犬の体温の測り方|平熱や犬の体温が高い・低い場合の原因を解説

犬の体温の測り方|平熱や犬の体温が高い・低い場合の原因を解説

愛犬の健康状態を知るうえで、体温は非常に重要な指標の一つです。

犬の体温は人間よりも高めで、年齢や犬種によっても異なります。また、体温異常は様々な病気のサインとなることがあり、早期発見・早期治療のためにも、正しい体温測定の方法や注意点を知っておくことが大切です。

この記事では、犬の正常な体温から測定方法体温異常時の症状対処法まで、愛犬の体温管理に必要な情報を分かりやすく解説していきます。日頃の健康管理にお役立てください。
まさの森・動物病院 院長 安田賢

監修者 まさの森・動物病院 院長 安田賢

日本獣医生命科学大学卒業。
幼少期より動物に興味を持ち、さまざまな動物の飼育経験を持つ。
2012年11月、石川県金沢市にまさの森・動物病院を開業。

※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。

mokuji目次

  1. 犬の正常な体温
    1. 成犬の平熱
    2. 子犬の平熱
    3. 老犬の平熱
  2. 正確な犬の体温の測り方
    1. 必要な道具と準備
    2. 直腸温測定
    3. 耳式体温計
    4. その他の測定部位と精度
  3. 犬の体温を測る際の注意点
    1. なるべく2人以上で行うようにする
    2. 犬が嫌がるときは無理に測らない
  4. 犬の体温異常があるときのサイン
  5. 犬の体温が高いときの原因
    1. 体温が上がりやすい時間帯・状況
    2. 体温が高いときに考えられる病気
  6. 犬の体温が低いときの原因
    1. 体温が下がりやすい時間帯・状況
    2. 体温が低いときに考えられる病気
  7. 犬種別の体温の特徴と注意点
    1. 大型犬
    2. 短頭種
    3. 室内犬
    4. 肥満の犬
    5. 寒さに強い犬種
    6. 老犬・持病のある犬
  8. 犬の体温異常で動物病院へ行くべきタイミング
    1. 40℃以上の高熱の場合
    2. 発熱が続いている場合
    3. H3.体温が37℃以下の低体温の場合
    4. 別の症状を併発している場合
  9. 愛犬の「万が一」に備えてペット保険に加入しよう

犬の正常な体温

犬の正常な体温

飼い主を癒してくれる愛犬の温かい体温。実は犬の正常な体温は人間より高めで、約37.5〜39℃の範囲内とされています。

体温には個体差があり、時間帯によっても変動するため、愛犬の平熱を把握しておくことは健康管理の重要なポイントになります。

成犬の平熱

成犬の健康な体温は平均して37.5〜39℃の範囲内です。

この体温は犬種によって傾向が異なり、小型犬は比較的高め大型犬は低めになる特徴があります。また、被毛の状態も体温に影響を与え、換毛期のあるダブルコートの犬や長毛種の犬は体温が高めになりやすい傾向があります。

また、普段から運動量の多い犬は、代謝が活発なため体温が高めになることがあります。散歩や運動の直後は一時的に体温が上昇しますが、これは健康な成犬であれば特に心配する必要はありません。

ただし、犬種や個体によって平熱は異なるため、普段から愛犬の平熱を把握しておくことで、体調の変化に早く気付くことができます。

子犬の平熱

子犬は成長が著しく、新陳代謝が活発な時期のため、成犬よりも体温が高めになります。活発に動き回り、食欲も旺盛な子犬の場合、38℃以上の体温でも問題ありません。これは、子犬の活発な代謝活動によるものです。

しかし、体温が39.5℃を超えて、元気がなくぐったりと休んでいる様子が見られる場合は、すぐに獣医師の診察を受けることが重要です。

子犬は体温調節機能が未熟なため、環境の変化や体調不良の影響を受けやすく、急激な体調の悪化につながる可能性があります。そのため、子犬の体温管理は特に注意深く行う必要があります。

老犬の平熱

高齢犬は加齢に伴い、運動量や食事量が減少することで新陳代謝も低下するため、成犬と比較して体温がやや低めになります。

この体温低下は老犬の自然な生理的変化の一つですが、過度な体温低下には注意が必要です。

特に体温が37℃以下の場合は危険信号です。このような低体温状態が続くと、意識がもうろうとしたり、体が震えたりする症状が現れることがあります。こうした症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。

老犬は体温調節機能が衰えているため、環境温度の変化にも敏感です。快適な室温管理定期的な体温チェックを心がけましょう。

正確な犬の体温の測り方

正確な犬の体温の測り方

愛犬の体温測定は、健康管理の重要な指標となります。

体温は体調の変化を早期に発見できる重要なバロメーターであり、定期的な測定習慣をつけることで、異常の早期発見につながります。

測定の際は、食後や運動後、寒い屋外から帰宅直後を避け、犬がリラックスした状態で行うことが大切です。また、1日の中でも体温は変動するため、平熱を把握する際は同じ時間帯に測るようにしましょう。

それでは、体温測定に必要な準備から具体的な測定方法まで、順を追って説明していきます。

必要な道具と準備

体温測定には、ペット専用の体温計を用意することが望ましいです。

ペット用の体温計は先端がやわらかい素材でできており、肛門や腸を傷つけにくい設計になっています。接触型の体温計のほかに、皮膚に近づけて熱を検出する非接触型もあります。
衛生面への配慮も重要です。使い捨ての体温計カバーは必須アイテムで、薄くやわらかい素材でできたものを選びましょう。また、スムーズな挿入のために、ワセリンなども用意します。これらの潤滑剤を体温計カバーに塗ることで、より安全に測定することができます。

直腸温測定

直腸での体温測定は、まず犬を落ち着かせることから始めます。

犬が動き回ったり興奮したりしている状態では、肛門や直腸を傷つける危険があるため、フセをさせたり背中をなでたりして、リラックスした状態に導きます。

落ち着いたら、静かに体を保定し、しっぽを優しく持ち上げます。体温計は水平に保ちながら、肛門から2cmほどのところまで慎重に差し込みます。水平を保つことは重要で、これを怠ると直腸の壁に先端が当たってケガをさせる可能性があります。

犬を不安にさせないよう、優しく声をかけながら測定を行いましょう。

耳式体温計

非接触型の体温計は、直腸での測定が難しい場合の代替手段として有効です。

耳の内側には毛が少なく、体温を測りやすい部位です。ペット用でも人用でも使用可能で、体温計のセンサー部分を耳の内側に向けて測定します。

測定は1秒程度と短時間で済み、犬へのストレスも最小限に抑えられるのが特徴です。ただし、直腸温と比べると約1℃ほど低い値が出る傾向にあるため、この差を考慮に入れて判断する必要があります。

その他の測定部位と精度

直腸での測定が困難な場合は、人がわきの下で体温を測るように、犬の太ももの付け根に体温計を挟んで測定することもできます。

この方法も直腸温より約1℃低い値となりますが、毎回同じ場所で継続して測ることで、愛犬の平熱や体調の変化を知ることができます。

体温計を使用せず、耳やわきの下、お腹を触って体温の変化を確認する方法もあります。ただし、これは体調不良が疑われる際の目安として活用し、正確な体温測定が必要な場合は、動物病院で測定することをお勧めします。

犬の体温を測る際の注意点

犬の体温を測る際の注意点

愛犬の体温測定は健康管理の大切な要素ですが、安全で正確な測定のためには、以下の点に注意を払いながら測定しましょう。

●なるべく2人以上で行うようにする
●犬が嫌がるときは無理に測らない

なるべく2人以上で行うようにする

体温測定時の安全性を確保するため、犬の体温は2人以上で測ることが推奨されます。

1人は犬の頭をしっかりと保持しながら、胴体の動きを落ち着かせる役割を担います。もう1人が尻尾を軽く掴んで持ち上げ、実際の体温測定を行います。

突然の動きによる事故を防ぐため、過度な力で押さえつけることは避け、犬を安心させながら測定を進めることが大切です。おもちゃを使って気を紛らわせるのも効果的な方法の一つです。

また、犬の様子を観察しながら、ストレスのサインが見られた場合はすぐに中止できる体制を整えておくことも重要です。
このように複数人で対応することで、より安全で確実な体温測定が可能になります。

犬が嫌がるときは無理に測らない

体温計を怖がったり、測定を嫌がったりして暴れる犬の場合、無理に体温を測ることは避けるべきです。特に直腸での測定時に暴れると、体温計で腸内を傷つけてしまう危険性が高まります。

そのような場合の代替方法として、太ももの内側や耳で測定する方法があります。太ももの内側での測定は、人がわきの下で体温を測るのと同じように体温計を挟んで行います。

また、非接触型の体温計を使用すれば、耳の内側に向けて測定することも可能です。これらの方法では直腸温と比べて約1℃低い値が出る傾向にありますが、毎回同じ場所で継続的に測ることで、愛犬の体調変化を把握することができます。
ただし、体調不良が疑われるなど、正確な体温測定が必要な場合は、動物病院で測定することをお勧めします。

犬の体温異常があるときのサイン

犬の体温異常があるときのサイン

犬は体調の変化を言葉で伝えることができないため、飼い主が体の変化や行動のサインを見逃さないことが重要になります。

体温異常があるときには、以下のような特徴的な症状が現れます。

体温が高いときのサイン

体温が低いときのサイン

・息遣いが荒くなり、呼吸が速くなる
・普段より元気がなくなる
・いつもは好む散歩を嫌がる
・よろよろと歩く
・心拍数が増加する

・体が震えている
・元気がなくなる
・呼吸が浅くなる
・食欲が落ちる
・歯ぐきが白くなる

これらの症状を複数確認した場合は、実際に体温を測るか、獣医師に相談しましょう。日頃から愛犬の様子をよく観察し、体に触れたり抱っこしたりするなどのコミュニケーションを取ることで、体温異常のサインにも早く気づくことができます。

犬の体温が高いときの原因

犬の体温が高いときの原因

愛犬の体温が高くなる原因には、時間帯や活動による自然な上昇から、病気によるものまでさまざまです。健康な体温上昇と病気による発熱を見分けることは、適切な対処を行ううえで重要です。

ここでは、体温上昇の主な原因について解説します。

体温が上がりやすい時間帯・状況

犬の体温は1日の中でも変動があり、朝方が最も低く、夕方16時から18時頃にかけて最も高くなる傾向があります。こうした日内変動による体温差は約1℃程度になることもあります。

散歩や運動の直後体温は自然に上昇します。運動による体温上昇は健康な犬であれば心配ありませんが、運動直後の体温測定は避け、30分から1時間ほど安静にしてから測るようにしましょう。

また、暑い時期の散歩や、涼しい場所から暑い場所への移動後なども、体温が上がりやすい状況です。

体温が高いときに考えられる病気

犬の発熱の原因となる病気は多岐にわたります

中には早期発見・早期治療が重要なものもありますので、以下の疾患と症状の特徴を把握しておきましょう。

疾患

症状の特徴・注意点

熱中症

・呼吸が速くなり、よだれが増える
・重症化すると嘔吐や下痢が見られ、意識消失や痙攣発作を起こすこともある
・命に関わる危険性がある

感染症

・細菌やウイルスへの感染で発熱
・子犬の犬ジステンパー、避妊手術していないメス犬の子宮蓄膿症など、年齢や性別によって特徴的な感染症がある

悪性腫瘍

・白血病やリンパ腫などで発熱することがある
・食欲低下や体重減少、元気がなくなるなどの症状も伴う
・発生部位により症状は異なる

炎症性疾患

・特発性多発性関節炎などで発熱
・急性膵炎や細菌性肺炎で発熱

免疫性疾患アレルギー症状

・免疫介在性溶血性貧血や全身性エリテマトーデスなどで発熱する

犬の体温が低いときの原因

犬の体温が低いときの原因

の体温が通常より低くなる低体温症は、場合によっては高熱よりも危険な状態になることがあります。

体温低下の原因には、自然な生理現象によるものから、重大な病気の可能性まであるため、正しい知識を持って対応することが大切です。

体温が下がりやすい時間帯・状況

一日の中で最も体温が低くなるのは朝方です。睡眠中は、生命活動を維持するために必要な最低限のエネルギーしか消費していないため、起床直後は体温が低くなりがちなのです。

防寒が十分ではない状態で寒い場所に長時間いると、体温を奪われ低体温になることがあります。寒さの厳しい環境下では、ダブルコートの犬種でも平熱を維持できなくなる可能性があります。

また、日頃の運動不足によって筋肉量が減少すると、体温を上げるためのエネルギー消費が少なくなり、体温が低下しやすくなります。運動量に見合った食事量を取れていない場合も、エネルギー不足により低体温になることがあります。

体温が低いときに考えられる病気

低体温を引き起こす病気の代表的なものとして、甲状腺機能低下症副腎機能低下症などの内分泌疾患があります。これらの疾患では、体温低下以外にもさまざまな症状が現れる可能性があります。

また、貧血やその原因となる慢性腎臓病などによっても体温が低くなることがあります。貧血が進行すると、歯ぐきの色が白くなる活動性が低下する、ふらつくといった症状が見られます。このような状態では、低酸素状態に陥る可能性もあるため、呼吸が荒くなることもあります。

低体温症が進行すると、体が震えたりする症状が現れます。特に体温が37℃以下になった場合は、自律神経の乱れ重大な病気が隠れている可能性があるため、すぐに動物病院を受診しましょう。

犬種別の体温の特徴と注意点

犬種別の体温の特徴と注意点

犬の体温管理において、犬種による特徴を理解することは非常に重要です。犬種や生活環境によって体温調節の仕方が異なるため、それぞれの特徴に応じた適切なケアが必要になります。

以下の犬種や状態の犬は、体温異常が起こりやすい特徴を持っています。

●大型犬
●短頭種
●室内犬
●肥満の犬
●寒さに強い犬種
●老犬・持病のある犬

それぞれの特徴と注意点について見ていきましょう。

大型犬

大型犬は体が大きく、体積に対する表面積の割合が小型犬より小さくなります。そのため、体内で発生した熱を外に逃がしにくい特徴があり、体温が上昇しやすくなります。熱中症のリスクも高まるため、暑い時期の散歩では特に注意が必要です。

体温上昇を防ぐため、こまめな水分補給と保冷剤などを使用した体の冷却が推奨されます。

短頭種

犬は人間と違い、汗をかいて体温を下げることができません。変わりに、パンティング呼吸という浅い呼吸を繰り返すことで体温を調節しています。

パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は、パンティング呼吸による体温調節機能が他の犬種と比べて劣っている傾向にあります。加えて口の面積も狭いため、呼吸による体温調節が苦手です。

このような解剖学的特徴から、熱中症になりやすく、一度発症すると重症化するリスクが高くなります。日頃から温度管理に気を配り暑い時期の運動は控えめにする必要があります。

室内犬

快適な環境で過ごすことの多い室内犬は、体温調節機能が外気に慣れていないことがあります。

外出時や環境の変化に弱く、長時間の外出だけでも体温異常を起こす可能性があります。特に寒さには弱い傾向にあるため、外出時には防寒対策をしっかりと行うことが重要です。

肥満の犬

過度な体重がある犬は、皮下脂肪が体内の熱を逃がしにくくするため、体温が上がりやすい傾向にあります。適切な体重管理と運動量の確保が、体温管理の観点からも重要になります。

寒さに強い犬種

寒冷地が原産の犬種は、被毛の密度が高く保温性に優れています。

しかし、この特徴は暑い季節には不利に働いてしまい、体内の熱がこもりやすくなります。特に夏場は熱中症のリスクが高まるため、運動量の調整涼しい環境の確保が必要です。

老犬・持病のある犬

シニア犬持病がある犬は、老化や病気により生理機能や呼吸器機能が低下している可能性があります。

そのため、体温調節がスムーズに行えないことが多く、環境の変化に敏感です。定期的な体温チェックと、急激な温度変化を避けた環境づくりが大切です。

体調の変化にも注意を払い、異常が見られた場合は早めに獣医師に相談しましょう。

犬の体温異常で動物病院へ行くべきタイミング

犬の体温異常で動物病院へ行くべきタイミング

愛犬の体調が気になるとき、どのタイミングで動物病院を受診すべきか迷うことは多いのではないでしょうか。体温異常は様子を見すぎると重症化する可能性があり、特に注意が必要です。

すぐに受診すべき状況について説明していきます。

40℃以上の高熱の場合

犬の体温が40℃を超えた場合は、すぐに動物病院を受診する必要があります。

41℃を超えると脳に障害が起こって意識がなくなり、42℃を超えた状態が続くと多臓器不全を起こして命に関わる危険性があるためです。

受診までの応急処置として、体を冷やすことが重要です。

首や脇、うち太もも部分には太い血管があるため、保冷剤や凍らせたペットボトルをタオルで包んだものを当てましょう。
また、動物病院に到着後すぐに治療を開始できるよう、事前に電話で状況を伝えておくことをお勧めします。

発熱が続いている場合

継続的な発熱は熱中症感染症など、早急な処置が必要な病気のサインである可能性があります。

特に熱中症の場合短時間のうちに命に関わる状態に陥ることがあります。

体温が39.5℃を超えて下がらない場合や、数時間以上発熱が続く場合は、動物病院で診察を受けましょう。
病院を受診するまでの間は、犬の様子を注意深く観察します。食欲の有無、活動量の変化、呼吸の状態など普段と異なる点があるようなら、記録しておくと診察時の参考になります。

H3.体温が37℃以下の低体温の場合

犬の体温が37℃を下回った場合も、すぐに動物病院を受診する必要があります。低体温が続くと、次第に心臓や呼吸機能に影響が出て、命に関わる危険性が高まります。

体温よりも冷たいものが体に接触していると体温が奪われてしまうため、受診までの応急処置としてバスタオルやブランケットで体を包み、保温することが重要です。

また、湯たんぽやカイロなどを体に当てると熱伝導で体を温めることができますが、体の表面を急に温めると血管が拡張して、血圧の急変からショック状態に陥ることもあるため、ゆっくりと温めてあげましょう。また、低温やけどにも注意が必要です。
低体温の場合も、事前に動物病院へ電話連絡をして、到着後すぐに処置が受けられるよう準備をお願いしましょう。

別の症状を併発している場合

体温異常に加えて、以下のような症状が見られる場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

激しい嘔吐や下痢、血便が見られる場合は、感染症や食中毒の可能性があります。

けいれん発作やぐったりとした様子意識がない場合は重篤な状態のサインです。

避妊手術をしていないメス犬の場合、発熱と共に陰部から膿のような分泌物が出ているときは、子宮蓄膿症の可能性があります。

また、歯ぐきが白く、全身がガタガタと震えている場合は、貧血による低体温症が疑われます。

呼吸が荒くなっている場合も、低酸素状態に陥っている可能性があるため、早急に受診する必要があります。

愛犬の「万が一」に備えてペット保険に加入しよう

愛犬の体温管理健康維持の重要な要素です。体温異常はさまざまな病気のサインとなり、早期発見・早期治療が大切ですが、予期せぬ体調不良や緊急の受診が必要になることもあります。犬の体温が40℃を超えるような緊急時には、すぐに動物病院での処置が必要となりますし、継続的な治療や入院が必要になるケースもあります。

動物病院での診療費は全額自己負担となり、入院や手術が必要な場合は高額になることもあります。こうした時に治療費の心配をすることなく最適な医療を受けられるよう、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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まさの森・動物病院 院長 安田賢

監修者 まさの森・動物病院 院長 安田賢

日本獣医生命科学大学卒業。
幼少期より動物に興味を持ち、さまざまな動物の飼育経験を持つ。
2012年11月、石川県金沢市にまさの森・動物病院を開業。
・獣医がん学会
・日本エキゾチックペット学会
・鳥類臨床研究会(鳥類臨床研究会認定医)
・爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会
 ●まさの森・動物病院(外部リンク)

※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。

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