保護猫を迎えるといくらかかる?初期費用と飼育費を解説
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また、保護猫を迎えるためには、譲渡料や初期グッズの購入費、動物病院の受診費用、毎月の飼育費なども必要です。では、保護猫を迎えるには、全体でいくらくらい準備しておけばよいのでしょうか。
本記事では、猫の里親になるための条件、保護猫を迎えるための費用について解説します。猫の里親になるまでの流れや、ペット保険の加入についてもご紹介しますので、これから里親になりたい人や保護猫を迎える準備をしている人は、ぜひ参考にしてください。
監修者まさの森・動物病院 院長 安田賢
日本獣医生命科学大学卒業。
幼少期より動物に興味を持ち、さまざまな動物の飼育経験を持つ。
2012年11月、石川県金沢市にまさの森・動物病院を開業。
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。
目次
保護猫とは動物愛護センターなどで保護されている猫
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保護猫が保護されるまでの経緯はさまざまです。迷子になった後に保護された猫や飼い主に捨てられた猫、飼い主の病気や高齢化、引っ越しなどによって飼えなくなった猫などがいます。生後間もない子猫から高齢の猫まで、年齢も幅広い点が特徴です。
また、負傷動物として収容された猫は7,394匹頭で、引取りと負傷動物の収容を合わせると約2万9,400匹頭の猫が自治体などに保護されています。
※環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
迎え入れる前に、費用や飼育環境、最後まで飼い続ける責任について確認しておきましょう。
猫の里親になるための条件は?
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保護猫は、過去に人との生活に慣れていた猫もいれば、屋外で暮らしていた猫、人に対して警戒心が強い猫もいます。そのため、里親になるには、猫の性格や健康状態を理解し、長く安心して暮らせる環境を整えることが求められます。
里親になるための条件は、保護元によって異なります。一般的には、下記のような条件が設けられています。
■家族全員が里親になることに同意している
■最後まで責任を持って飼うことができる
■猫を飼うことができる住居に住んでいる
■室内飼育できる環境がある
■必要に応じて不妊・去勢手術やワクチン接種などを行える
■脱走防止や健康管理に取り組める
改正動物愛護法が定める、猫を飼う人義務と責任
ペットショップやブリーダーなどの業者だけでなく、保護猫の里親を含む一般の飼い主にも、猫の健康や安全を守り、周囲に迷惑をかけないよう適切に飼う責任があります。保護猫を迎える前に、猫を飼う人に求められる主な義務と責任を確認しておきましょう。
@飼養保管基準の遵守義務 | 動物愛護管理法第7条では、動物の所有者や占有者は、環境大臣が定める「動物の飼養及び保管に関する基準」によるものとされています。猫の習性や健康状態に合わせて、適切な食事、住環境、衛生管理、脱走防止などを行うことが必要です。 |
A終生飼養の原則 | 飼い始めた猫は、生涯にわたって責任を持って飼うことが原則です。「世話が大変」「引っ越しをするから」などの理由で安易に飼育を放棄することは、動物愛護管理法の理念に反します。やむを得ず飼い続けることが難しくなった場合も、自治体や動物愛護団体に相談したり、譲渡先を探したりするなど、猫の生活を守るための最善の努力が求められます。 |
B繁殖制限措置の義務化 | 犬や猫がみだりに繁殖し、適正に飼い続けることが難しくなるおそれがある場合は、不妊・去勢手術などの繁殖防止措置を講じる必要があります。保護猫は譲渡前に不妊・去勢手術が済んでいることも多いため、引き取り前に保護元へ確認しておきましょう。 |
Cマイクロチップ装着の努力義務と変更登録義務 | 一般の飼い主によるマイクロチップの装着は努力義務ですが、マイクロチップが装着された猫を譲り受けた場合は、所有者情報を自分の情報に変更登録する必要があります。住所や電話番号など飼い主情報に変更があった場合は、30日以内に変更の届出を行いましょう。 |
D罰則の強化 | 動物の虐待や遺棄に対する罰則も強化されています。愛護動物をみだりに殺傷した場合は5年以下の拘禁刑または500万円以下の罰金、虐待や遺棄をした場合は1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金が科されることがあります。 |
※参考:環境省|改正動物愛護管理法の概要、動物の愛護及び管理に関する法律が改正されました〈一般飼い主編〉、家庭動物等の飼養及び保管に関する基準
保護猫を迎える際にかかる費用はいくら?
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費用は保護元や猫の健康状態、住んでいる地域、用意するグッズの種類によって異なりますが、目安としては、譲渡料が3万〜5万円程度、初期グッズが2万〜3万円程度です。さらに、初回の動物病院受診や交通費を含めると、迎え入れ時には7万〜10万円前後を見込んでおくと安心です。
譲渡料
譲渡料の有無や金額は保護元によって大きく異なるため、応募前には必ず確認しましょう。
迎え入れに必要な初期グッズの費用
初めて猫を飼う場合は、これらを一から買いそろえることになるため、2万〜3万円程度を目安に準備しておくとよいでしょう。キャットタワーや自動給水器などを追加で用意する場合は、さらに費用がかかります。
アイテム | 費用目安 |
ケージ | 10,000円〜 |
キャットフード(初回) | 2,000〜6,000円/月 |
猫用食器円 | 1,000〜3,000 |
猫用トイレ+猫砂 | 2,000〜5,000円 |
キャットタワー | 10,000〜30,000円 |
おもちゃ・爪とぎなど | 1,500〜5,000円 |
また、保護元から自宅まで猫を運ぶための交通費も必要です。保護元が遠方の場合は、電車代やガソリン代、高速道路料金などがかかります。譲渡元によっては、スタッフが自宅まで猫を連れてくる際の交通費を里親が負担するケースもあります。
迎え入れ後にかかる動物病院の費用
料金項目 | 目安金額 |
初診料 | 1,000〜3,000円 |
健康診断 | 8,000〜15,000円 |
ウイルス検査(猫エイズ・猫白血病) | 3,000〜6,000円 |
混合ワクチン接種(3種) | 4,000〜6,000円 |
ノミ・ダニ・寄生虫駆除 | 1,500〜5,000円 |
合計目安 | 20,000〜35,000円程度 |
保護猫を飼い続けるためにかかる月々の費用
アニコム損害保険株式会社の「家庭どうぶつ白書2025」によると、猫にかける年間支出のうち、2024年の「フード・おやつ」は6万1,283円、「日用品」は1万1,079円、「ワクチン・健康診断等の予防費」は1万3,977円、「ペット保険料」は2万9,791円でした。
※参考:アニコム損害保険株式会社「家庭どうぶつ白書2025」
これらを月割りにすると、月々の目安は下記のようになります。
料金項目 | 月々の目安 |
キャットフード・おやつ | 約5,100円 |
猫砂と日用品 | 約900円 |
動物病院(年1回の健康診断・ワクチンを月割) | 約1,200円 |
ペット保険料 | 約2,500円 |
猫の年齢が上がると、通院や検査の機会が増える可能性もあるため、毎月の費用に加えて、急な医療費に備える余裕も持っておくと安心です。
保護猫の里親になるまでの流れ
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1. 里親募集に応募
2. 譲渡元のスタッフと面談
なお、面談時には、提出が必要となる書類や写真があります。忘れずに準備しておきましょう。
■自宅など飼育する場所の写真
■ペットが飼育可能であることを証明する書類(集合住宅や賃貸住宅の場合)
■身分証明書
■家族構成や飼育環境を確認できる書類など
3. トライアルで飼育
トライアルとは、正式譲渡の前に、実際に保護猫と暮らしてみる期間のことです。期間は保護元によって異なりますが、数週間から1ヵ月程度設けられることが多いです。
4. 正式に譲渡
保護猫を迎えたらペット保険への加入がおすすめ
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また、保護猫は保護される前の生活環境がわからないこともあります。見た目には元気でも、後から病気がわかる場合や、年齢を重ねて通院治療が必要になる場合もあるでしょう。
ペット保険で受けられる補償は、保険会社やプラン、猫の年齢、健康状態によって異なります。通院・入院・手術の補償範囲、補償割合、支払限度額、免責金額、待機期間などを事前に確認しましょう。
ペット保険加入の際の告知義務
譲渡元から受け取った医療記録やワクチン証明書がある場合は、保険加入時にも確認できるよう保管しておくことが大切です。
里親になる際は、保護猫を迎えるためにいくら必要かを確認しておこう
ただし、保護猫を迎えるにあたっては、一定の費用がかかるため、いくら必要になるかを事前に確認しておくことが大切です。
なお、保護猫を迎えたら、ペット保険への加入をおすすめします。ペット保険に加入すれば、病気やケガなどの際に適切な補償を受けることができ、基本的に全額自己負担となる費用も軽減できるため安心できるでしょう。
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監修者まさの森・動物病院 院長 安田賢
日本獣医生命科学大学卒業。
幼少期より動物に興味を持ち、さまざまな動物の飼育経験を持つ。
2012年11月、石川県金沢市にまさの森・動物病院を開業。
・獣医がん学会
・日本エキゾチックペット学会
・鳥類臨床研究会(鳥類臨床研究会認定医)
・爬虫類・両生類の臨床と病理のための研究会
●まさの森・動物病院
※監修は医療情報についてのみであり、ペット保険への加入を推奨するものではありません。