか判断が難しい場合もあるため、定期的に体温を測り、猫の平熱を把握しておくことが大切です。
普段の健康管理としては、2週間〜1ヶ月に1回程度を目安に体温を測っておくとよいでしょう。日頃から平熱を知っておくことで、発熱や低体温などの異変に気づきやすくなります。
自宅における猫の体温の測り方
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それぞれで測りやすさや正確性が異なり、家庭ではおすすめしない方法もあります。いずれにしても猫の性格や体調、飼い主の慣れに合わせて選ぶことが大切です。
お尻から測る方法
そのため、一般のご家庭で行うのは推奨しません。
検温は動物病院で獣医師や愛玩動物看護師に任せるか、次にご紹介する「耳から測る方法」「脇から測る方法(非接触式を含む)」を、あくまで目安として使うにとどめましょう。
一般の飼い主様が自宅で猫の直腸検温を行うことは、極めて危険です。猫は非常に体が柔軟で、嫌がった瞬間に激しく身をよじります。その際、体温計で直腸を突き破って(直腸穿孔)腹膜炎を起こしたり、大出血をさせたりする医療事故のリスクが非常に高いです。
実際にやっていただくとわかるのですが、相当嫌がりますし、簡単には入りませんので、無理やり押し込んでしまいたくなりがちです。これは絶対にNGです。
耳から測る方法
ただし、耳で測る体温は、直腸温と比べて誤差が出る場合があります。普段の体温の推移を確認する目的であれば活用できますが、発熱や低体温が疑われる場合は、耳で測った数値だけで判断しないことが大切です。
いつもと違う様子がある場合は、動物病院に相談し、必要に応じて正確な体温測定や診察を受けましょう。
脇から測る方法
猫を伏せの状態にし、脇の下に体温計を滑り込ませて測定します。猫がくつろいでいるときに、なでながら測ると比較的スムーズに進めやすくなります。
ただし、脇で測る体温は、直腸温より0.5〜1℃ほど低く出る傾向があります。そのため、直腸温と同じ基準で判断しないよう注意が必要です。
体温計の選び方:動物用と人間用の違い
動物用体温計は、先端が柔らかく曲がりやすい設計になっているものが多く、直腸を傷つけにくいよう配慮されています。また、先端がやわらかいものは脇から測る場合も姿勢の維持が難しい猫にとっては便利です。
ほかにも、耳専用の「耳式体温計」や非接触体温計、首輪型デバイスなどもあります。それぞれ特徴を比較して選ぶとよいでしょう。
体温異常のサインを見逃さない!発熱・低体温の見分け方
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一方、低体温が疑われる場合は、耳や肉球、お腹が冷たい、元気がない、震えている、呼吸や心拍が遅い、嘔吐や下痢があるなどの様子が見られることがあります。
特に注意が必要な猫の体温
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特に注意したいのは、40℃以上の高熱と、37.2℃以下の低体温です。いずれも猫の命にかかわる可能性があるため、様子を見続けず、早めに獣医師へ相談しましょう。
体温が平熱と大きく異なる場合は、受診時に「いつ頃から変化があるか」、「どのような症状があるか」、「測った体温が何度だったか」を伝えられるようにしておくと、診察の参考になります。
40℃以上の高熱
一方で、感染症や炎症による発熱では、パンティングが見られないこともあります。元気がない、食欲がない、ぐったりしている、呼吸が速いなどの症状がある場合は、体温の数値だけで判断せず、動物病院へ相談しましょう。
涼しい場所へ移動させ、扇風機やうちわで風を送る、水で濡らしたタオルで体を包む、首元にタオルを巻いて冷やすなどの方法で体温を下げながら、速やかに動物病院を受診してください。
37.2℃以下の低体温
特にぐったりしている、反応が弱い、呼吸が浅い、体が冷たいといった様子がある場合は、危険な状態の可能性があります。
猫の体温が高い場合の原因と対処法
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発熱は、体が異常を知らせるサインのひとつです。体を守るための反応として熱が出ることもありますが、原因によっては急速に状態が悪化することもあります。
特に40℃以上の高熱がある場合や、元気がない、食欲がない、呼吸が荒い、ぐったりしているなどの症状を伴う場合は、早めに動物病院を受診しましょう。
猫の体温が高くなる主な原因
| 猫の発熱の原因として多いもののひとつが感染症です。猫白血病ウイルス感染症、猫免疫不全ウイルス感染症、肺炎、気管支炎、膀胱炎などが関係する場合があります。 |
| 猫では多くありませんが、免疫の異常によって発熱が起こることがあります。免疫介在性溶血性貧血や天疱瘡などでは、免疫システムが自分の体の細胞や組織を攻撃し、炎症や発熱につながる場合があります。 |
熱中症 | 高温多湿の環境で長時間過ごすと、体温が上昇して熱中症になることがあります。猫は人間のように全身から汗をかいて体温を下げることができないため、暑さに十分注意が必要です。 |
猫の体温が高い時の対処法と動物病院受診のタイミング
一方、感染症や炎症などによる発熱では、体を冷やすとかえって体に負担をかけ、逆効果になることがあります。原因がはっきりしないときは自己判断で冷やさず、動物病院へ相談してください。
水で濡らしたタオルで体を包み、扇風機やうちわで風を送る方法もあります。ただし、急激に冷やしすぎると体に負担がかかることがあるため、体温を確認しながら少しずつ下げることが大切です。
猫の体温が低い場合の原因と対処法
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体温が低い原因は、寒さだけとは限りません。病気や体力の低下、ショック状態などが関係している場合もあります。特に、体が冷たい、ぐったりしている、反応が鈍い、呼吸が弱いといった様子がある場合は、早急な対応が必要です。
猫の体温が低くなる主な原因
【低体温症】
寒い環境に長時間いることで、低体温症を起こすことがあります。特に子猫やシニア猫は体温調節機能が十分でなかったり、衰えていたりするため、室温の影響を受けやすい傾向があります。
冬場だけでなく、雨に濡れたあとや、冷房が効きすぎた室内でも体温が下がることがあります。体が濡れている場合は、早めに水分を拭き取り、暖かい場所で休ませましょう。
【腎臓病】
腎臓病そのものが、すぐに体温を下げるわけではありません。
慢性腎臓病の末期(尿毒症)や重度の脱水などにより、自力で血圧や代謝を維持できなくなると、体がショック状態に陥り、体温が急激に低下します。これは「病気の一症状」というよりも、「命の危機が迫っているサイン」です。
食欲の低下、嘔吐、元気消失、体重減少、水をよく飲むなどの症状が見られる場合は、腎臓病が関係している可能性もあります。
【心臓病】
肥大型心筋症などの重い心臓病では、心臓内にできた血栓が全身の血管に詰まる「動脈血栓塞栓症」を起こすことがあり、その結果として体温が急激に下がることがあります。これは心臓病の一症状というよりも、命に関わる超緊急事態のサインです。
特に、両方の後ろ足の先が冷たくなったり、後ろ足を引きずるように動かしにくそうにしていたりする場合は、動脈血栓塞栓症が強く疑われます(解剖学的な特徴から、ほとんどが両後ろ足に起こり、前足だけに起こることはまれです)。
猫の体温が低い時の対処法と動物病院受診のタイミング
体が濡れている場合は、乾いたタオルで水分をしっかり拭き取ってから温めましょう。暖房で室温を上げたり、タオルで包んだ湯たんぽを近くに置いたりして、徐々に体を温めます。
急激に温めると体に負担がかかる場合があるため、熱いお湯やドライヤーの熱風などで一気に温めることは避けてください。
猫の体温をしっかり把握し、もしもの時に備えよう
平熱は38〜39℃と人間より高めで個体差もあるため、日頃の平熱を把握しておくことが大切です。体温が40℃以上の高熱や37.2℃以下の低体温の場合は、命に関わる危険な状態となる可能性があり、迅速な対応が必要です。
発熱や低体温はさまざまな病気が原因で起こることがあり、治療には高額な費用がかかる場合もあります。突然の出費に備えて、ペット保険への加入を検討することをおすすめします。
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