ペットの手術費用が払えない!費用の目安や考えられる対処法を解説
そのため、ペットが病気やケガで手術が必要なとき、費用が思わぬ高額に上る可能性もあります。もしも手術費用が払えなければ、ペットの命に関わるかもしれません。
今回は、ペットの手術費用の目安や、高額で払えないときにどうすべきか、対処法を解説します。
目次
ペットの手術費用の目安
■犬と猫の手術に関する費用(中央値)
内容 | 費用 |
全身麻酔 | 1万1,250円 |
垂直耳道切除 | 3万5,000円 |
胃切除 | 6万2,500円 |
膀胱腫瘍切除 | 6万2,500円 |
腎臓摘出 | 6万2,500円 |
乳腺腫瘍部分切除 | 2万7,500円 |
肛門嚢切除 | 3万5,000円 |
薬剤の量などが変わるため、ペットのサイズや体重でも費用は変わります。手術の内容によって違いますが、実際に支払う手術に関連した費用は、小型犬や中型犬で20万円程度、大型犬で30万円程度、猫では20万円程度になることが多いようです。
ペットの平均寿命は年々延びており、医療に関する費用も増加傾向にあります。ペットに健康に長生きしてもらいたいと思ったら、医療費の備えも必要になってきます。
ペットの手術費用が払えないときはどうする?
ここでは、ペットの手術費用が払えない場合に考えられる対処法をご紹介します。
支払いを分割できないか確認する
元々、分割払いに対応している病院でない限り、対応してくれた場合は動物病院の好意ということになるでしょう。当然のことと思わず、次回また高額な診療費がかかったときに支払えるよう、備えておくことも大切です。
クレジットカードで支払う
2011年11月に公益社団法人日本獣医師会が発表した「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査」では、70.5%の動物病院がクレジットカードでの支払いに対応していると回答しています。現在は、より多くの動物病院がクレジットカード払いに対応していると考えられるでしょう。
クレジットカード会社によっては、一括払いを選択しても、後から分割払いやリボ払いに変更できます。
お金を借りる
身内とはいえ、借りる場合は使用の目的を説明して納得してもらい、いつ頃どのように返済するのかも話しておく必要があるでしょう。借用書も用意すると、安心してもらえるかもしれません。もちろん、期日に遅れないように返済することが必須です。
ペットローンを利用する
どの金融機関でも取り扱いがあるわけではなく、用途はペットの購入費用に限られるもの、ペット関連ならある程度幅広く使えるものの2種類に分けられます。
基本的にペットローンの担保や保証人は不要ですが、審査を受ける必要はあり、即日融資が受けられるとは限らないことに注意してください。また、事前に金利や返済方法なども確認しておきましょう。
カードローン(フリーローン)を利用する
カードローン(フリーローン)は、ペットローンと同様に担保や保証人が不要ですが、その分金利も高めになる傾向があるため、事前に確認しておきましょう。事前に返済計画を立てるとともに、必要以上は借りないなどの注意も必要です。
助成制度を利用する
助成制度の多くは犬と猫に限られ、自治体に犬や猫を登録していること、飼い主がその自治体に住民登録をしていることといった要件があります。
助成制度の有無や金額、申請の方法などは、居住している地域で確認してください。
ペットの手術費用を払えない事態にならないために
ここでは、飼い主がしておきたいことをご紹介します。
定期的に健康診断を受ける
費用はかかりますが、ペットの健康を守れるとともに、結果的には診療費を抑えることにもつながるでしょう。
ペットの健康を心掛ける
ペットの年齢や体調にあった適切なフードを与える、運動不足にさせない、毎日しっかりコミュニケーションをとるなど、飼い主ができることはたくさんあります。
ペットのための貯金をしておく
ほかの費用のための貯金とまとめておくと、うっかり使ってしまうこともありますから、ペットのためだけの貯金として独立させておくことをおすすめします。
ペット保険に加入しておく
また、ペット保険の加入には条件があり、どのペットでも加入できるとは限りません。特に、持病のあるペットや高齢のペットは加入できない場合があるため、若くて健康なうちに検討することをおすすめします。
詳細な加入条件については、ペット保険会社のWebサイトなどで確認してください。
ペットの手術費用を払えるように備えよう
費用が支払えずにペットに適切な治療を受けさせられない…ということがないよう、日頃から備えておきましょう。お金を貯めておくだけでなく、ペットの健康維持に注意したり、ペット保険の加入を検討したりすることも重要です。
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