犬の平均寿命は何歳?長生きするために大切なことも解説
人間に換算した場合の犬の年齢、犬の平均寿命は、体格などによって異なります。愛犬と長くいっしょに生きていくためには、寿命や老化のタイミングについて知っておくことが大切です。
本記事では、人間に換算した場合の犬の年齢や犬の平均寿命のほか、愛犬に長生きしてもらうために大切なことなどについて解説します。
目次
人間に換算した場合の犬の年齢
環境省が2018年に発行した「飼い主のためのペットフード・ガイドライン〜犬・猫の健康を守るために〜」によると、犬の人間換算年齢の目安は下記のとおりです。
人間換算年齢=24+(犬の年齢−2)×4
<大型犬の人間換算年齢の目安>
人間換算年齢=12+(犬の年齢−1)×7
なお、小型犬・中型犬が1歳の場合は、この計算式があてはまらず、人間に換算すると15歳程度と考えられています。
■小型犬・中型犬・大型犬と人間の年齢換算表
小型犬・中型犬 | 大型犬 |
1歳(15歳) | 1歳(12歳) |
2歳(24歳) | 2歳(19歳) |
3歳(28歳) | 3歳(26歳) |
4歳(32歳) | 4歳(33歳) |
5歳(36歳) | 5歳(40歳) |
6歳(40歳) | 6歳(47歳) |
7歳(44歳) | 7歳(54歳) |
8歳(48歳) | 8歳(61歳) |
9歳(52歳) | 9歳(68歳) |
10歳(56歳) | 10歳(75歳) |
11歳(60歳) | 11歳(82歳) |
12歳(64歳) | 12歳(89歳) |
13歳(68歳) | 13歳(96歳) |
14歳(72歳) | 14歳(103歳) |
15歳(76歳) | 15歳(110歳) |
16歳(80歳) | 16歳(117歳) |
17歳(84歳) | 17歳(124歳) |
上記の年齢換算表は、あくまで目安です。人間換算年齢は犬種などによって変わってくるため、参考程度としてください。
なお、小型犬よりも体格が小さい超小型犬の人間換算年齢については、環境省のデータに記載がありません。
ただし、犬は小型になるほど平均寿命が高くなる傾向があります。小型犬・中型犬よりもゆっくりと歳をとると考えるといいでしょう。
犬の平均寿命は体格によって異なる
一般社団法人ペットフード協会の「令和5年(2023年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬全体、超小型犬、小型犬、中型犬・大型犬の平均寿命は下記のとおりです。
犬全体の平均寿命
近年、獣医学や飼育環境などが向上しており、犬全体の平均寿命は延びています。市販のドッグフードも犬の健康に配慮したものが多く販売されており、平均寿命は今後さらに延びると考えられます。
超小型犬の平均寿命
超小型犬の代表的な犬種は、トイ・プードル、チワワ、ポメラニアン、マルチーズなどです。これらは、犬全体の中でも平均寿命が長い犬種といえます。
小型犬の平均寿命
代表的な犬種は、柴犬、ミニチュア・ダックスフンドなどです。中でも柴犬は、日本犬であるため日本の気候との相性が良く、日本で飼育すると長生きしやすいといわれています。
中型犬・大型犬の平均寿命
主な犬種は、中型犬がコーギー、ビーグル、大型犬がゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバーなどです。
中型犬は寿命が小型犬と同じくらいになるケースがあり、大型犬の寿命は概ね小型犬や中型犬よりも短い傾向があります。
なお、犬種によって発症しやすい疾患が異なり、寿命にも差があります。
高齢になった愛犬には注意が必要
犬もほかの動物と同様、一般的に高齢になると運動能力が低下し、活動量が減少します。しかし、老化ではなく何らかの疾患によってこうした状態が見られる場合もあるため、気になったら動物病院で診てもらってください。
異常が見られた場合に診てもらうだけでなく、定期的に健康診断を受けることも大切です。健康診断を受ければ、行動からはわかりにくい疾患も発見しやすくなります。
疾患の早期発見は早期治療につながります。愛犬に、長く健康に生きてもらうため、健康診断は定期的に行ってください。
愛犬が長生きするために大切なこと
室内で飼う
犬の平均寿命が延びた原因のひとつは、室内飼育が増えたことであると考えられています。犬を室内で飼うことにより、感染症や寄生虫のリスクが少なくなり、季節の変化による寒暖差の影響も軽減できます。
犬を室内で飼うことができる場合は、ぜひ室内飼育にしましょう。
健康にいい食事を与える
近年は、犬の健康に配慮したドッグフードが増え、バランスよく栄養をとることができるようになっています。愛犬の好みや体質に合わせ、適切な食事を与えることをおすすめします。
ただし、犬も人間と同様、食べすぎると体重が増えすぎてしまうため、食欲があったとしても量は適度に調節してください。
適度に運動させる
また、散歩や公園遊びは、飼い主と愛犬が愛情を育む最高の機会です。心の健康は長寿にもいい影響を与えるため、いっしょに運動する時間を持つようにしてください。
避妊・去勢を行う
避妊・去勢を行うと、生殖器官の疾患リスクが低くなり、行わなかった犬に比べて寿命が長くなるといわれています。オスの場合は、発情期の攻撃的な行動を抑えることができ、メスの場合は望まない妊娠を防ぐこともできます。
異変があれば獣医師に診てもらう
獣医学の進展により、犬の医療環境は向上しています。適切な診察・治療を受けることで愛犬の健康を維持でき、長生きする可能性が高まるでしょう。
なお、愛犬のケガや病気に備えるためにおすすめなのが、ペット保険への加入です。保険料や補償対象となる疾患は保険会社によって異なりますが、ペット保険に加入しておけば、万一の際の治療費を抑えやすくなり、安心です。
愛犬の寿命を延ばすため、ペット保険に加入しよう
近年、犬の平均寿命は長くなる傾向にありますが、体の大きさによって異なるため、体格や犬種ごとの平均寿命を覚えておいてください。
愛犬が長生きするためには、室内飼育、正しい食事、適度な運動などが重要です。
また、ケガや病気への備えとして、ペット保険に加入しておくことも大切です。万一の事態が起きたときにも対処できるよう、ペット保険に加入しておきましょう。
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